2021/11/11 15:45

 京都大の金子新教授らの研究チームは11日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製した「NK(ナチュラルキラー)細胞」という免疫細胞を卵巣がん患者の患部に移植し治療するがん免疫療法の治験を開始したと発表した。
既に9月、国立がん研究センターで最初の移植手術を実施。手術は成功して容体は安定し、患者は退院したという。

 治験の対象は、国内で年間約1万人発生している卵巣がん患者の15〜20%を占め、抗がん剤が効きにくいとされる卵巣明細胞がんの重症患者6〜18人。今年3月、国の審査機関である医薬品医機器総合機構(PMDA)に実施を届け出て認められた。
iPS細胞を使ったがん免疫療法の治験は千葉大などが昨年、別の免疫細胞で実施しており、今回は国内で2番目の取り組みとなる。
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https://www.sankeibiz.jp/smp/econome/news/211111/ecb2111111545001-s1.htm