作品を発表することのなかったHIDEは、やがて片岡鶴太郎を心の師匠として
マクロビオティックに傾倒してゆく

内面にフォーカスすれば、作品として顕在化することもなく、審判が下されることもない

そうした安堵感から購入したヨガマットだが床の上に開かれたのは2回だけだった

「HIDEチャンの時計は止まったままなのだ!!」

アンソニー教授によると、HIDEのイントロとされる曲はプログレッシブかつオーケストラルだが
「どうやってAメロに着地するのか想像しづらい」という

ましてBメロは途方もなく遠く、「意図的に複雑化しながらなお耳に残るキャッチーさを維持するなどプロでも難しい」と評した

これを「やらねば」と足かせしていたHIDEのレシオ・デシデンダイは時間と共に狭まっていった

HIDEの法律では、あらゆるすべての行動が有罪となる可能性を秘めており
唯一の確定無罪は、何もしないことなのである


恒星がいま、動き出す─────

『世田谷ラプソディーIIIIIIIIIIIIIII 〜ロックンロール・ピアノロール〜』
令和2年2月2日
東日本全域のFM放送で一斉放映