>>23
日本の土は酸性土壌が多いから難しいでしよう。でも保存状態が良い骨ならば、
古代人の核DNAを調べることが可能な場合があります。
西暦2000年にマティアス・メイヤーという若い科学者が画期的な調査方法を
見つけて、mtDNAだけではなくて、核DNAの分析もできるようになってきました。
つい数日前に、東工大で3万5000年前と5000年前のオオカミの化石骨のDNAを
調べたニュースがありました。その研究では、3万5000年前の更新世オオカミの
雌のmtDNAの81%、および5000年前の完新世ニホンオオカミの雄のmtDNA100%が
読み取れたそうです。
雄か雌かが、分かったのは、核のDNAの一部も解読できたからですが、
核DNAの配列が読み取れたのは、ごくわずかであり、核DNAの全ゲノムが
解読できたわけではありません。
ただし、海外では、4万1000年前の古代人の核DNAの全ゲノムが読み取れた
例があります。