藤田嗣治のすごさのポイント
1. 「乳白色の肌」の確立:
日本画の「胡粉(ごふん)」のような滑らかな白を油彩で実現。
ベビーパウダー(タルク)などを混ぜた独特の技法で、透明感と光沢のある肌を表現し、「グラン・フォン・ブラン(素晴らしき乳白色)」と称賛された。

2. 日本画と西洋画の融合:
油彩画に日本画の面相筆と墨による繊細な輪郭線(線描)を取り入れ、東洋的な美意識と西洋の技法を融合させた。

3. 世界的な成功とセルフプロデュース:
パリで「エコール・ド・パリ」の旗手として活躍し、日本人画家として初めて国際的な名声を得た。
おかっぱ頭、丸眼鏡、ちょび髭、ピアスといったトレードマークで自らを演出。
「FUJITA」ではなく「FOUJITA」と名乗り、道化師のような自己演出で人々を惹きつけた。

4. 時代を映す作品群:
パリのモンパルナスで活躍した時代の優美な裸婦像だけでなく、帰国後は戦争の現実や猫への愛、日本の文化を描いた作品(《秋田の行事》など)も残し、多様な表現を見せた。

これらの要素が組み合わさり、藤田嗣治は単なる画家にとどまらず、20世紀を代表する芸術家としての地位を確立しました。