http://www.asahi.com/articles/ASL1Q5CHKL1QPLBJ004.html

 京都大iPS細胞研究所(山中伸弥所長)の特定拠点助教が発表した論文の図に、捏造(ねつぞう)や改ざんの研究不正があることが分かった。京都大は山中所長や副学長が22日会見し、調査結果を発表した。

 京大によると、不正があった論文は、同研究所所属の助教が筆頭著者で2017年2月、米科学誌ステム・セル・リポーツに発表した。論文では、iPS細胞から「血液脳関門」と同様の特徴を持つ脳の血管内皮細胞をつくったとしていた。血液脳関門は脳を守るために、脳に入る血液中の物質を制限する働きがある。

 その後、論文の信頼性について疑義があるとの情報が同研究所に寄せられ、実験の測定値のデータから論文の一部のグラフの再構成を試みたが再現できなかった。このため、京大が予備調査を経て、本格的な調査を進めていた。

 その結果、論文を構成する主要…

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追加ソース
京都大iPS細胞研究所(CiRA)の助教の研究論文に捏造(ねつぞう)や改ざんが認められたことを受け、22日夕に会見した山中伸弥所長は、「このような論文不正を防ぐことができず、所長として非常に強く後悔、反省をしております」と謝罪した。

 山中所長によると、助教本人も不正を認めているという。CiRAでは、論文不正を防ぐために定期的に実験ノートを提出させ、論文発表時に生データも提出させてきた。山中所長は「こうした対策をとってきたつもりだったが、残念ながら論文不正を見抜くことはできなかった。私たちがやってきたことが不十分だった」と語った。

 一方、CiRAや他の研究機関が計画している臨床研究や治験とは「全く無関係の論文であることはご理解いただきたい」と述べた。

http://www.asahi.com/articles/ASL1Q5W7RL1QPLBJ008.html