ストラディバリウスが一躍有名になったのは、
1960年代に香港のオークションで1千万円の値がついてから。
米ドル360円の時代だから、ドルベースだとまだ評価が低かった。

それが73年のオイルショックの頃、3千万円を突破したと思ったら、今やドルフィンなんざ数十億円。
未だにバブルを虚演する楽器市場は、究極のバカ丸出し(苦笑)

演奏者がストラドをありがたがるのは、表面板が薄くて人骨に共鳴しやすいため。
弾いてて「音の立ち上がりが速い」「楽器がバカ鳴りする」 「床から低音がとどろく」と勘違いする。

バカ鳴りの秘密はニスや防虫剤にある、と言われたりするが、もちろんそんな魔法のような塗料なんざない。
耐久性を犠牲にした薄い表面板の寿命は500年が限界で、そろそろガタがくる頃。

オシロスコープで分析すると、表面板が薄い分、ウルフトーンなどの雑音が少ないが、コアが細い。
会場設備や観客に吸収されやすく、外的な共鳴効果や音響効果はむしろ弱い。

なのでストラド程、演奏者と聴き手の音に対するイメージのギャップが大きい楽器はない。
試奏会では弾き手は十中八、九、ストラドと自覚できるのに、聴き手になると途端に認識率がさがる。
実家を売り払ってストラドを手に入れた辻久子が、
当時のTV番組で、聴いて当てる番になると何度やっても当てられず、
スタッフが撮り直しに苦労したと週刊誌で暴露された。

しかも2重盲目検定だと、演奏者ですら判別できなかった。
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1325682055/

リュートやクラシックギターでもストラドがあるが、二束三文の骨とう品扱い。
ヴァイオリンのストラドは、カルト宗教の壺売り並にいかがわしい、ブランド集団催眠。