三葉虫の眼をヒントに「前方3cm~1.7km先まで同時にピントの合うカメラ」を開発!

 5億年前の海で繁栄した三葉虫は、小さな個眼が無数に集まった「複眼」を持ち、近くのものを鮮明に見ることができました。

 中でも「ダルマニチナ・ソシアリス(Dalmanitina socialis)」という種は、特にずば抜けて優れた視力を持っていたことが化石からわかっています。

 D. ソシアリスの視野は、近くだけでなく遠くまでカバーし、さらに、遠近両方に同時にピントを合わせることができたのです。

 そして今回、アメリカ国立標準技術研究所(NIST)のチームは、D. ソシアリスの複眼を模倣し、二焦点レンズを搭載した小型カメラを開発しました。

 このカメラは、手前3センチから奥1.7キロまでをクリアに撮影できる、記録的な被写界深度(カメラがピントを合わせられる最近点から最遠点までの距離)を達成しています。

 研究の詳細は、2022年4月19日付で科学雑誌『Nature Communications』に掲載されました。

ナゾロジー 2022.05.05
https://nazology.net/archives/108359