現在はどうでしょう? 憲法改正、原発再稼働、特定秘密保護法、沖縄の基地問題など、
新聞によって論調が分かれていることが多いのではないでしょうか。大ざっぱにいえば、「
朝日・毎日・東京」がリベラル・左、「読売・産経」が保守・右、真ん中に「日経」があるといった構図でしょうか。

かつて新聞ごとの論調の違いは、社説で論じられていました。各紙とも社説で意見を戦わせていました。
しかし近年では、記事にも各紙の論調が明確に表れるようになってきています。

例えば、憲法改正について、朝日新聞・東京新聞には、反対集会や批判的なコメントが多く取り上げられ、賛成する人のコメントは目立ちません。
逆に読売新聞・産経新聞には、賛成する意見ばかりが多く掲載される傾向があります。

それぞれの新聞に個性・特徴が出てきたのは、決して悪いことではないと、私は思います。
もちろん、裏付けのある事実を伝えなければなりませんが、伝え方が異なるのは当たり前です。
れっきとした民間企業なのですから、個性的であって構わないのです。

一方、テレビやラジオは事情が違います。放送メディアは中立の立場を守らなければなりません。

電波という限られた資源を使っているため、国の免許事業となっているからです。
放送法という法律で「政治的に公平であること」などと定められています。

新聞は自由に持論を展開でき、伝え方を選べます。だからこそ、受け手の姿勢が大切です。
新聞の個性に引っ張られるのではなく、読者として主体的に判断する、自分なりの基準を身に付けていきたいものです。

https://toyokeizai.net/articles/-/312181?page=3