「取材のため、酷い殺されかたをする動物たちの動画を観ていたことで、PTSDになってしまいました。夜、とつぜん猫の悲鳴が聞こえて目が覚める。ガスコンロの火を見ると、バーナーで炙られる動物の映像が蘇る。そうしたことに耐えながら、さらに虐待映像を見ていると、本当に驚いたのですが……“いいぞ、もっと残酷なことをやれ!”という気持ちになっていくんです。悲惨な状況に耐えられなくなった脳の防衛本能なのか、目の前の状況を肯定しようとするんですね。その時、われわれ人間には、大なり小なり残虐なものを好む本能があるのではと思い至りました。人間がそういう生き物である以上、だから動物虐待事件はなくならない。だからこそ、縛る法の在り方を模索する必要があるのです」