理研、従来の理論で説明不能な「荷電対称性」が破れている原子核を発見

 理化学研究所(理研)は5月19日、これまで陽子同士の間に働く核力と、中性子同士の間に働く核力は同じ大きさと考えられてきており、陽子36個・中性子34個で構成される「クリプトン-70」と陽子34個・中性子36個の「セレン-70」のように鏡映核の関係にある原子核では働く核力が同じなので形状も同じになると思われていたが、「クリプトン-70」と「セレン-70」では形状が大きく異なっており、「荷電対称性の破れ」があることを発見したと発表した。

 同成果は、理研 仁科加速器科学研究センター RI物理研究室のカトリン・ウィマー客員研究員(現・スペイン・IEM-CSIC研究員)、ピーター・ドルネンバル専任研究員、櫻井博儀室長、フランス・CEA-IRFUのヴォルフラム・コルテン上級研究員らの国際共同研究チームによるもの。
 詳細は、米物理学会発行の学術誌「Physical Review Letters」に掲載された。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

マイナビニュース 2021/05/21 06:00
https://news.mynavi.jp/article/20210521-1891587/