東京大学などは、日本の探査機「はやぶさ2」が採取した小惑星「りゅうぐう」の試料(サンプル)を収めていた容器の外側にも、2つの小さな黒い粒子を確認した。詳しい分析でりゅうぐう由来だと確認された。成果は地球以外の天体から試料を持ち帰る別のミッションでの機器の設計などに生かせる可能性があるとしている。
はやぶさ2のプロジェクトでは2020年12月、りゅうぐうのサンプルを収めたカプセルがオーストラリアの砂漠で回収された。収納用のコンテナには約5.4グラムのサンプルが入っていた。東大などによると、コンテナと蓋の間に大きさ1ミリメートルほどの黒い2つの粒を発見した。
詳しい分析の結果、2つの粒子を構成する鉱物の種類や形、化学的な成り立ちがりゅうぐうに近いことが確かめられた。地上で見つかっているりゅうぐうに近いタイプの隕石(いんせき)とは異なることが分かり、りゅうぐう由来の粒子だと結論づけた。
はやぶさ2は当初、りゅうぐうから0.1グラムのサンプルを地球に持ち帰る目標を掲げていた。実際に採取したのは目標の50倍を超える量だった。多くの石や砂を回収したことで、りゅうぐうで容器に格納する際にこぼれ出た可能性があるという。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC286240Y2A021C2000000/
はやぶさ2のプロジェクトでは2020年12月、りゅうぐうのサンプルを収めたカプセルがオーストラリアの砂漠で回収された。収納用のコンテナには約5.4グラムのサンプルが入っていた。東大などによると、コンテナと蓋の間に大きさ1ミリメートルほどの黒い2つの粒を発見した。
詳しい分析の結果、2つの粒子を構成する鉱物の種類や形、化学的な成り立ちがりゅうぐうに近いことが確かめられた。地上で見つかっているりゅうぐうに近いタイプの隕石(いんせき)とは異なることが分かり、りゅうぐう由来の粒子だと結論づけた。
はやぶさ2は当初、りゅうぐうから0.1グラムのサンプルを地球に持ち帰る目標を掲げていた。実際に採取したのは目標の50倍を超える量だった。多くの石や砂を回収したことで、りゅうぐうで容器に格納する際にこぼれ出た可能性があるという。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC286240Y2A021C2000000/