日本がILCを取り下げたら、手をあげるところはないのでは?
普通に考えればCERNで進んでいる同じような計画であるCLIC 1本に集約、となりそうだが、
CERNも次世代円形加速器であるFCCの財源確保で大変なはず。EUもイギリスが抜けるし、大変なのだ。
本音ではCLICはやりたくないのではないかな。
中国にしたって既に円形の計画があるのに、こんな裏方仕事用の加速器に興味持つだろうか。
だから、欧米では日本のILCがスタートすることを期待しているんだと思う。

直線加速器は、派手な成果は出ないけど、着実に結果は出る。
ヒッグス発見以降に目に見える結果が出ないままだと、素粒子物理学そのものの未来が危くなってしまう。
派手なFCCがスタートした後で、中国と競争して実験繰り返しても、何も見つかりませんでしたで終わったら、
更に次の巨大加速器を作る元気は残っているだろうか。
そのとき、ILCで蓄積されたヒッグス粒子の精密データが、素粒子物理学の延命に繋がる。
保険みたいなもんかも知れんが、物理学にとっては死活問題なのだ。
安倍さんにそこまで考えてもらうのは酷かも知れんが。