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浅井にしの
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探検
【ニコ生】浅井にしの Part2【彼氏疑惑?】
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1名無しさん@実況は禁止ですよ
2021/06/25(金) 14:59:00.2302名無しさん@実況は禁止ですよ
2021/06/25(金) 15:00:05.6402021/06/25(金) 15:05:16.70
「出ると噂の共同住宅」
私の実家は、築30年以上の共同住宅です。
母子家庭ではありましたが、私と弟は既に結婚して実家を離れ、今は母が1人で住んでいます。
私が2人目の子を出産するため、当時3歳だった娘を連れて里帰りした時の事でした。
母は仕事に出かけたので、2人で留守番をしていると娘が言います。
「ママ、おじさんがいるよ。」
えっ?と思って家の中を探しましたが…私達以外の人は誰も居ません。
「おじさんがいるの?ごめん、ママには見えない。」
と言うと、娘は
「そこにいるよ。2人だよ。」
と普通に答え、背筋がゾッとしました。
幸いにも娘は人見知りだったため、そのおじさん達と接触する気はないようでした。
母が帰ってきてその事を伝えると、怖がりの母は
「やだぁ!この前も怖いことがあったのに!」
と身をすくめます。
母はつい先日、同じ共同住宅に住む知り合いの家を訪ねたのですが、肝心の相手が不在で娘さんが対応してくれたのだそうです。
その後先方から電話があり、改めて要件を話していると、その人が変な事を言ってきました。
「さっきうちに来てくれた時、一緒に来た人って誰だったの?娘が、知らない人と2人で来た、って言ってたけど。」
母は間違いなく1人で訪ねて、連れなどいません。
「え?私1人で行ったのよ?」
「あれ?娘が横にもう1人知らない人がいたって言ってたけど?」
母はもうそれきり怖くて、深く詮索しないようにしていたそうです。
実はその共同住宅は、他にも「出る」と言う住人が複数人いる所なのです。
見えない人にはわからないのですが、そういった声が多く聞こえると気味が悪く感じてしまいます。
この話をある時、弟にもしてみました。
すると弟まで
「実は俺もあるんだよ…。」
と話し始めるのです。
まだ弟が実家に住んでいた頃、真夜中まで起きていた時の事です。
私達の部屋は3階にあり、弟の部屋は窓の真下が棟の入り口になっていました。
古い建物ですし、周りの音はいろいろと聞こえてくるのですが、真夜中となると静かなものです。
弟が言うには、少し遠くから自転車が走る音が聞こえてきたのだそうです。
生活サイクルは人それぞれですから、それは夜まで仕事をしている人もいれば、遅くまで遊んで帰ってくる若い人もいます。
その音自体には、特に違和感はなかったのです。
自転車はどうやら古い物のようで、キィキィと音を立てながら走ります。
他に雑音がありませんから尚更良く聞こえて、共同住宅の門からその自転車が入り、何棟かある建物の間を通り、弟の部屋の窓下の入り口付近まで来た事が分かったと弟は振り返ります。
(誰か帰ったのかな?)
弟は軽い気持ちでカーテンをめくって窓から真下を見たのですが…そこに自転車の姿がありません。
(あれ?おかしいな。確かここら辺まで来たと思ったのに。)
辺りも見回してみましたが、自転車などどこにも見つかりません。
すると次の瞬間、弟のすぐ後ろで
キィ…
さっきまで聞いていた自転車の音が、ハッキリと聞こえたそうです。
「やだ!それでどうしたの?」
「いやぁ俺も、もう全身がゾゾゾーってしてさ。怖くて振り返る事も出来なくて。敷いてあった布団に後ろ向きのまま、頭から突入して、朝までそのまま。」
その場所で悪い出来事があったとは特に聞いた事がありませんが、そういった曰くが無くとも、日常と非日常が溶け込んでいる場所なのかもしれません。
私の実家は、築30年以上の共同住宅です。
母子家庭ではありましたが、私と弟は既に結婚して実家を離れ、今は母が1人で住んでいます。
私が2人目の子を出産するため、当時3歳だった娘を連れて里帰りした時の事でした。
母は仕事に出かけたので、2人で留守番をしていると娘が言います。
「ママ、おじさんがいるよ。」
えっ?と思って家の中を探しましたが…私達以外の人は誰も居ません。
「おじさんがいるの?ごめん、ママには見えない。」
と言うと、娘は
「そこにいるよ。2人だよ。」
と普通に答え、背筋がゾッとしました。
幸いにも娘は人見知りだったため、そのおじさん達と接触する気はないようでした。
母が帰ってきてその事を伝えると、怖がりの母は
「やだぁ!この前も怖いことがあったのに!」
と身をすくめます。
母はつい先日、同じ共同住宅に住む知り合いの家を訪ねたのですが、肝心の相手が不在で娘さんが対応してくれたのだそうです。
その後先方から電話があり、改めて要件を話していると、その人が変な事を言ってきました。
「さっきうちに来てくれた時、一緒に来た人って誰だったの?娘が、知らない人と2人で来た、って言ってたけど。」
母は間違いなく1人で訪ねて、連れなどいません。
「え?私1人で行ったのよ?」
「あれ?娘が横にもう1人知らない人がいたって言ってたけど?」
母はもうそれきり怖くて、深く詮索しないようにしていたそうです。
実はその共同住宅は、他にも「出る」と言う住人が複数人いる所なのです。
見えない人にはわからないのですが、そういった声が多く聞こえると気味が悪く感じてしまいます。
この話をある時、弟にもしてみました。
すると弟まで
「実は俺もあるんだよ…。」
と話し始めるのです。
まだ弟が実家に住んでいた頃、真夜中まで起きていた時の事です。
私達の部屋は3階にあり、弟の部屋は窓の真下が棟の入り口になっていました。
古い建物ですし、周りの音はいろいろと聞こえてくるのですが、真夜中となると静かなものです。
弟が言うには、少し遠くから自転車が走る音が聞こえてきたのだそうです。
生活サイクルは人それぞれですから、それは夜まで仕事をしている人もいれば、遅くまで遊んで帰ってくる若い人もいます。
その音自体には、特に違和感はなかったのです。
自転車はどうやら古い物のようで、キィキィと音を立てながら走ります。
他に雑音がありませんから尚更良く聞こえて、共同住宅の門からその自転車が入り、何棟かある建物の間を通り、弟の部屋の窓下の入り口付近まで来た事が分かったと弟は振り返ります。
(誰か帰ったのかな?)
弟は軽い気持ちでカーテンをめくって窓から真下を見たのですが…そこに自転車の姿がありません。
(あれ?おかしいな。確かここら辺まで来たと思ったのに。)
辺りも見回してみましたが、自転車などどこにも見つかりません。
すると次の瞬間、弟のすぐ後ろで
キィ…
さっきまで聞いていた自転車の音が、ハッキリと聞こえたそうです。
「やだ!それでどうしたの?」
「いやぁ俺も、もう全身がゾゾゾーってしてさ。怖くて振り返る事も出来なくて。敷いてあった布団に後ろ向きのまま、頭から突入して、朝までそのまま。」
その場所で悪い出来事があったとは特に聞いた事がありませんが、そういった曰くが無くとも、日常と非日常が溶け込んでいる場所なのかもしれません。
2021/06/25(金) 15:05:51.86
「住人の忘れ物」
私はアパート等の空室を、次に入居される方のために掃除する家業をしています。
この時も普段通り、依頼があって入居前の部屋へ行きました。
そこは1DKの物件で、前住人が長い期間居住していた割には綺麗で、掃除も楽な所でした。
夕方5時頃に仕上げて最後の点検をしていると、靴箱の上の天袋が少し開いていて何かが見えたのです。
中を確認してみると、縄のような物と文字が書かれたお札、穴がある古銭がバラバラと出てきました。
「え?なぜこんな場所に?」
疑問を抱えながら全て取り出すと、小さなダンボール1箱分にもなりました。
一緒に掃除をしていたメンバーも
「何かのまじないかなぁ。」
と、不審そうに見ています。
とりあえず私は不動産屋に写真付きで「忘れ物がありました」とだけ連絡し、物は自分の倉庫へ保管しておきました。
その後これといった進展もないまま、その部屋のことはすっかり忘れていました。
ところが数週間後、転居後の掃除の依頼があって向かうと、同じ部屋だったんです。
つい最近自分が手掛けた部屋ですからまだ綺麗な状態で、掃除はあっという間に終わりました。
「なにかありましたか?」
気になった私は不動産屋の担当に尋ねてみると、思わぬ返答がありました。
「まぁ幽霊が出たとかなんとか。そんなこと今まで無かった物件なのにさ。クレームをつけて、家賃も踏み倒して慌てて出て行ったんだ。」
そう渋い顔で話していました。
私も仕事柄そういった話を耳にはしていましたが、自分の案件で起きたのは初めてです。
正直気味が悪かったですが、仕事ですので断る事も出来ません。
手早く後片付けをして、私達は足早に次の仕事場へ移動しました。
それから程なく、また同じ不動産屋から電話が入りました。
「また幽霊だってよ。」
吐き捨てるように言って電話は切れ、私達も気乗りしないまま部屋へ向かいます。
案の定、部屋は綺麗なままで掃除もほぼ必要ない状態です。
一体何なのだろうと考えていると、私はあの忘れ物を思い出しました。
「そういえばこの部屋、忘れ物があって報告していましたが…その後どうしたんです?」
「あ〜。連絡したんですけど、必要な物は手元に揃っているので処分して下さい、って言われたんですよね。」
直感ではありますが、その忘れ物が原因だと判断した私は
「もう一度、前の住人と話をして説明した方が良いのでは?」
と提案し、電話で連絡してもらいました。
詳しく説明すると、その住人は「それは私の先祖だ」と言っていました。
昔から自分に憑いているが、これといった影響も無いので、天袋に入れたまますっかり忘れてしまっていたのだとか。
「悪い者じゃありませんから、お気になさらないで下さい。」
「そう言われましても、こちらとしては困ります。なんとかなりませんか。」
「お札と古銭がないと、どうにも…。私ももう要らないと思っていたので。そちらでは処分してしまったんですよね。」
そのやり取りを聞いて、私は話に割って入りました。
「全て、まだ倉庫に有りますよ!」
処分に困っていた私としても、持ち主に返却できるのは願ったり叶ったりでした。
こうして部屋に出ていた幽霊もいなくなり、今では何事もなく使用されているようです。
転居なさる際は、忘れ物がないか十分にご確認下さい。
私はアパート等の空室を、次に入居される方のために掃除する家業をしています。
この時も普段通り、依頼があって入居前の部屋へ行きました。
そこは1DKの物件で、前住人が長い期間居住していた割には綺麗で、掃除も楽な所でした。
夕方5時頃に仕上げて最後の点検をしていると、靴箱の上の天袋が少し開いていて何かが見えたのです。
中を確認してみると、縄のような物と文字が書かれたお札、穴がある古銭がバラバラと出てきました。
「え?なぜこんな場所に?」
疑問を抱えながら全て取り出すと、小さなダンボール1箱分にもなりました。
一緒に掃除をしていたメンバーも
「何かのまじないかなぁ。」
と、不審そうに見ています。
とりあえず私は不動産屋に写真付きで「忘れ物がありました」とだけ連絡し、物は自分の倉庫へ保管しておきました。
その後これといった進展もないまま、その部屋のことはすっかり忘れていました。
ところが数週間後、転居後の掃除の依頼があって向かうと、同じ部屋だったんです。
つい最近自分が手掛けた部屋ですからまだ綺麗な状態で、掃除はあっという間に終わりました。
「なにかありましたか?」
気になった私は不動産屋の担当に尋ねてみると、思わぬ返答がありました。
「まぁ幽霊が出たとかなんとか。そんなこと今まで無かった物件なのにさ。クレームをつけて、家賃も踏み倒して慌てて出て行ったんだ。」
そう渋い顔で話していました。
私も仕事柄そういった話を耳にはしていましたが、自分の案件で起きたのは初めてです。
正直気味が悪かったですが、仕事ですので断る事も出来ません。
手早く後片付けをして、私達は足早に次の仕事場へ移動しました。
それから程なく、また同じ不動産屋から電話が入りました。
「また幽霊だってよ。」
吐き捨てるように言って電話は切れ、私達も気乗りしないまま部屋へ向かいます。
案の定、部屋は綺麗なままで掃除もほぼ必要ない状態です。
一体何なのだろうと考えていると、私はあの忘れ物を思い出しました。
「そういえばこの部屋、忘れ物があって報告していましたが…その後どうしたんです?」
「あ〜。連絡したんですけど、必要な物は手元に揃っているので処分して下さい、って言われたんですよね。」
直感ではありますが、その忘れ物が原因だと判断した私は
「もう一度、前の住人と話をして説明した方が良いのでは?」
と提案し、電話で連絡してもらいました。
詳しく説明すると、その住人は「それは私の先祖だ」と言っていました。
昔から自分に憑いているが、これといった影響も無いので、天袋に入れたまますっかり忘れてしまっていたのだとか。
「悪い者じゃありませんから、お気になさらないで下さい。」
「そう言われましても、こちらとしては困ります。なんとかなりませんか。」
「お札と古銭がないと、どうにも…。私ももう要らないと思っていたので。そちらでは処分してしまったんですよね。」
そのやり取りを聞いて、私は話に割って入りました。
「全て、まだ倉庫に有りますよ!」
処分に困っていた私としても、持ち主に返却できるのは願ったり叶ったりでした。
こうして部屋に出ていた幽霊もいなくなり、今では何事もなく使用されているようです。
転居なさる際は、忘れ物がないか十分にご確認下さい。
2021/06/25(金) 15:06:53.00
「見えるカフェ店員」
私には小学校、中学校、高校と同じ学校へ通った友達がいます。
彼女のお姉さんは2つ年上で、子供の時はよく遊んでもらっていたものです。
そのお姉さんは中学校の頃には頭角を現し、頭が良くて運動も出来、そして美人。まさに才色兼備という感じで、誰もが羨む存在となっていました。
友達家族にとっても自慢の姉で、一方の私はお姉さんと同じ学年なのにだらしのない兄の存在が恥ずかしいと思ってしまうほどでした。
ところが、そのお姉さんが有名大学へ入学後、就職も決まって卒業目前の時でした。
交通事故で亡くなってしまったのです。
お姉さんのお葬式にはかなり大勢の参列者が来て全員涙にくれ、現実を受け止められていない。どこか異様な雰囲気すら漂っていた気がします。
私は友達4人と順番にお焼香をあげましたが、悲しむ友達の顔もろくに見ることが出来ず、棺に納められたお姉さんの美しい顔をただただ見つめ、信じられない現実に涙が止まりません。
ひまわりに囲まれて、太陽の光に照らされたお姉さんのキラキラした笑顔の写真に目をやると、私は手が震えて止まらなくなりました。
そうして葬儀を終えた後、少し落ち着きたいと思い4人でお茶が出来る場所を探しましたが、辺りは住宅街で適当な場所が見当たりません。
うろうろ探していると、駅の方向に向かっているはずが何処にいるのか分からなくなってしまいました。
スマホで地図を見るものの、地理に疎い私達では活用できません。
しばらくあてもなく歩いてると、電気の点いている看板が見えてカフェのような店を発見します。
脚も疲れたし、とりあえず入ることにしました。
入口の木のドアがとても分厚くて重く、引っ張って開けるのに時間がかかりました。
チャリチャリと鈴の音がして、店員らしき人が背を向けて立っているのが見えます。
ところが、私達が入っても身動き一つしません。
リアクションに困り、友達の1人が「良いですか?」と声をかけた時でした。
「ちょっと待って!」
突き刺さるような勢いの声で言われ、私達は全員驚いて凍り付きました。
振り向いて近づく男性は60代位で背が異様に低く、顔は青白く目はぎょろぎょろしていました。
多分この時、全員がこの店を出ようと思ったに違いありません。
「グレーの人がついて来てる。待って。」
私達を見ると、そう言って店員はキッチンに入って行きました。
「グレーの人?」
「何何??」
「もう出ようよ。」
口々に逃げ出すことを話し合っていると、戻ってきた店員はいきなりシャーっと私達に向かって塩をかけたのです。
その瞬間でした。
ザーッと何かが、私の体の中を通り過ぎていくのを感じました。
今までに無い感覚に戸惑いましたが、その時は怖いので黙っていました。
店員は「どうぞ」と何事も無かったかのように、私達にテーブル席を案内します。
そして
「同じ位の子だね。お友達かね。可哀そうに。」
と呟き、水を置いて立ち去りました。
お葬式の直後でしたから、私達全員がお姉さんの幽霊を連想してゾッとせずにはいられませんでした。
私はそれ以上にさっきのザーッという感覚は何だったのか、気になって食事は頼まず、唯一注文したコーヒーを口にしても味わう事も出来ずに呆然と座っていました。
こうして思い出してみると、この時お姉さんの幽霊は私達について来て、私の中を通過した、とでもいうのでしょうか。
そしてカフェの店員さんには、幽霊がグレーに見えるという事なのでしょうか。
いろいろと確かめたいと思うものの、もう一度あのカフェに入る勇気がありません。
私には小学校、中学校、高校と同じ学校へ通った友達がいます。
彼女のお姉さんは2つ年上で、子供の時はよく遊んでもらっていたものです。
そのお姉さんは中学校の頃には頭角を現し、頭が良くて運動も出来、そして美人。まさに才色兼備という感じで、誰もが羨む存在となっていました。
友達家族にとっても自慢の姉で、一方の私はお姉さんと同じ学年なのにだらしのない兄の存在が恥ずかしいと思ってしまうほどでした。
ところが、そのお姉さんが有名大学へ入学後、就職も決まって卒業目前の時でした。
交通事故で亡くなってしまったのです。
お姉さんのお葬式にはかなり大勢の参列者が来て全員涙にくれ、現実を受け止められていない。どこか異様な雰囲気すら漂っていた気がします。
私は友達4人と順番にお焼香をあげましたが、悲しむ友達の顔もろくに見ることが出来ず、棺に納められたお姉さんの美しい顔をただただ見つめ、信じられない現実に涙が止まりません。
ひまわりに囲まれて、太陽の光に照らされたお姉さんのキラキラした笑顔の写真に目をやると、私は手が震えて止まらなくなりました。
そうして葬儀を終えた後、少し落ち着きたいと思い4人でお茶が出来る場所を探しましたが、辺りは住宅街で適当な場所が見当たりません。
うろうろ探していると、駅の方向に向かっているはずが何処にいるのか分からなくなってしまいました。
スマホで地図を見るものの、地理に疎い私達では活用できません。
しばらくあてもなく歩いてると、電気の点いている看板が見えてカフェのような店を発見します。
脚も疲れたし、とりあえず入ることにしました。
入口の木のドアがとても分厚くて重く、引っ張って開けるのに時間がかかりました。
チャリチャリと鈴の音がして、店員らしき人が背を向けて立っているのが見えます。
ところが、私達が入っても身動き一つしません。
リアクションに困り、友達の1人が「良いですか?」と声をかけた時でした。
「ちょっと待って!」
突き刺さるような勢いの声で言われ、私達は全員驚いて凍り付きました。
振り向いて近づく男性は60代位で背が異様に低く、顔は青白く目はぎょろぎょろしていました。
多分この時、全員がこの店を出ようと思ったに違いありません。
「グレーの人がついて来てる。待って。」
私達を見ると、そう言って店員はキッチンに入って行きました。
「グレーの人?」
「何何??」
「もう出ようよ。」
口々に逃げ出すことを話し合っていると、戻ってきた店員はいきなりシャーっと私達に向かって塩をかけたのです。
その瞬間でした。
ザーッと何かが、私の体の中を通り過ぎていくのを感じました。
今までに無い感覚に戸惑いましたが、その時は怖いので黙っていました。
店員は「どうぞ」と何事も無かったかのように、私達にテーブル席を案内します。
そして
「同じ位の子だね。お友達かね。可哀そうに。」
と呟き、水を置いて立ち去りました。
お葬式の直後でしたから、私達全員がお姉さんの幽霊を連想してゾッとせずにはいられませんでした。
私はそれ以上にさっきのザーッという感覚は何だったのか、気になって食事は頼まず、唯一注文したコーヒーを口にしても味わう事も出来ずに呆然と座っていました。
こうして思い出してみると、この時お姉さんの幽霊は私達について来て、私の中を通過した、とでもいうのでしょうか。
そしてカフェの店員さんには、幽霊がグレーに見えるという事なのでしょうか。
いろいろと確かめたいと思うものの、もう一度あのカフェに入る勇気がありません。
2021/06/25(金) 15:07:37.77
「住人の忘れ物」
私はアパート等の空室を、次に入居される方のために掃除する家業をしています。
この時も普段通り、依頼があって入居前の部屋へ行きました。
そこは1DKの物件で、前住人が長い期間居住していた割には綺麗で、掃除も楽な所でした。
夕方5時頃に仕上げて最後の点検をしていると、靴箱の上の天袋が少し開いていて何かが見えたのです。
中を確認してみると、縄のような物と文字が書かれたお札、穴がある古銭がバラバラと出てきました。
「え?なぜこんな場所に?」
疑問を抱えながら全て取り出すと、小さなダンボール1箱分にもなりました。
一緒に掃除をしていたメンバーも
「何かのまじないかなぁ。」
と、不審そうに見ています。
とりあえず私は不動産屋に写真付きで「忘れ物がありました」とだけ連絡し、物は自分の倉庫へ保管しておきました。
その後これといった進展もないまま、その部屋のことはすっかり忘れていました。
ところが数週間後、転居後の掃除の依頼があって向かうと、同じ部屋だったんです。
つい最近自分が手掛けた部屋ですからまだ綺麗な状態で、掃除はあっという間に終わりました。
「なにかありましたか?」
気になった私は不動産屋の担当に尋ねてみると、思わぬ返答がありました。
「まぁ幽霊が出たとかなんとか。そんなこと今まで無かった物件なのにさ。クレームをつけて、家賃も踏み倒して慌てて出て行ったんだ。」
そう渋い顔で話していました。
私も仕事柄そういった話を耳にはしていましたが、自分の案件で起きたのは初めてです。
正直気味が悪かったですが、仕事ですので断る事も出来ません。
手早く後片付けをして、私達は足早に次の仕事場へ移動しました。
それから程なく、また同じ不動産屋から電話が入りました。
「また幽霊だってよ。」
吐き捨てるように言って電話は切れ、私達も気乗りしないまま部屋へ向かいます。
案の定、部屋は綺麗なままで掃除もほぼ必要ない状態です。
一体何なのだろうと考えていると、私はあの忘れ物を思い出しました。
「そういえばこの部屋、忘れ物があって報告していましたが…その後どうしたんです?」
「あ〜。連絡したんですけど、必要な物は手元に揃っているので処分して下さい、って言われたんですよね。」
直感ではありますが、その忘れ物が原因だと判断した私は
「もう一度、前の住人と話をして説明した方が良いのでは?」
と提案し、電話で連絡してもらいました。
詳しく説明すると、その住人は「それは私の先祖だ」と言っていました。
昔から自分に憑いているが、これといった影響も無いので、天袋に入れたまますっかり忘れてしまっていたのだとか。
「悪い者じゃありませんから、お気になさらないで下さい。」
「そう言われましても、こちらとしては困ります。なんとかなりませんか。」
「お札と古銭がないと、どうにも…。私ももう要らないと思っていたので。そちらでは処分してしまったんですよね。」
そのやり取りを聞いて、私は話に割って入りました。
「全て、まだ倉庫に有りますよ!」
処分に困っていた私としても、持ち主に返却できるのは願ったり叶ったりでした。
こうして部屋に出ていた幽霊もいなくなり、今では何事もなく使用されているようです。
転居なさる際は、忘れ物がないか十分にご確認下さい。
私はアパート等の空室を、次に入居される方のために掃除する家業をしています。
この時も普段通り、依頼があって入居前の部屋へ行きました。
そこは1DKの物件で、前住人が長い期間居住していた割には綺麗で、掃除も楽な所でした。
夕方5時頃に仕上げて最後の点検をしていると、靴箱の上の天袋が少し開いていて何かが見えたのです。
中を確認してみると、縄のような物と文字が書かれたお札、穴がある古銭がバラバラと出てきました。
「え?なぜこんな場所に?」
疑問を抱えながら全て取り出すと、小さなダンボール1箱分にもなりました。
一緒に掃除をしていたメンバーも
「何かのまじないかなぁ。」
と、不審そうに見ています。
とりあえず私は不動産屋に写真付きで「忘れ物がありました」とだけ連絡し、物は自分の倉庫へ保管しておきました。
その後これといった進展もないまま、その部屋のことはすっかり忘れていました。
ところが数週間後、転居後の掃除の依頼があって向かうと、同じ部屋だったんです。
つい最近自分が手掛けた部屋ですからまだ綺麗な状態で、掃除はあっという間に終わりました。
「なにかありましたか?」
気になった私は不動産屋の担当に尋ねてみると、思わぬ返答がありました。
「まぁ幽霊が出たとかなんとか。そんなこと今まで無かった物件なのにさ。クレームをつけて、家賃も踏み倒して慌てて出て行ったんだ。」
そう渋い顔で話していました。
私も仕事柄そういった話を耳にはしていましたが、自分の案件で起きたのは初めてです。
正直気味が悪かったですが、仕事ですので断る事も出来ません。
手早く後片付けをして、私達は足早に次の仕事場へ移動しました。
それから程なく、また同じ不動産屋から電話が入りました。
「また幽霊だってよ。」
吐き捨てるように言って電話は切れ、私達も気乗りしないまま部屋へ向かいます。
案の定、部屋は綺麗なままで掃除もほぼ必要ない状態です。
一体何なのだろうと考えていると、私はあの忘れ物を思い出しました。
「そういえばこの部屋、忘れ物があって報告していましたが…その後どうしたんです?」
「あ〜。連絡したんですけど、必要な物は手元に揃っているので処分して下さい、って言われたんですよね。」
直感ではありますが、その忘れ物が原因だと判断した私は
「もう一度、前の住人と話をして説明した方が良いのでは?」
と提案し、電話で連絡してもらいました。
詳しく説明すると、その住人は「それは私の先祖だ」と言っていました。
昔から自分に憑いているが、これといった影響も無いので、天袋に入れたまますっかり忘れてしまっていたのだとか。
「悪い者じゃありませんから、お気になさらないで下さい。」
「そう言われましても、こちらとしては困ります。なんとかなりませんか。」
「お札と古銭がないと、どうにも…。私ももう要らないと思っていたので。そちらでは処分してしまったんですよね。」
そのやり取りを聞いて、私は話に割って入りました。
「全て、まだ倉庫に有りますよ!」
処分に困っていた私としても、持ち主に返却できるのは願ったり叶ったりでした。
こうして部屋に出ていた幽霊もいなくなり、今では何事もなく使用されているようです。
転居なさる際は、忘れ物がないか十分にご確認下さい。
2021/06/25(金) 15:08:39.15
「見えるカフェ店員」
私には小学校、中学校、高校と同じ学校へ通った友達がいます。
彼女のお姉さんは2つ年上で、子供の時はよく遊んでもらっていたものです。
そのお姉さんは中学校の頃には頭角を現し、頭が良くて運動も出来、そして美人。まさに才色兼備という感じで、誰もが羨む存在となっていました。
友達家族にとっても自慢の姉で、一方の私はお姉さんと同じ学年なのにだらしのない兄の存在が恥ずかしいと思ってしまうほどでした。
ところが、そのお姉さんが有名大学へ入学後、就職も決まって卒業目前の時でした。
交通事故で亡くなってしまったのです。
お姉さんのお葬式にはかなり大勢の参列者が来て全員涙にくれ、現実を受け止められていない。どこか異様な雰囲気すら漂っていた気がします。
私は友達4人と順番にお焼香をあげましたが、悲しむ友達の顔もろくに見ることが出来ず、棺に納められたお姉さんの美しい顔をただただ見つめ、信じられない現実に涙が止まりません。
ひまわりに囲まれて、太陽の光に照らされたお姉さんのキラキラした笑顔の写真に目をやると、私は手が震えて止まらなくなりました。
そうして葬儀を終えた後、少し落ち着きたいと思い4人でお茶が出来る場所を探しましたが、辺りは住宅街で適当な場所が見当たりません。
うろうろ探していると、駅の方向に向かっているはずが何処にいるのか分からなくなってしまいました。
スマホで地図を見るものの、地理に疎い私達では活用できません。
しばらくあてもなく歩いてると、電気の点いている看板が見えてカフェのような店を発見します。
脚も疲れたし、とりあえず入ることにしました。
入口の木のドアがとても分厚くて重く、引っ張って開けるのに時間がかかりました。
チャリチャリと鈴の音がして、店員らしき人が背を向けて立っているのが見えます。
ところが、私達が入っても身動き一つしません。
リアクションに困り、友達の1人が「良いですか?」と声をかけた時でした。
「ちょっと待って!」
突き刺さるような勢いの声で言われ、私達は全員驚いて凍り付きました。
振り向いて近づく男性は60代位で背が異様に低く、顔は青白く目はぎょろぎょろしていました。
多分この時、全員がこの店を出ようと思ったに違いありません。
「グレーの人がついて来てる。待って。」
私達を見ると、そう言って店員はキッチンに入って行きました。
「グレーの人?」
「何何??」
「もう出ようよ。」
口々に逃げ出すことを話し合っていると、戻ってきた店員はいきなりシャーっと私達に向かって塩をかけたのです。
その瞬間でした。
ザーッと何かが、私の体の中を通り過ぎていくのを感じました。
今までに無い感覚に戸惑いましたが、その時は怖いので黙っていました。
店員は「どうぞ」と何事も無かったかのように、私達にテーブル席を案内します。
そして
「同じ位の子だね。お友達かね。可哀そうに。」
と呟き、水を置いて立ち去りました。
お葬式の直後でしたから、私達全員がお姉さんの幽霊を連想してゾッとせずにはいられませんでした。
私はそれ以上にさっきのザーッという感覚は何だったのか、気になって食事は頼まず、唯一注文したコーヒーを口にしても味わう事も出来ずに呆然と座っていました。
こうして思い出してみると、この時お姉さんの幽霊は私達について来て、私の中を通過した、とでもいうのでしょうか。
そしてカフェの店員さんには、幽霊がグレーに見えるという事なのでしょうか。
いろいろと確かめたいと思うものの、もう一度あのカフェに入る勇気がありません。
私には小学校、中学校、高校と同じ学校へ通った友達がいます。
彼女のお姉さんは2つ年上で、子供の時はよく遊んでもらっていたものです。
そのお姉さんは中学校の頃には頭角を現し、頭が良くて運動も出来、そして美人。まさに才色兼備という感じで、誰もが羨む存在となっていました。
友達家族にとっても自慢の姉で、一方の私はお姉さんと同じ学年なのにだらしのない兄の存在が恥ずかしいと思ってしまうほどでした。
ところが、そのお姉さんが有名大学へ入学後、就職も決まって卒業目前の時でした。
交通事故で亡くなってしまったのです。
お姉さんのお葬式にはかなり大勢の参列者が来て全員涙にくれ、現実を受け止められていない。どこか異様な雰囲気すら漂っていた気がします。
私は友達4人と順番にお焼香をあげましたが、悲しむ友達の顔もろくに見ることが出来ず、棺に納められたお姉さんの美しい顔をただただ見つめ、信じられない現実に涙が止まりません。
ひまわりに囲まれて、太陽の光に照らされたお姉さんのキラキラした笑顔の写真に目をやると、私は手が震えて止まらなくなりました。
そうして葬儀を終えた後、少し落ち着きたいと思い4人でお茶が出来る場所を探しましたが、辺りは住宅街で適当な場所が見当たりません。
うろうろ探していると、駅の方向に向かっているはずが何処にいるのか分からなくなってしまいました。
スマホで地図を見るものの、地理に疎い私達では活用できません。
しばらくあてもなく歩いてると、電気の点いている看板が見えてカフェのような店を発見します。
脚も疲れたし、とりあえず入ることにしました。
入口の木のドアがとても分厚くて重く、引っ張って開けるのに時間がかかりました。
チャリチャリと鈴の音がして、店員らしき人が背を向けて立っているのが見えます。
ところが、私達が入っても身動き一つしません。
リアクションに困り、友達の1人が「良いですか?」と声をかけた時でした。
「ちょっと待って!」
突き刺さるような勢いの声で言われ、私達は全員驚いて凍り付きました。
振り向いて近づく男性は60代位で背が異様に低く、顔は青白く目はぎょろぎょろしていました。
多分この時、全員がこの店を出ようと思ったに違いありません。
「グレーの人がついて来てる。待って。」
私達を見ると、そう言って店員はキッチンに入って行きました。
「グレーの人?」
「何何??」
「もう出ようよ。」
口々に逃げ出すことを話し合っていると、戻ってきた店員はいきなりシャーっと私達に向かって塩をかけたのです。
その瞬間でした。
ザーッと何かが、私の体の中を通り過ぎていくのを感じました。
今までに無い感覚に戸惑いましたが、その時は怖いので黙っていました。
店員は「どうぞ」と何事も無かったかのように、私達にテーブル席を案内します。
そして
「同じ位の子だね。お友達かね。可哀そうに。」
と呟き、水を置いて立ち去りました。
お葬式の直後でしたから、私達全員がお姉さんの幽霊を連想してゾッとせずにはいられませんでした。
私はそれ以上にさっきのザーッという感覚は何だったのか、気になって食事は頼まず、唯一注文したコーヒーを口にしても味わう事も出来ずに呆然と座っていました。
こうして思い出してみると、この時お姉さんの幽霊は私達について来て、私の中を通過した、とでもいうのでしょうか。
そしてカフェの店員さんには、幽霊がグレーに見えるという事なのでしょうか。
いろいろと確かめたいと思うものの、もう一度あのカフェに入る勇気がありません。
2021/06/25(金) 15:11:49.57
「噂の公衆電話」
私が中学生の時。
馴染みの友人2人と家に集まって、オールの勢いで他愛のない会話をしていました。
その際に誰からともなく地元で話題の「出る」という公衆電話の話になったのです。
友人宅から歩いて30分かかるかどうかの距離で、住宅街から少し外れた場所にポツンとあり、遠目から見ると何の変哲もない公衆電話。
これに何故か突然「出る」という噂が広まっていました。
「本当に出るのか見に行こうぜ。」
話題に飢えていた私達でしたから、勢いで突撃してみる事にしたのです。
時刻は深夜2時くらいだったでしょうか。
こんな時間ですから、公衆電話までの道のりは誰にも会う事なく到着です。
暗闇に浮かび上がる公衆電話はそれだけでも不気味で、本当に何かが出そうな雰囲気はありましたが…特に異変はありません。
そこで中も調べてみようと近づいた時でした。
「おぉぉ!て!て!」
友人の1人が大きな声を上げて私達の腕を引っ張り、来た道を猛ダッシュで戻ろうとしたのです。
何が起きたのか分からないまま、私達は駆け出して最寄りのコンビニへ雪崩込みます。
一体何があったのか、急に大声を上げた友人に話を訊きました。
「お前達見えなかった?!公衆電話の受話器に手だけくっついてたよ!」
そう言われても、見たのはその友人だけ。
本当に見たと震えあがる友人を横目に、私ともう1人はすっかり興覚めです。
「そんな演出とかいらないって。」
「いや手だけあったんだって!マジで!」
そんな押し問答をしていると、手を見たという友人の電話が一瞬鳴りました。
取り出して画面を見たその友人は、青い顔をして画面を私達の方へ向けてきます。
え?と思って見ると、そこには
不在着信 公衆電話
と表示されていました。
更に信じられない事に、私達の携帯にも公衆電話からの着信が来たのです。
所謂ワンギリというもので、すぐ切れるので通話は出来ません。
それが数分くらいのタイミングで、何度も私達の携帯へかかってきます。
これはマズいと感じた私達3人は携帯電話の電源を落とし、友人の家へ戻ってゲームや馬鹿な話で場を繋ぎ、そのまま朝を迎えました。
日が昇って恐る恐る携帯電話の電源を立ち上げましたが、その後は一度も公衆電話からの着信はありません。
この話をしても誰も信じてくれず、公衆電話の出るという噂もしばらくして聞かなくなりました。
手を見たという友人の話は本当なのか分かりませんが、公衆電話からワンギリがかかってきた恐怖は今でも忘れられません。
そもそも何の前触れも無く、なぜ突然その公衆電話に出るという噂が流れたのでしょうか…。
私が中学生の時。
馴染みの友人2人と家に集まって、オールの勢いで他愛のない会話をしていました。
その際に誰からともなく地元で話題の「出る」という公衆電話の話になったのです。
友人宅から歩いて30分かかるかどうかの距離で、住宅街から少し外れた場所にポツンとあり、遠目から見ると何の変哲もない公衆電話。
これに何故か突然「出る」という噂が広まっていました。
「本当に出るのか見に行こうぜ。」
話題に飢えていた私達でしたから、勢いで突撃してみる事にしたのです。
時刻は深夜2時くらいだったでしょうか。
こんな時間ですから、公衆電話までの道のりは誰にも会う事なく到着です。
暗闇に浮かび上がる公衆電話はそれだけでも不気味で、本当に何かが出そうな雰囲気はありましたが…特に異変はありません。
そこで中も調べてみようと近づいた時でした。
「おぉぉ!て!て!」
友人の1人が大きな声を上げて私達の腕を引っ張り、来た道を猛ダッシュで戻ろうとしたのです。
何が起きたのか分からないまま、私達は駆け出して最寄りのコンビニへ雪崩込みます。
一体何があったのか、急に大声を上げた友人に話を訊きました。
「お前達見えなかった?!公衆電話の受話器に手だけくっついてたよ!」
そう言われても、見たのはその友人だけ。
本当に見たと震えあがる友人を横目に、私ともう1人はすっかり興覚めです。
「そんな演出とかいらないって。」
「いや手だけあったんだって!マジで!」
そんな押し問答をしていると、手を見たという友人の電話が一瞬鳴りました。
取り出して画面を見たその友人は、青い顔をして画面を私達の方へ向けてきます。
え?と思って見ると、そこには
不在着信 公衆電話
と表示されていました。
更に信じられない事に、私達の携帯にも公衆電話からの着信が来たのです。
所謂ワンギリというもので、すぐ切れるので通話は出来ません。
それが数分くらいのタイミングで、何度も私達の携帯へかかってきます。
これはマズいと感じた私達3人は携帯電話の電源を落とし、友人の家へ戻ってゲームや馬鹿な話で場を繋ぎ、そのまま朝を迎えました。
日が昇って恐る恐る携帯電話の電源を立ち上げましたが、その後は一度も公衆電話からの着信はありません。
この話をしても誰も信じてくれず、公衆電話の出るという噂もしばらくして聞かなくなりました。
手を見たという友人の話は本当なのか分かりませんが、公衆電話からワンギリがかかってきた恐怖は今でも忘れられません。
そもそも何の前触れも無く、なぜ突然その公衆電話に出るという噂が流れたのでしょうか…。
2021/06/25(金) 15:12:44.38
「出ると噂の共同住宅」
私の実家は、築30年以上の共同住宅です。
母子家庭ではありましたが、私と弟は既に結婚して実家を離れ、今は母が1人で住んでいます。
私が2人目の子を出産するため、当時3歳だった娘を連れて里帰りした時の事でした。
母は仕事に出かけたので、2人で留守番をしていると娘が言います。
「ママ、おじさんがいるよ。」
えっ?と思って家の中を探しましたが…私達以外の人は誰も居ません。
「おじさんがいるの?ごめん、ママには見えない。」
と言うと、娘は
「そこにいるよ。2人だよ。」
と普通に答え、背筋がゾッとしました。
幸いにも娘は人見知りだったため、そのおじさん達と接触する気はないようでした。
母が帰ってきてその事を伝えると、怖がりの母は
「やだぁ!この前も怖いことがあったのに!」
と身をすくめます。
母はつい先日、同じ共同住宅に住む知り合いの家を訪ねたのですが、肝心の相手が不在で娘さんが対応してくれたのだそうです。
その後先方から電話があり、改めて要件を話していると、その人が変な事を言ってきました。
「さっきうちに来てくれた時、一緒に来た人って誰だったの?娘が、知らない人と2人で来た、って言ってたけど。」
母は間違いなく1人で訪ねて、連れなどいません。
「え?私1人で行ったのよ?」
「あれ?娘が横にもう1人知らない人がいたって言ってたけど?」
母はもうそれきり怖くて、深く詮索しないようにしていたそうです。
実はその共同住宅は、他にも「出る」と言う住人が複数人いる所なのです。
見えない人にはわからないのですが、そういった声が多く聞こえると気味が悪く感じてしまいます。
この話をある時、弟にもしてみました。
すると弟まで
「実は俺もあるんだよ…。」
と話し始めるのです。
まだ弟が実家に住んでいた頃、真夜中まで起きていた時の事です。
私達の部屋は3階にあり、弟の部屋は窓の真下が棟の入り口になっていました。
古い建物ですし、周りの音はいろいろと聞こえてくるのですが、真夜中となると静かなものです。
弟が言うには、少し遠くから自転車が走る音が聞こえてきたのだそうです。
生活サイクルは人それぞれですから、それは夜まで仕事をしている人もいれば、遅くまで遊んで帰ってくる若い人もいます。
その音自体には、特に違和感はなかったのです。
自転車はどうやら古い物のようで、キィキィと音を立てながら走ります。
他に雑音がありませんから尚更良く聞こえて、共同住宅の門からその自転車が入り、何棟かある建物の間を通り、弟の部屋の窓下の入り口付近まで来た事が分かったと弟は振り返ります。
(誰か帰ったのかな?)
弟は軽い気持ちでカーテンをめくって窓から真下を見たのですが…そこに自転車の姿がありません。
(あれ?おかしいな。確かここら辺まで来たと思ったのに。)
辺りも見回してみましたが、自転車などどこにも見つかりません。
すると次の瞬間、弟のすぐ後ろで
キィ…
さっきまで聞いていた自転車の音が、ハッキリと聞こえたそうです。
「やだ!それでどうしたの?」
「いやぁ俺も、もう全身がゾゾゾーってしてさ。怖くて振り返る事も出来なくて。敷いてあった布団に後ろ向きのまま、頭から突入して、朝までそのまま。」
その場所で悪い出来事があったとは特に聞いた事がありませんが、そういった曰くが無くとも、日常と非日常が溶け込んでいる場所なのかもしれません。
私の実家は、築30年以上の共同住宅です。
母子家庭ではありましたが、私と弟は既に結婚して実家を離れ、今は母が1人で住んでいます。
私が2人目の子を出産するため、当時3歳だった娘を連れて里帰りした時の事でした。
母は仕事に出かけたので、2人で留守番をしていると娘が言います。
「ママ、おじさんがいるよ。」
えっ?と思って家の中を探しましたが…私達以外の人は誰も居ません。
「おじさんがいるの?ごめん、ママには見えない。」
と言うと、娘は
「そこにいるよ。2人だよ。」
と普通に答え、背筋がゾッとしました。
幸いにも娘は人見知りだったため、そのおじさん達と接触する気はないようでした。
母が帰ってきてその事を伝えると、怖がりの母は
「やだぁ!この前も怖いことがあったのに!」
と身をすくめます。
母はつい先日、同じ共同住宅に住む知り合いの家を訪ねたのですが、肝心の相手が不在で娘さんが対応してくれたのだそうです。
その後先方から電話があり、改めて要件を話していると、その人が変な事を言ってきました。
「さっきうちに来てくれた時、一緒に来た人って誰だったの?娘が、知らない人と2人で来た、って言ってたけど。」
母は間違いなく1人で訪ねて、連れなどいません。
「え?私1人で行ったのよ?」
「あれ?娘が横にもう1人知らない人がいたって言ってたけど?」
母はもうそれきり怖くて、深く詮索しないようにしていたそうです。
実はその共同住宅は、他にも「出る」と言う住人が複数人いる所なのです。
見えない人にはわからないのですが、そういった声が多く聞こえると気味が悪く感じてしまいます。
この話をある時、弟にもしてみました。
すると弟まで
「実は俺もあるんだよ…。」
と話し始めるのです。
まだ弟が実家に住んでいた頃、真夜中まで起きていた時の事です。
私達の部屋は3階にあり、弟の部屋は窓の真下が棟の入り口になっていました。
古い建物ですし、周りの音はいろいろと聞こえてくるのですが、真夜中となると静かなものです。
弟が言うには、少し遠くから自転車が走る音が聞こえてきたのだそうです。
生活サイクルは人それぞれですから、それは夜まで仕事をしている人もいれば、遅くまで遊んで帰ってくる若い人もいます。
その音自体には、特に違和感はなかったのです。
自転車はどうやら古い物のようで、キィキィと音を立てながら走ります。
他に雑音がありませんから尚更良く聞こえて、共同住宅の門からその自転車が入り、何棟かある建物の間を通り、弟の部屋の窓下の入り口付近まで来た事が分かったと弟は振り返ります。
(誰か帰ったのかな?)
弟は軽い気持ちでカーテンをめくって窓から真下を見たのですが…そこに自転車の姿がありません。
(あれ?おかしいな。確かここら辺まで来たと思ったのに。)
辺りも見回してみましたが、自転車などどこにも見つかりません。
すると次の瞬間、弟のすぐ後ろで
キィ…
さっきまで聞いていた自転車の音が、ハッキリと聞こえたそうです。
「やだ!それでどうしたの?」
「いやぁ俺も、もう全身がゾゾゾーってしてさ。怖くて振り返る事も出来なくて。敷いてあった布団に後ろ向きのまま、頭から突入して、朝までそのまま。」
その場所で悪い出来事があったとは特に聞いた事がありませんが、そういった曰くが無くとも、日常と非日常が溶け込んでいる場所なのかもしれません。
2021/06/25(金) 15:13:31.31
「見えるカフェ店員」
私には小学校、中学校、高校と同じ学校へ通った友達がいます。
彼女のお姉さんは2つ年上で、子供の時はよく遊んでもらっていたものです。
そのお姉さんは中学校の頃には頭角を現し、頭が良くて運動も出来、そして美人。まさに才色兼備という感じで、誰もが羨む存在となっていました。
友達家族にとっても自慢の姉で、一方の私はお姉さんと同じ学年なのにだらしのない兄の存在が恥ずかしいと思ってしまうほどでした。
ところが、そのお姉さんが有名大学へ入学後、就職も決まって卒業目前の時でした。
交通事故で亡くなってしまったのです。
お姉さんのお葬式にはかなり大勢の参列者が来て全員涙にくれ、現実を受け止められていない。どこか異様な雰囲気すら漂っていた気がします。
私は友達4人と順番にお焼香をあげましたが、悲しむ友達の顔もろくに見ることが出来ず、棺に納められたお姉さんの美しい顔をただただ見つめ、信じられない現実に涙が止まりません。
ひまわりに囲まれて、太陽の光に照らされたお姉さんのキラキラした笑顔の写真に目をやると、私は手が震えて止まらなくなりました。
そうして葬儀を終えた後、少し落ち着きたいと思い4人でお茶が出来る場所を探しましたが、辺りは住宅街で適当な場所が見当たりません。
うろうろ探していると、駅の方向に向かっているはずが何処にいるのか分からなくなってしまいました。
スマホで地図を見るものの、地理に疎い私達では活用できません。
しばらくあてもなく歩いてると、電気の点いている看板が見えてカフェのような店を発見します。
脚も疲れたし、とりあえず入ることにしました。
入口の木のドアがとても分厚くて重く、引っ張って開けるのに時間がかかりました。
チャリチャリと鈴の音がして、店員らしき人が背を向けて立っているのが見えます。
ところが、私達が入っても身動き一つしません。
リアクションに困り、友達の1人が「良いですか?」と声をかけた時でした。
「ちょっと待って!」
突き刺さるような勢いの声で言われ、私達は全員驚いて凍り付きました。
振り向いて近づく男性は60代位で背が異様に低く、顔は青白く目はぎょろぎょろしていました。
多分この時、全員がこの店を出ようと思ったに違いありません。
「グレーの人がついて来てる。待って。」
私達を見ると、そう言って店員はキッチンに入って行きました。
「グレーの人?」
「何何??」
「もう出ようよ。」
口々に逃げ出すことを話し合っていると、戻ってきた店員はいきなりシャーっと私達に向かって塩をかけたのです。
その瞬間でした。
ザーッと何かが、私の体の中を通り過ぎていくのを感じました。
今までに無い感覚に戸惑いましたが、その時は怖いので黙っていました。
店員は「どうぞ」と何事も無かったかのように、私達にテーブル席を案内します。
そして
「同じ位の子だね。お友達かね。可哀そうに。」
と呟き、水を置いて立ち去りました。
お葬式の直後でしたから、私達全員がお姉さんの幽霊を連想してゾッとせずにはいられませんでした。
私はそれ以上にさっきのザーッという感覚は何だったのか、気になって食事は頼まず、唯一注文したコーヒーを口にしても味わう事も出来ずに呆然と座っていました。
こうして思い出してみると、この時お姉さんの幽霊は私達について来て、私の中を通過した、とでもいうのでしょうか。
そしてカフェの店員さんには、幽霊がグレーに見えるという事なのでしょうか。
いろいろと確かめたいと思うものの、もう一度あのカフェに入る勇気がありません。
私には小学校、中学校、高校と同じ学校へ通った友達がいます。
彼女のお姉さんは2つ年上で、子供の時はよく遊んでもらっていたものです。
そのお姉さんは中学校の頃には頭角を現し、頭が良くて運動も出来、そして美人。まさに才色兼備という感じで、誰もが羨む存在となっていました。
友達家族にとっても自慢の姉で、一方の私はお姉さんと同じ学年なのにだらしのない兄の存在が恥ずかしいと思ってしまうほどでした。
ところが、そのお姉さんが有名大学へ入学後、就職も決まって卒業目前の時でした。
交通事故で亡くなってしまったのです。
お姉さんのお葬式にはかなり大勢の参列者が来て全員涙にくれ、現実を受け止められていない。どこか異様な雰囲気すら漂っていた気がします。
私は友達4人と順番にお焼香をあげましたが、悲しむ友達の顔もろくに見ることが出来ず、棺に納められたお姉さんの美しい顔をただただ見つめ、信じられない現実に涙が止まりません。
ひまわりに囲まれて、太陽の光に照らされたお姉さんのキラキラした笑顔の写真に目をやると、私は手が震えて止まらなくなりました。
そうして葬儀を終えた後、少し落ち着きたいと思い4人でお茶が出来る場所を探しましたが、辺りは住宅街で適当な場所が見当たりません。
うろうろ探していると、駅の方向に向かっているはずが何処にいるのか分からなくなってしまいました。
スマホで地図を見るものの、地理に疎い私達では活用できません。
しばらくあてもなく歩いてると、電気の点いている看板が見えてカフェのような店を発見します。
脚も疲れたし、とりあえず入ることにしました。
入口の木のドアがとても分厚くて重く、引っ張って開けるのに時間がかかりました。
チャリチャリと鈴の音がして、店員らしき人が背を向けて立っているのが見えます。
ところが、私達が入っても身動き一つしません。
リアクションに困り、友達の1人が「良いですか?」と声をかけた時でした。
「ちょっと待って!」
突き刺さるような勢いの声で言われ、私達は全員驚いて凍り付きました。
振り向いて近づく男性は60代位で背が異様に低く、顔は青白く目はぎょろぎょろしていました。
多分この時、全員がこの店を出ようと思ったに違いありません。
「グレーの人がついて来てる。待って。」
私達を見ると、そう言って店員はキッチンに入って行きました。
「グレーの人?」
「何何??」
「もう出ようよ。」
口々に逃げ出すことを話し合っていると、戻ってきた店員はいきなりシャーっと私達に向かって塩をかけたのです。
その瞬間でした。
ザーッと何かが、私の体の中を通り過ぎていくのを感じました。
今までに無い感覚に戸惑いましたが、その時は怖いので黙っていました。
店員は「どうぞ」と何事も無かったかのように、私達にテーブル席を案内します。
そして
「同じ位の子だね。お友達かね。可哀そうに。」
と呟き、水を置いて立ち去りました。
お葬式の直後でしたから、私達全員がお姉さんの幽霊を連想してゾッとせずにはいられませんでした。
私はそれ以上にさっきのザーッという感覚は何だったのか、気になって食事は頼まず、唯一注文したコーヒーを口にしても味わう事も出来ずに呆然と座っていました。
こうして思い出してみると、この時お姉さんの幽霊は私達について来て、私の中を通過した、とでもいうのでしょうか。
そしてカフェの店員さんには、幽霊がグレーに見えるという事なのでしょうか。
いろいろと確かめたいと思うものの、もう一度あのカフェに入る勇気がありません。
2021/06/25(金) 15:23:53.15
1番荒れてて草
2021/06/25(金) 15:24:54.62
囲い頑張って1000まで埋めろよ
13名無しさん@実況は禁止ですよ
2021/06/25(金) 15:26:19.832021/06/25(金) 15:28:27.80
「出ると噂の共同住宅」
私の実家は、築30年以上の共同住宅です。
母子家庭ではありましたが、私と弟は既に結婚して実家を離れ、今は母が1人で住んでいます。
私が2人目の子を出産するため、当時3歳だった娘を連れて里帰りした時の事でした。
母は仕事に出かけたので、2人で留守番をしていると娘が言います。
「ママ、おじさんがいるよ。」
えっ?と思って家の中を探しましたが…私達以外の人は誰も居ません。
「おじさんがいるの?ごめん、ママには見えない。」
と言うと、娘は
「そこにいるよ。2人だよ。」
と普通に答え、背筋がゾッとしました。
幸いにも娘は人見知りだったため、そのおじさん達と接触する気はないようでした。
母が帰ってきてその事を伝えると、怖がりの母は
「やだぁ!この前も怖いことがあったのに!」
と身をすくめます。
母はつい先日、同じ共同住宅に住む知り合いの家を訪ねたのですが、肝心の相手が不在で娘さんが対応してくれたのだそうです。
その後先方から電話があり、改めて要件を話していると、その人が変な事を言ってきました。
「さっきうちに来てくれた時、一緒に来た人って誰だったの?娘が、知らない人と2人で来た、って言ってたけど。」
母は間違いなく1人で訪ねて、連れなどいません。
「え?私1人で行ったのよ?」
「あれ?娘が横にもう1人知らない人がいたって言ってたけど?」
母はもうそれきり怖くて、深く詮索しないようにしていたそうです。
実はその共同住宅は、他にも「出る」と言う住人が複数人いる所なのです。
見えない人にはわからないのですが、そういった声が多く聞こえると気味が悪く感じてしまいます。
この話をある時、弟にもしてみました。
すると弟まで
「実は俺もあるんだよ…。」
と話し始めるのです。
まだ弟が実家に住んでいた頃、真夜中まで起きていた時の事です。
私達の部屋は3階にあり、弟の部屋は窓の真下が棟の入り口になっていました。
古い建物ですし、周りの音はいろいろと聞こえてくるのですが、真夜中となると静かなものです。
弟が言うには、少し遠くから自転車が走る音が聞こえてきたのだそうです。
生活サイクルは人それぞれですから、それは夜まで仕事をしている人もいれば、遅くまで遊んで帰ってくる若い人もいます。
その音自体には、特に違和感はなかったのです。
自転車はどうやら古い物のようで、キィキィと音を立てながら走ります。
他に雑音がありませんから尚更良く聞こえて、共同住宅の門からその自転車が入り、何棟かある建物の間を通り、弟の部屋の窓下の入り口付近まで来た事が分かったと弟は振り返ります。
(誰か帰ったのかな?)
弟は軽い気持ちでカーテンをめくって窓から真下を見たのですが…そこに自転車の姿がありません。
(あれ?おかしいな。確かここら辺まで来たと思ったのに。)
辺りも見回してみましたが、自転車などどこにも見つかりません。
すると次の瞬間、弟のすぐ後ろで
キィ…
さっきまで聞いていた自転車の音が、ハッキリと聞こえたそうです。
「やだ!それでどうしたの?」
「いやぁ俺も、もう全身がゾゾゾーってしてさ。怖くて振り返る事も出来なくて。敷いてあった布団に後ろ向きのまま、頭から突入して、朝までそのまま。」
その場所で悪い出来事があったとは特に聞いた事がありませんが、そういった曰くが無くとも、日常と非日常が溶け込んでいる場所なのかもしれません。
私の実家は、築30年以上の共同住宅です。
母子家庭ではありましたが、私と弟は既に結婚して実家を離れ、今は母が1人で住んでいます。
私が2人目の子を出産するため、当時3歳だった娘を連れて里帰りした時の事でした。
母は仕事に出かけたので、2人で留守番をしていると娘が言います。
「ママ、おじさんがいるよ。」
えっ?と思って家の中を探しましたが…私達以外の人は誰も居ません。
「おじさんがいるの?ごめん、ママには見えない。」
と言うと、娘は
「そこにいるよ。2人だよ。」
と普通に答え、背筋がゾッとしました。
幸いにも娘は人見知りだったため、そのおじさん達と接触する気はないようでした。
母が帰ってきてその事を伝えると、怖がりの母は
「やだぁ!この前も怖いことがあったのに!」
と身をすくめます。
母はつい先日、同じ共同住宅に住む知り合いの家を訪ねたのですが、肝心の相手が不在で娘さんが対応してくれたのだそうです。
その後先方から電話があり、改めて要件を話していると、その人が変な事を言ってきました。
「さっきうちに来てくれた時、一緒に来た人って誰だったの?娘が、知らない人と2人で来た、って言ってたけど。」
母は間違いなく1人で訪ねて、連れなどいません。
「え?私1人で行ったのよ?」
「あれ?娘が横にもう1人知らない人がいたって言ってたけど?」
母はもうそれきり怖くて、深く詮索しないようにしていたそうです。
実はその共同住宅は、他にも「出る」と言う住人が複数人いる所なのです。
見えない人にはわからないのですが、そういった声が多く聞こえると気味が悪く感じてしまいます。
この話をある時、弟にもしてみました。
すると弟まで
「実は俺もあるんだよ…。」
と話し始めるのです。
まだ弟が実家に住んでいた頃、真夜中まで起きていた時の事です。
私達の部屋は3階にあり、弟の部屋は窓の真下が棟の入り口になっていました。
古い建物ですし、周りの音はいろいろと聞こえてくるのですが、真夜中となると静かなものです。
弟が言うには、少し遠くから自転車が走る音が聞こえてきたのだそうです。
生活サイクルは人それぞれですから、それは夜まで仕事をしている人もいれば、遅くまで遊んで帰ってくる若い人もいます。
その音自体には、特に違和感はなかったのです。
自転車はどうやら古い物のようで、キィキィと音を立てながら走ります。
他に雑音がありませんから尚更良く聞こえて、共同住宅の門からその自転車が入り、何棟かある建物の間を通り、弟の部屋の窓下の入り口付近まで来た事が分かったと弟は振り返ります。
(誰か帰ったのかな?)
弟は軽い気持ちでカーテンをめくって窓から真下を見たのですが…そこに自転車の姿がありません。
(あれ?おかしいな。確かここら辺まで来たと思ったのに。)
辺りも見回してみましたが、自転車などどこにも見つかりません。
すると次の瞬間、弟のすぐ後ろで
キィ…
さっきまで聞いていた自転車の音が、ハッキリと聞こえたそうです。
「やだ!それでどうしたの?」
「いやぁ俺も、もう全身がゾゾゾーってしてさ。怖くて振り返る事も出来なくて。敷いてあった布団に後ろ向きのまま、頭から突入して、朝までそのまま。」
その場所で悪い出来事があったとは特に聞いた事がありませんが、そういった曰くが無くとも、日常と非日常が溶け込んでいる場所なのかもしれません。
2021/06/25(金) 15:30:39.77
お迎えのママも若そうだったなあ
2021/06/25(金) 15:32:52.13
「出ると噂の共同住宅」
私の実家は、築30年以上の共同住宅です。
母子家庭ではありましたが、私と弟は既に結婚して実家を離れ、今は母が1人で住んでいます。
私が2人目の子を出産するため、当時3歳だった娘を連れて里帰りした時の事でした。
母は仕事に出かけたので、2人で留守番をしていると娘が言います。
「ママ、おじさんがいるよ。」
えっ?と思って家の中を探しましたが…私達以外の人は誰も居ません。
「おじさんがいるの?ごめん、ママには見えない。」
と言うと、娘は
「そこにいるよ。2人だよ。」
と普通に答え、背筋がゾッとしました。
幸いにも娘は人見知りだったため、そのおじさん達と接触する気はないようでした。
母が帰ってきてその事を伝えると、怖がりの母は
「やだぁ!この前も怖いことがあったのに!」
と身をすくめます。
母はつい先日、同じ共同住宅に住む知り合いの家を訪ねたのですが、肝心の相手が不在で娘さんが対応してくれたのだそうです。
その後先方から電話があり、改めて要件を話していると、その人が変な事を言ってきました。
「さっきうちに来てくれた時、一緒に来た人って誰だったの?娘が、知らない人と2人で来た、って言ってたけど。」
母は間違いなく1人で訪ねて、連れなどいません。
「え?私1人で行ったのよ?」
「あれ?娘が横にもう1人知らない人がいたって言ってたけど?」
母はもうそれきり怖くて、深く詮索しないようにしていたそうです。
実はその共同住宅は、他にも「出る」と言う住人が複数人いる所なのです。
見えない人にはわからないのですが、そういった声が多く聞こえると気味が悪く感じてしまいます。
この話をある時、弟にもしてみました。
すると弟まで
「実は俺もあるんだよ…。」
と話し始めるのです。
まだ弟が実家に住んでいた頃、真夜中まで起きていた時の事です。
私達の部屋は3階にあり、弟の部屋は窓の真下が棟の入り口になっていました。
古い建物ですし、周りの音はいろいろと聞こえてくるのですが、真夜中となると静かなものです。
弟が言うには、少し遠くから自転車が走る音が聞こえてきたのだそうです。
生活サイクルは人それぞれですから、それは夜まで仕事をしている人もいれば、遅くまで遊んで帰ってくる若い人もいます。
その音自体には、特に違和感はなかったのです。
自転車はどうやら古い物のようで、キィキィと音を立てながら走ります。
他に雑音がありませんから尚更良く聞こえて、共同住宅の門からその自転車が入り、何棟かある建物の間を通り、弟の部屋の窓下の入り口付近まで来た事が分かったと弟は振り返ります。
(誰か帰ったのかな?)
弟は軽い気持ちでカーテンをめくって窓から真下を見たのですが…そこに自転車の姿がありません。
(あれ?おかしいな。確かここら辺まで来たと思ったのに。)
辺りも見回してみましたが、自転車などどこにも見つかりません。
すると次の瞬間、弟のすぐ後ろで
キィ…
さっきまで聞いていた自転車の音が、ハッキリと聞こえたそうです。
「やだ!それでどうしたの?」
「いやぁ俺も、もう全身がゾゾゾーってしてさ。怖くて振り返る事も出来なくて。敷いてあった布団に後ろ向きのまま、頭から突入して、朝までそのまま。」
その場所で悪い出来事があったとは特に聞いた事がありませんが、そういった曰くが無くとも、日常と非日常が溶け込んでいる場所なのかもしれません。
私の実家は、築30年以上の共同住宅です。
母子家庭ではありましたが、私と弟は既に結婚して実家を離れ、今は母が1人で住んでいます。
私が2人目の子を出産するため、当時3歳だった娘を連れて里帰りした時の事でした。
母は仕事に出かけたので、2人で留守番をしていると娘が言います。
「ママ、おじさんがいるよ。」
えっ?と思って家の中を探しましたが…私達以外の人は誰も居ません。
「おじさんがいるの?ごめん、ママには見えない。」
と言うと、娘は
「そこにいるよ。2人だよ。」
と普通に答え、背筋がゾッとしました。
幸いにも娘は人見知りだったため、そのおじさん達と接触する気はないようでした。
母が帰ってきてその事を伝えると、怖がりの母は
「やだぁ!この前も怖いことがあったのに!」
と身をすくめます。
母はつい先日、同じ共同住宅に住む知り合いの家を訪ねたのですが、肝心の相手が不在で娘さんが対応してくれたのだそうです。
その後先方から電話があり、改めて要件を話していると、その人が変な事を言ってきました。
「さっきうちに来てくれた時、一緒に来た人って誰だったの?娘が、知らない人と2人で来た、って言ってたけど。」
母は間違いなく1人で訪ねて、連れなどいません。
「え?私1人で行ったのよ?」
「あれ?娘が横にもう1人知らない人がいたって言ってたけど?」
母はもうそれきり怖くて、深く詮索しないようにしていたそうです。
実はその共同住宅は、他にも「出る」と言う住人が複数人いる所なのです。
見えない人にはわからないのですが、そういった声が多く聞こえると気味が悪く感じてしまいます。
この話をある時、弟にもしてみました。
すると弟まで
「実は俺もあるんだよ…。」
と話し始めるのです。
まだ弟が実家に住んでいた頃、真夜中まで起きていた時の事です。
私達の部屋は3階にあり、弟の部屋は窓の真下が棟の入り口になっていました。
古い建物ですし、周りの音はいろいろと聞こえてくるのですが、真夜中となると静かなものです。
弟が言うには、少し遠くから自転車が走る音が聞こえてきたのだそうです。
生活サイクルは人それぞれですから、それは夜まで仕事をしている人もいれば、遅くまで遊んで帰ってくる若い人もいます。
その音自体には、特に違和感はなかったのです。
自転車はどうやら古い物のようで、キィキィと音を立てながら走ります。
他に雑音がありませんから尚更良く聞こえて、共同住宅の門からその自転車が入り、何棟かある建物の間を通り、弟の部屋の窓下の入り口付近まで来た事が分かったと弟は振り返ります。
(誰か帰ったのかな?)
弟は軽い気持ちでカーテンをめくって窓から真下を見たのですが…そこに自転車の姿がありません。
(あれ?おかしいな。確かここら辺まで来たと思ったのに。)
辺りも見回してみましたが、自転車などどこにも見つかりません。
すると次の瞬間、弟のすぐ後ろで
キィ…
さっきまで聞いていた自転車の音が、ハッキリと聞こえたそうです。
「やだ!それでどうしたの?」
「いやぁ俺も、もう全身がゾゾゾーってしてさ。怖くて振り返る事も出来なくて。敷いてあった布団に後ろ向きのまま、頭から突入して、朝までそのまま。」
その場所で悪い出来事があったとは特に聞いた事がありませんが、そういった曰くが無くとも、日常と非日常が溶け込んでいる場所なのかもしれません。
17名無しさん@実況は禁止ですよ
2021/06/25(金) 15:34:37.22 【ニコ生】浅井にしの Part2【彼氏疑惑?】(ワッチョイIDあり)
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/streaming/1624602738/
悪質な連投荒らしがいますので、上記のスレに移動してください
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/streaming/1624602738/
悪質な連投荒らしがいますので、上記のスレに移動してください
2021/06/25(金) 15:36:01.34
インターネット上の犯罪予告や誹謗中傷等は下記の通報フォームから
警視庁の有害情報の通報先
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/cyber/info/internet_hotline.html
インターネットホットラインセンター
http://www.internethotline.jp/
セーフライン
https://www.safe-line.jp/
警視庁の有害情報の通報先
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/cyber/info/internet_hotline.html
インターネットホットラインセンター
http://www.internethotline.jp/
セーフライン
https://www.safe-line.jp/
2021/06/25(金) 15:40:48.31
「出ると噂の共同住宅」
私の実家は、築30年以上の共同住宅です。
母子家庭ではありましたが、私と弟は既に結婚して実家を離れ、今は母が1人で住んでいます。
私が2人目の子を出産するため、当時3歳だった娘を連れて里帰りした時の事でした。
母は仕事に出かけたので、2人で留守番をしていると娘が言います。
「ママ、おじさんがいるよ。」
えっ?と思って家の中を探しましたが…私達以外の人は誰も居ません。
「おじさんがいるの?ごめん、ママには見えない。」
と言うと、娘は
「そこにいるよ。2人だよ。」
と普通に答え、背筋がゾッとしました。
幸いにも娘は人見知りだったため、そのおじさん達と接触する気はないようでした。
母が帰ってきてその事を伝えると、怖がりの母は
「やだぁ!この前も怖いことがあったのに!」
と身をすくめます。
母はつい先日、同じ共同住宅に住む知り合いの家を訪ねたのですが、肝心の相手が不在で娘さんが対応してくれたのだそうです。
その後先方から電話があり、改めて要件を話していると、その人が変な事を言ってきました。
「さっきうちに来てくれた時、一緒に来た人って誰だったの?娘が、知らない人と2人で来た、って言ってたけど。」
母は間違いなく1人で訪ねて、連れなどいません。
「え?私1人で行ったのよ?」
「あれ?娘が横にもう1人知らない人がいたって言ってたけど?」
母はもうそれきり怖くて、深く詮索しないようにしていたそうです。
実はその共同住宅は、他にも「出る」と言う住人が複数人いる所なのです。
見えない人にはわからないのですが、そういった声が多く聞こえると気味が悪く感じてしまいます。
この話をある時、弟にもしてみました。
すると弟まで
「実は俺もあるんだよ…。」
と話し始めるのです。
まだ弟が実家に住んでいた頃、真夜中まで起きていた時の事です。
私達の部屋は3階にあり、弟の部屋は窓の真下が棟の入り口になっていました。
古い建物ですし、周りの音はいろいろと聞こえてくるのですが、真夜中となると静かなものです。
弟が言うには、少し遠くから自転車が走る音が聞こえてきたのだそうです。
生活サイクルは人それぞれですから、それは夜まで仕事をしている人もいれば、遅くまで遊んで帰ってくる若い人もいます。
その音自体には、特に違和感はなかったのです。
自転車はどうやら古い物のようで、キィキィと音を立てながら走ります。
他に雑音がありませんから尚更良く聞こえて、共同住宅の門からその自転車が入り、何棟かある建物の間を通り、弟の部屋の窓下の入り口付近まで来た事が分かったと弟は振り返ります。
(誰か帰ったのかな?)
弟は軽い気持ちでカーテンをめくって窓から真下を見たのですが…そこに自転車の姿がありません。
(あれ?おかしいな。確かここら辺まで来たと思ったのに。)
辺りも見回してみましたが、自転車などどこにも見つかりません。
すると次の瞬間、弟のすぐ後ろで
キィ…
さっきまで聞いていた自転車の音が、ハッキリと聞こえたそうです。
「やだ!それでどうしたの?」
「いやぁ俺も、もう全身がゾゾゾーってしてさ。怖くて振り返る事も出来なくて。敷いてあった布団に後ろ向きのまま、頭から突入して、朝までそのまま。」
その場所で悪い出来事があったとは特に聞いた事がありませんが、そういった曰くが無くとも、日常と非日常が溶け込んでいる場所なのかもしれません。
私の実家は、築30年以上の共同住宅です。
母子家庭ではありましたが、私と弟は既に結婚して実家を離れ、今は母が1人で住んでいます。
私が2人目の子を出産するため、当時3歳だった娘を連れて里帰りした時の事でした。
母は仕事に出かけたので、2人で留守番をしていると娘が言います。
「ママ、おじさんがいるよ。」
えっ?と思って家の中を探しましたが…私達以外の人は誰も居ません。
「おじさんがいるの?ごめん、ママには見えない。」
と言うと、娘は
「そこにいるよ。2人だよ。」
と普通に答え、背筋がゾッとしました。
幸いにも娘は人見知りだったため、そのおじさん達と接触する気はないようでした。
母が帰ってきてその事を伝えると、怖がりの母は
「やだぁ!この前も怖いことがあったのに!」
と身をすくめます。
母はつい先日、同じ共同住宅に住む知り合いの家を訪ねたのですが、肝心の相手が不在で娘さんが対応してくれたのだそうです。
その後先方から電話があり、改めて要件を話していると、その人が変な事を言ってきました。
「さっきうちに来てくれた時、一緒に来た人って誰だったの?娘が、知らない人と2人で来た、って言ってたけど。」
母は間違いなく1人で訪ねて、連れなどいません。
「え?私1人で行ったのよ?」
「あれ?娘が横にもう1人知らない人がいたって言ってたけど?」
母はもうそれきり怖くて、深く詮索しないようにしていたそうです。
実はその共同住宅は、他にも「出る」と言う住人が複数人いる所なのです。
見えない人にはわからないのですが、そういった声が多く聞こえると気味が悪く感じてしまいます。
この話をある時、弟にもしてみました。
すると弟まで
「実は俺もあるんだよ…。」
と話し始めるのです。
まだ弟が実家に住んでいた頃、真夜中まで起きていた時の事です。
私達の部屋は3階にあり、弟の部屋は窓の真下が棟の入り口になっていました。
古い建物ですし、周りの音はいろいろと聞こえてくるのですが、真夜中となると静かなものです。
弟が言うには、少し遠くから自転車が走る音が聞こえてきたのだそうです。
生活サイクルは人それぞれですから、それは夜まで仕事をしている人もいれば、遅くまで遊んで帰ってくる若い人もいます。
その音自体には、特に違和感はなかったのです。
自転車はどうやら古い物のようで、キィキィと音を立てながら走ります。
他に雑音がありませんから尚更良く聞こえて、共同住宅の門からその自転車が入り、何棟かある建物の間を通り、弟の部屋の窓下の入り口付近まで来た事が分かったと弟は振り返ります。
(誰か帰ったのかな?)
弟は軽い気持ちでカーテンをめくって窓から真下を見たのですが…そこに自転車の姿がありません。
(あれ?おかしいな。確かここら辺まで来たと思ったのに。)
辺りも見回してみましたが、自転車などどこにも見つかりません。
すると次の瞬間、弟のすぐ後ろで
キィ…
さっきまで聞いていた自転車の音が、ハッキリと聞こえたそうです。
「やだ!それでどうしたの?」
「いやぁ俺も、もう全身がゾゾゾーってしてさ。怖くて振り返る事も出来なくて。敷いてあった布団に後ろ向きのまま、頭から突入して、朝までそのまま。」
その場所で悪い出来事があったとは特に聞いた事がありませんが、そういった曰くが無くとも、日常と非日常が溶け込んでいる場所なのかもしれません。
2021/06/25(金) 16:23:14.57
埋め立てお疲れさまでーす!
2021/06/25(金) 16:25:15.68
この必死に埋め立てようとしてるのが何よりの証拠。浅井ちゃんには男が居ますw
2021/06/25(金) 16:36:30.53
浅井公式もバイバイ
2021/06/25(金) 16:47:19.04
「出ると噂の共同住宅」
私の実家は、築30年以上の共同住宅です。
母子家庭ではありましたが、私と弟は既に結婚して実家を離れ、今は母が1人で住んでいます。
私が2人目の子を出産するため、当時3歳だった娘を連れて里帰りした時の事でした。
母は仕事に出かけたので、2人で留守番をしていると娘が言います。
「ママ、おじさんがいるよ。」
えっ?と思って家の中を探しましたが…私達以外の人は誰も居ません。
「おじさんがいるの?ごめん、ママには見えない。」
と言うと、娘は
「そこにいるよ。2人だよ。」
と普通に答え、背筋がゾッとしました。
幸いにも娘は人見知りだったため、そのおじさん達と接触する気はないようでした。
母が帰ってきてその事を伝えると、怖がりの母は
「やだぁ!この前も怖いことがあったのに!」
と身をすくめます。
母はつい先日、同じ共同住宅に住む知り合いの家を訪ねたのですが、肝心の相手が不在で娘さんが対応してくれたのだそうです。
その後先方から電話があり、改めて要件を話していると、その人が変な事を言ってきました。
「さっきうちに来てくれた時、一緒に来た人って誰だったの?娘が、知らない人と2人で来た、って言ってたけど。」
母は間違いなく1人で訪ねて、連れなどいません。
「え?私1人で行ったのよ?」
「あれ?娘が横にもう1人知らない人がいたって言ってたけど?」
母はもうそれきり怖くて、深く詮索しないようにしていたそうです。
実はその共同住宅は、他にも「出る」と言う住人が複数人いる所なのです。
見えない人にはわからないのですが、そういった声が多く聞こえると気味が悪く感じてしまいます。
この話をある時、弟にもしてみました。
すると弟まで
「実は俺もあるんだよ…。」
と話し始めるのです。
まだ弟が実家に住んでいた頃、真夜中まで起きていた時の事です。
私達の部屋は3階にあり、弟の部屋は窓の真下が棟の入り口になっていました。
古い建物ですし、周りの音はいろいろと聞こえてくるのですが、真夜中となると静かなものです。
弟が言うには、少し遠くから自転車が走る音が聞こえてきたのだそうです。
生活サイクルは人それぞれですから、それは夜まで仕事をしている人もいれば、遅くまで遊んで帰ってくる若い人もいます。
その音自体には、特に違和感はなかったのです。
自転車はどうやら古い物のようで、キィキィと音を立てながら走ります。
他に雑音がありませんから尚更良く聞こえて、共同住宅の門からその自転車が入り、何棟かある建物の間を通り、弟の部屋の窓下の入り口付近まで来た事が分かったと弟は振り返ります。
(誰か帰ったのかな?)
弟は軽い気持ちでカーテンをめくって窓から真下を見たのですが…そこに自転車の姿がありません。
(あれ?おかしいな。確かここら辺まで来たと思ったのに。)
辺りも見回してみましたが、自転車などどこにも見つかりません。
すると次の瞬間、弟のすぐ後ろで
キィ…
さっきまで聞いていた自転車の音が、ハッキリと聞こえたそうです。
「やだ!それでどうしたの?」
「いやぁ俺も、もう全身がゾゾゾーってしてさ。怖くて振り返る事も出来なくて。敷いてあった布団に後ろ向きのまま、頭から突入して、朝までそのまま。」
その場所で悪い出来事があったとは特に聞いた事がありませんが、そういった曰くが無くとも、日常と非日常が溶け込んでいる場所なのかもしれません。
私の実家は、築30年以上の共同住宅です。
母子家庭ではありましたが、私と弟は既に結婚して実家を離れ、今は母が1人で住んでいます。
私が2人目の子を出産するため、当時3歳だった娘を連れて里帰りした時の事でした。
母は仕事に出かけたので、2人で留守番をしていると娘が言います。
「ママ、おじさんがいるよ。」
えっ?と思って家の中を探しましたが…私達以外の人は誰も居ません。
「おじさんがいるの?ごめん、ママには見えない。」
と言うと、娘は
「そこにいるよ。2人だよ。」
と普通に答え、背筋がゾッとしました。
幸いにも娘は人見知りだったため、そのおじさん達と接触する気はないようでした。
母が帰ってきてその事を伝えると、怖がりの母は
「やだぁ!この前も怖いことがあったのに!」
と身をすくめます。
母はつい先日、同じ共同住宅に住む知り合いの家を訪ねたのですが、肝心の相手が不在で娘さんが対応してくれたのだそうです。
その後先方から電話があり、改めて要件を話していると、その人が変な事を言ってきました。
「さっきうちに来てくれた時、一緒に来た人って誰だったの?娘が、知らない人と2人で来た、って言ってたけど。」
母は間違いなく1人で訪ねて、連れなどいません。
「え?私1人で行ったのよ?」
「あれ?娘が横にもう1人知らない人がいたって言ってたけど?」
母はもうそれきり怖くて、深く詮索しないようにしていたそうです。
実はその共同住宅は、他にも「出る」と言う住人が複数人いる所なのです。
見えない人にはわからないのですが、そういった声が多く聞こえると気味が悪く感じてしまいます。
この話をある時、弟にもしてみました。
すると弟まで
「実は俺もあるんだよ…。」
と話し始めるのです。
まだ弟が実家に住んでいた頃、真夜中まで起きていた時の事です。
私達の部屋は3階にあり、弟の部屋は窓の真下が棟の入り口になっていました。
古い建物ですし、周りの音はいろいろと聞こえてくるのですが、真夜中となると静かなものです。
弟が言うには、少し遠くから自転車が走る音が聞こえてきたのだそうです。
生活サイクルは人それぞれですから、それは夜まで仕事をしている人もいれば、遅くまで遊んで帰ってくる若い人もいます。
その音自体には、特に違和感はなかったのです。
自転車はどうやら古い物のようで、キィキィと音を立てながら走ります。
他に雑音がありませんから尚更良く聞こえて、共同住宅の門からその自転車が入り、何棟かある建物の間を通り、弟の部屋の窓下の入り口付近まで来た事が分かったと弟は振り返ります。
(誰か帰ったのかな?)
弟は軽い気持ちでカーテンをめくって窓から真下を見たのですが…そこに自転車の姿がありません。
(あれ?おかしいな。確かここら辺まで来たと思ったのに。)
辺りも見回してみましたが、自転車などどこにも見つかりません。
すると次の瞬間、弟のすぐ後ろで
キィ…
さっきまで聞いていた自転車の音が、ハッキリと聞こえたそうです。
「やだ!それでどうしたの?」
「いやぁ俺も、もう全身がゾゾゾーってしてさ。怖くて振り返る事も出来なくて。敷いてあった布団に後ろ向きのまま、頭から突入して、朝までそのまま。」
その場所で悪い出来事があったとは特に聞いた事がありませんが、そういった曰くが無くとも、日常と非日常が溶け込んでいる場所なのかもしれません。
2021/06/25(金) 16:47:46.28
「出ると噂の共同住宅」
私の実家は、築30年以上の共同住宅です。
母子家庭ではありましたが、私と弟は既に結婚して実家を離れ、今は母が1人で住んでいます。
私が2人目の子を出産するため、当時3歳だった娘を連れて里帰りした時の事でした。
母は仕事に出かけたので、2人で留守番をしていると娘が言います。
「ママ、おじさんがいるよ。」
えっ?と思って家の中を探しましたが…私達以外の人は誰も居ません。
「おじさんがいるの?ごめん、ママには見えない。」
と言うと、娘は
「そこにいるよ。2人だよ。」
と普通に答え、背筋がゾッとしました。
幸いにも娘は人見知りだったため、そのおじさん達と接触する気はないようでした。
母が帰ってきてその事を伝えると、怖がりの母は
「やだぁ!この前も怖いことがあったのに!」
と身をすくめます。
母はつい先日、同じ共同住宅に住む知り合いの家を訪ねたのですが、肝心の相手が不在で娘さんが対応してくれたのだそうです。
その後先方から電話があり、改めて要件を話していると、その人が変な事を言ってきました。
「さっきうちに来てくれた時、一緒に来た人って誰だったの?娘が、知らない人と2人で来た、って言ってたけど。」
母は間違いなく1人で訪ねて、連れなどいません。
「え?私1人で行ったのよ?」
「あれ?娘が横にもう1人知らない人がいたって言ってたけど?」
母はもうそれきり怖くて、深く詮索しないようにしていたそうです。
実はその共同住宅は、他にも「出る」と言う住人が複数人いる所なのです。
見えない人にはわからないのですが、そういった声が多く聞こえると気味が悪く感じてしまいます。
この話をある時、弟にもしてみました。
すると弟まで
「実は俺もあるんだよ…。」
と話し始めるのです。
まだ弟が実家に住んでいた頃、真夜中まで起きていた時の事です。
私達の部屋は3階にあり、弟の部屋は窓の真下が棟の入り口になっていました。
古い建物ですし、周りの音はいろいろと聞こえてくるのですが、真夜中となると静かなものです。
弟が言うには、少し遠くから自転車が走る音が聞こえてきたのだそうです。
生活サイクルは人それぞれですから、それは夜まで仕事をしている人もいれば、遅くまで遊んで帰ってくる若い人もいます。
その音自体には、特に違和感はなかったのです。
自転車はどうやら古い物のようで、キィキィと音を立てながら走ります。
他に雑音がありませんから尚更良く聞こえて、共同住宅の門からその自転車が入り、何棟かある建物の間を通り、弟の部屋の窓下の入り口付近まで来た事が分かったと弟は振り返ります。
(誰か帰ったのかな?)
弟は軽い気持ちでカーテンをめくって窓から真下を見たのですが…そこに自転車の姿がありません。
(あれ?おかしいな。確かここら辺まで来たと思ったのに。)
辺りも見回してみましたが、自転車などどこにも見つかりません。
すると次の瞬間、弟のすぐ後ろで
キィ…
さっきまで聞いていた自転車の音が、ハッキリと聞こえたそうです。
「やだ!それでどうしたの?」
「いやぁ俺も、もう全身がゾゾゾーってしてさ。怖くて振り返る事も出来なくて。敷いてあった布団に後ろ向きのまま、頭から突入して、朝までそのまま。」
その場所で悪い出来事があったとは特に聞いた事がありませんが、そういった曰くが無くとも、日常と非日常が溶け込んでいる場所なのかもしれません。
私の実家は、築30年以上の共同住宅です。
母子家庭ではありましたが、私と弟は既に結婚して実家を離れ、今は母が1人で住んでいます。
私が2人目の子を出産するため、当時3歳だった娘を連れて里帰りした時の事でした。
母は仕事に出かけたので、2人で留守番をしていると娘が言います。
「ママ、おじさんがいるよ。」
えっ?と思って家の中を探しましたが…私達以外の人は誰も居ません。
「おじさんがいるの?ごめん、ママには見えない。」
と言うと、娘は
「そこにいるよ。2人だよ。」
と普通に答え、背筋がゾッとしました。
幸いにも娘は人見知りだったため、そのおじさん達と接触する気はないようでした。
母が帰ってきてその事を伝えると、怖がりの母は
「やだぁ!この前も怖いことがあったのに!」
と身をすくめます。
母はつい先日、同じ共同住宅に住む知り合いの家を訪ねたのですが、肝心の相手が不在で娘さんが対応してくれたのだそうです。
その後先方から電話があり、改めて要件を話していると、その人が変な事を言ってきました。
「さっきうちに来てくれた時、一緒に来た人って誰だったの?娘が、知らない人と2人で来た、って言ってたけど。」
母は間違いなく1人で訪ねて、連れなどいません。
「え?私1人で行ったのよ?」
「あれ?娘が横にもう1人知らない人がいたって言ってたけど?」
母はもうそれきり怖くて、深く詮索しないようにしていたそうです。
実はその共同住宅は、他にも「出る」と言う住人が複数人いる所なのです。
見えない人にはわからないのですが、そういった声が多く聞こえると気味が悪く感じてしまいます。
この話をある時、弟にもしてみました。
すると弟まで
「実は俺もあるんだよ…。」
と話し始めるのです。
まだ弟が実家に住んでいた頃、真夜中まで起きていた時の事です。
私達の部屋は3階にあり、弟の部屋は窓の真下が棟の入り口になっていました。
古い建物ですし、周りの音はいろいろと聞こえてくるのですが、真夜中となると静かなものです。
弟が言うには、少し遠くから自転車が走る音が聞こえてきたのだそうです。
生活サイクルは人それぞれですから、それは夜まで仕事をしている人もいれば、遅くまで遊んで帰ってくる若い人もいます。
その音自体には、特に違和感はなかったのです。
自転車はどうやら古い物のようで、キィキィと音を立てながら走ります。
他に雑音がありませんから尚更良く聞こえて、共同住宅の門からその自転車が入り、何棟かある建物の間を通り、弟の部屋の窓下の入り口付近まで来た事が分かったと弟は振り返ります。
(誰か帰ったのかな?)
弟は軽い気持ちでカーテンをめくって窓から真下を見たのですが…そこに自転車の姿がありません。
(あれ?おかしいな。確かここら辺まで来たと思ったのに。)
辺りも見回してみましたが、自転車などどこにも見つかりません。
すると次の瞬間、弟のすぐ後ろで
キィ…
さっきまで聞いていた自転車の音が、ハッキリと聞こえたそうです。
「やだ!それでどうしたの?」
「いやぁ俺も、もう全身がゾゾゾーってしてさ。怖くて振り返る事も出来なくて。敷いてあった布団に後ろ向きのまま、頭から突入して、朝までそのまま。」
その場所で悪い出来事があったとは特に聞いた事がありませんが、そういった曰くが無くとも、日常と非日常が溶け込んでいる場所なのかもしれません。
25名無しさん@実況は禁止ですよ
2021/06/25(金) 17:06:36.19 浅井に彼氏がいようがいまいが相手にされるわけないのに必死だな
2021/06/25(金) 17:30:13.52
埋め立て彼氏
2021/06/25(金) 17:48:10.70
お金が無くてギフトは投げられないので
埋め立てて役に立とうとするガイジ
埋め立てて役に立とうとするガイジ
28名無しさん@実況は禁止ですよ
2021/06/25(金) 18:05:49.36 . . . . .おっぱい! おっぱい!
. . おっぱい おっぱい! おっぱい!
.おっぱい! ∩ . ∩ ノ) . .おっぱい!
おっぱい! 川 ∩ 川彡'三つ .おっぱい!
おっぱい! ⊂ミ∩、⊂ミ∩彡⊃ . .おっぱい!
おっぱい!⊂三ミ( ゚∀゚)彡三彡三⊃ おっぱい!
おっぱい! ⊂彡川⊂彡川ミ⊃ . . おっぱい!
おっぱい!⊂彡川∪⊃ U川彡⊃ . .おっぱい!
おっぱい! (ノ ∪ .川 ∪ミ) .おっぱい!
.おっぱい! . . . ∪ . . .おっぱい!
. . おっぱい! おっぱい! おっぱい!
. . . . .おっぱい! おっぱい!
. . おっぱい おっぱい! おっぱい!
.おっぱい! ∩ . ∩ ノ) . .おっぱい!
おっぱい! 川 ∩ 川彡'三つ .おっぱい!
おっぱい! ⊂ミ∩、⊂ミ∩彡⊃ . .おっぱい!
おっぱい!⊂三ミ( ゚∀゚)彡三彡三⊃ おっぱい!
おっぱい! ⊂彡川⊂彡川ミ⊃ . . おっぱい!
おっぱい!⊂彡川∪⊃ U川彡⊃ . .おっぱい!
おっぱい! (ノ ∪ .川 ∪ミ) .おっぱい!
.おっぱい! . . . ∪ . . .おっぱい!
. . おっぱい! おっぱい! おっぱい!
. . . . .おっぱい! おっぱい!
2021/06/25(金) 18:05:59.14
こんな3人くらいしか見てない過疎地で彼氏が彼氏が妄想で自演したところで相手にされるわけないのに必死だなこの自演糖質ガイジ
2021/06/25(金) 18:06:54.98
「出ると噂の共同住宅」
私の実家は、築30年以上の共同住宅です。
母子家庭ではありましたが、私と弟は既に結婚して実家を離れ、今は母が1人で住んでいます。
私が2人目の子を出産するため、当時3歳だった娘を連れて里帰りした時の事でした。
母は仕事に出かけたので、2人で留守番をしていると娘が言います。
「ママ、おじさんがいるよ。」
えっ?と思って家の中を探しましたが…私達以外の人は誰も居ません。
「おじさんがいるの?ごめん、ママには見えない。」
と言うと、娘は
「そこにいるよ。2人だよ。」
と普通に答え、背筋がゾッとしました。
幸いにも娘は人見知りだったため、そのおじさん達と接触する気はないようでした。
母が帰ってきてその事を伝えると、怖がりの母は
「やだぁ!この前も怖いことがあったのに!」
と身をすくめます。
母はつい先日、同じ共同住宅に住む知り合いの家を訪ねたのですが、肝心の相手が不在で娘さんが対応してくれたのだそうです。
その後先方から電話があり、改めて要件を話していると、その人が変な事を言ってきました。
「さっきうちに来てくれた時、一緒に来た人って誰だったの?娘が、知らない人と2人で来た、って言ってたけど。」
母は間違いなく1人で訪ねて、連れなどいません。
「え?私1人で行ったのよ?」
「あれ?娘が横にもう1人知らない人がいたって言ってたけど?」
母はもうそれきり怖くて、深く詮索しないようにしていたそうです。
実はその共同住宅は、他にも「出る」と言う住人が複数人いる所なのです。
見えない人にはわからないのですが、そういった声が多く聞こえると気味が悪く感じてしまいます。
この話をある時、弟にもしてみました。
すると弟まで
「実は俺もあるんだよ…。」
と話し始めるのです。
まだ弟が実家に住んでいた頃、真夜中まで起きていた時の事です。
私達の部屋は3階にあり、弟の部屋は窓の真下が棟の入り口になっていました。
古い建物ですし、周りの音はいろいろと聞こえてくるのですが、真夜中となると静かなものです。
弟が言うには、少し遠くから自転車が走る音が聞こえてきたのだそうです。
生活サイクルは人それぞれですから、それは夜まで仕事をしている人もいれば、遅くまで遊んで帰ってくる若い人もいます。
その音自体には、特に違和感はなかったのです。
自転車はどうやら古い物のようで、キィキィと音を立てながら走ります。
他に雑音がありませんから尚更良く聞こえて、共同住宅の門からその自転車が入り、何棟かある建物の間を通り、弟の部屋の窓下の入り口付近まで来た事が分かったと弟は振り返ります。
(誰か帰ったのかな?)
弟は軽い気持ちでカーテンをめくって窓から真下を見たのですが…そこに自転車の姿がありません。
(あれ?おかしいな。確かここら辺まで来たと思ったのに。)
辺りも見回してみましたが、自転車などどこにも見つかりません。
すると次の瞬間、弟のすぐ後ろで
キィ…
さっきまで聞いていた自転車の音が、ハッキリと聞こえたそうです。
「やだ!それでどうしたの?」
「いやぁ俺も、もう全身がゾゾゾーってしてさ。怖くて振り返る事も出来なくて。敷いてあった布団に後ろ向きのまま、頭から突入して、朝までそのまま。」
その場所で悪い出来事があったとは特に聞いた事がありませんが、そういった曰くが無くとも、日常と非日常が溶け込んでいる場所なのかもしれません。
私の実家は、築30年以上の共同住宅です。
母子家庭ではありましたが、私と弟は既に結婚して実家を離れ、今は母が1人で住んでいます。
私が2人目の子を出産するため、当時3歳だった娘を連れて里帰りした時の事でした。
母は仕事に出かけたので、2人で留守番をしていると娘が言います。
「ママ、おじさんがいるよ。」
えっ?と思って家の中を探しましたが…私達以外の人は誰も居ません。
「おじさんがいるの?ごめん、ママには見えない。」
と言うと、娘は
「そこにいるよ。2人だよ。」
と普通に答え、背筋がゾッとしました。
幸いにも娘は人見知りだったため、そのおじさん達と接触する気はないようでした。
母が帰ってきてその事を伝えると、怖がりの母は
「やだぁ!この前も怖いことがあったのに!」
と身をすくめます。
母はつい先日、同じ共同住宅に住む知り合いの家を訪ねたのですが、肝心の相手が不在で娘さんが対応してくれたのだそうです。
その後先方から電話があり、改めて要件を話していると、その人が変な事を言ってきました。
「さっきうちに来てくれた時、一緒に来た人って誰だったの?娘が、知らない人と2人で来た、って言ってたけど。」
母は間違いなく1人で訪ねて、連れなどいません。
「え?私1人で行ったのよ?」
「あれ?娘が横にもう1人知らない人がいたって言ってたけど?」
母はもうそれきり怖くて、深く詮索しないようにしていたそうです。
実はその共同住宅は、他にも「出る」と言う住人が複数人いる所なのです。
見えない人にはわからないのですが、そういった声が多く聞こえると気味が悪く感じてしまいます。
この話をある時、弟にもしてみました。
すると弟まで
「実は俺もあるんだよ…。」
と話し始めるのです。
まだ弟が実家に住んでいた頃、真夜中まで起きていた時の事です。
私達の部屋は3階にあり、弟の部屋は窓の真下が棟の入り口になっていました。
古い建物ですし、周りの音はいろいろと聞こえてくるのですが、真夜中となると静かなものです。
弟が言うには、少し遠くから自転車が走る音が聞こえてきたのだそうです。
生活サイクルは人それぞれですから、それは夜まで仕事をしている人もいれば、遅くまで遊んで帰ってくる若い人もいます。
その音自体には、特に違和感はなかったのです。
自転車はどうやら古い物のようで、キィキィと音を立てながら走ります。
他に雑音がありませんから尚更良く聞こえて、共同住宅の門からその自転車が入り、何棟かある建物の間を通り、弟の部屋の窓下の入り口付近まで来た事が分かったと弟は振り返ります。
(誰か帰ったのかな?)
弟は軽い気持ちでカーテンをめくって窓から真下を見たのですが…そこに自転車の姿がありません。
(あれ?おかしいな。確かここら辺まで来たと思ったのに。)
辺りも見回してみましたが、自転車などどこにも見つかりません。
すると次の瞬間、弟のすぐ後ろで
キィ…
さっきまで聞いていた自転車の音が、ハッキリと聞こえたそうです。
「やだ!それでどうしたの?」
「いやぁ俺も、もう全身がゾゾゾーってしてさ。怖くて振り返る事も出来なくて。敷いてあった布団に後ろ向きのまま、頭から突入して、朝までそのまま。」
その場所で悪い出来事があったとは特に聞いた事がありませんが、そういった曰くが無くとも、日常と非日常が溶け込んでいる場所なのかもしれません。
2021/06/25(金) 18:07:25.83
「住人の忘れ物」
私はアパート等の空室を、次に入居される方のために掃除する家業をしています。
この時も普段通り、依頼があって入居前の部屋へ行きました。
そこは1DKの物件で、前住人が長い期間居住していた割には綺麗で、掃除も楽な所でした。
夕方5時頃に仕上げて最後の点検をしていると、靴箱の上の天袋が少し開いていて何かが見えたのです。
中を確認してみると、縄のような物と文字が書かれたお札、穴がある古銭がバラバラと出てきました。
「え?なぜこんな場所に?」
疑問を抱えながら全て取り出すと、小さなダンボール1箱分にもなりました。
一緒に掃除をしていたメンバーも
「何かのまじないかなぁ。」
と、不審そうに見ています。
とりあえず私は不動産屋に写真付きで「忘れ物がありました」とだけ連絡し、物は自分の倉庫へ保管しておきました。
その後これといった進展もないまま、その部屋のことはすっかり忘れていました。
ところが数週間後、転居後の掃除の依頼があって向かうと、同じ部屋だったんです。
つい最近自分が手掛けた部屋ですからまだ綺麗な状態で、掃除はあっという間に終わりました。
「なにかありましたか?」
気になった私は不動産屋の担当に尋ねてみると、思わぬ返答がありました。
「まぁ幽霊が出たとかなんとか。そんなこと今まで無かった物件なのにさ。クレームをつけて、家賃も踏み倒して慌てて出て行ったんだ。」
そう渋い顔で話していました。
私も仕事柄そういった話を耳にはしていましたが、自分の案件で起きたのは初めてです。
正直気味が悪かったですが、仕事ですので断る事も出来ません。
手早く後片付けをして、私達は足早に次の仕事場へ移動しました。
それから程なく、また同じ不動産屋から電話が入りました。
「また幽霊だってよ。」
吐き捨てるように言って電話は切れ、私達も気乗りしないまま部屋へ向かいます。
案の定、部屋は綺麗なままで掃除もほぼ必要ない状態です。
一体何なのだろうと考えていると、私はあの忘れ物を思い出しました。
「そういえばこの部屋、忘れ物があって報告していましたが…その後どうしたんです?」
「あ〜。連絡したんですけど、必要な物は手元に揃っているので処分して下さい、って言われたんですよね。」
直感ではありますが、その忘れ物が原因だと判断した私は
「もう一度、前の住人と話をして説明した方が良いのでは?」
と提案し、電話で連絡してもらいました。
詳しく説明すると、その住人は「それは私の先祖だ」と言っていました。
昔から自分に憑いているが、これといった影響も無いので、天袋に入れたまますっかり忘れてしまっていたのだとか。
「悪い者じゃありませんから、お気になさらないで下さい。」
「そう言われましても、こちらとしては困ります。なんとかなりませんか。」
「お札と古銭がないと、どうにも…。私ももう要らないと思っていたので。そちらでは処分してしまったんですよね。」
そのやり取りを聞いて、私は話に割って入りました。
「全て、まだ倉庫に有りますよ!」
処分に困っていた私としても、持ち主に返却できるのは願ったり叶ったりでした。
こうして部屋に出ていた幽霊もいなくなり、今では何事もなく使用されているようです。
転居なさる際は、忘れ物がないか十分にご確認下さい。
私はアパート等の空室を、次に入居される方のために掃除する家業をしています。
この時も普段通り、依頼があって入居前の部屋へ行きました。
そこは1DKの物件で、前住人が長い期間居住していた割には綺麗で、掃除も楽な所でした。
夕方5時頃に仕上げて最後の点検をしていると、靴箱の上の天袋が少し開いていて何かが見えたのです。
中を確認してみると、縄のような物と文字が書かれたお札、穴がある古銭がバラバラと出てきました。
「え?なぜこんな場所に?」
疑問を抱えながら全て取り出すと、小さなダンボール1箱分にもなりました。
一緒に掃除をしていたメンバーも
「何かのまじないかなぁ。」
と、不審そうに見ています。
とりあえず私は不動産屋に写真付きで「忘れ物がありました」とだけ連絡し、物は自分の倉庫へ保管しておきました。
その後これといった進展もないまま、その部屋のことはすっかり忘れていました。
ところが数週間後、転居後の掃除の依頼があって向かうと、同じ部屋だったんです。
つい最近自分が手掛けた部屋ですからまだ綺麗な状態で、掃除はあっという間に終わりました。
「なにかありましたか?」
気になった私は不動産屋の担当に尋ねてみると、思わぬ返答がありました。
「まぁ幽霊が出たとかなんとか。そんなこと今まで無かった物件なのにさ。クレームをつけて、家賃も踏み倒して慌てて出て行ったんだ。」
そう渋い顔で話していました。
私も仕事柄そういった話を耳にはしていましたが、自分の案件で起きたのは初めてです。
正直気味が悪かったですが、仕事ですので断る事も出来ません。
手早く後片付けをして、私達は足早に次の仕事場へ移動しました。
それから程なく、また同じ不動産屋から電話が入りました。
「また幽霊だってよ。」
吐き捨てるように言って電話は切れ、私達も気乗りしないまま部屋へ向かいます。
案の定、部屋は綺麗なままで掃除もほぼ必要ない状態です。
一体何なのだろうと考えていると、私はあの忘れ物を思い出しました。
「そういえばこの部屋、忘れ物があって報告していましたが…その後どうしたんです?」
「あ〜。連絡したんですけど、必要な物は手元に揃っているので処分して下さい、って言われたんですよね。」
直感ではありますが、その忘れ物が原因だと判断した私は
「もう一度、前の住人と話をして説明した方が良いのでは?」
と提案し、電話で連絡してもらいました。
詳しく説明すると、その住人は「それは私の先祖だ」と言っていました。
昔から自分に憑いているが、これといった影響も無いので、天袋に入れたまますっかり忘れてしまっていたのだとか。
「悪い者じゃありませんから、お気になさらないで下さい。」
「そう言われましても、こちらとしては困ります。なんとかなりませんか。」
「お札と古銭がないと、どうにも…。私ももう要らないと思っていたので。そちらでは処分してしまったんですよね。」
そのやり取りを聞いて、私は話に割って入りました。
「全て、まだ倉庫に有りますよ!」
処分に困っていた私としても、持ち主に返却できるのは願ったり叶ったりでした。
こうして部屋に出ていた幽霊もいなくなり、今では何事もなく使用されているようです。
転居なさる際は、忘れ物がないか十分にご確認下さい。
2021/06/25(金) 18:13:01.69
ワッチョイ有りスレかっそかそだぞ糖質ガイジ
おまえ以外に誰も彼氏が〜彼氏が〜騒ぐ奴もいなくて自演できないからわざわざ埋め立てスレに来てるんかいな糖質ガイジ
おまえ以外に誰も彼氏が〜彼氏が〜騒ぐ奴もいなくて自演できないからわざわざ埋め立てスレに来てるんかいな糖質ガイジ
2021/06/25(金) 18:16:21.46
「出ると噂の共同住宅」
私の実家は、築30年以上の共同住宅です。
母子家庭ではありましたが、私と弟は既に結婚して実家を離れ、今は母が1人で住んでいます。
私が2人目の子を出産するため、当時3歳だった娘を連れて里帰りした時の事でした。
母は仕事に出かけたので、2人で留守番をしていると娘が言います。
「ママ、おじさんがいるよ。」
えっ?と思って家の中を探しましたが…私達以外の人は誰も居ません。
「おじさんがいるの?ごめん、ママには見えない。」
と言うと、娘は
「そこにいるよ。2人だよ。」
と普通に答え、背筋がゾッとしました。
幸いにも娘は人見知りだったため、そのおじさん達と接触する気はないようでした。
母が帰ってきてその事を伝えると、怖がりの母は
「やだぁ!この前も怖いことがあったのに!」
と身をすくめます。
母はつい先日、同じ共同住宅に住む知り合いの家を訪ねたのですが、肝心の相手が不在で娘さんが対応してくれたのだそうです。
その後先方から電話があり、改めて要件を話していると、その人が変な事を言ってきました。
「さっきうちに来てくれた時、一緒に来た人って誰だったの?娘が、知らない人と2人で来た、って言ってたけど。」
母は間違いなく1人で訪ねて、連れなどいません。
「え?私1人で行ったのよ?」
「あれ?娘が横にもう1人知らない人がいたって言ってたけど?」
母はもうそれきり怖くて、深く詮索しないようにしていたそうです。
実はその共同住宅は、他にも「出る」と言う住人が複数人いる所なのです。
見えない人にはわからないのですが、そういった声が多く聞こえると気味が悪く感じてしまいます。
この話をある時、弟にもしてみました。
すると弟まで
「実は俺もあるんだよ…。」
と話し始めるのです。
まだ弟が実家に住んでいた頃、真夜中まで起きていた時の事です。
私達の部屋は3階にあり、弟の部屋は窓の真下が棟の入り口になっていました。
古い建物ですし、周りの音はいろいろと聞こえてくるのですが、真夜中となると静かなものです。
弟が言うには、少し遠くから自転車が走る音が聞こえてきたのだそうです。
生活サイクルは人それぞれですから、それは夜まで仕事をしている人もいれば、遅くまで遊んで帰ってくる若い人もいます。
その音自体には、特に違和感はなかったのです。
自転車はどうやら古い物のようで、キィキィと音を立てながら走ります。
他に雑音がありませんから尚更良く聞こえて、共同住宅の門からその自転車が入り、何棟かある建物の間を通り、弟の部屋の窓下の入り口付近まで来た事が分かったと弟は振り返ります。
(誰か帰ったのかな?)
弟は軽い気持ちでカーテンをめくって窓から真下を見たのですが…そこに自転車の姿がありません。
(あれ?おかしいな。確かここら辺まで来たと思ったのに。)
辺りも見回してみましたが、自転車などどこにも見つかりません。
すると次の瞬間、弟のすぐ後ろで
キィ…
さっきまで聞いていた自転車の音が、ハッキリと聞こえたそうです。
「やだ!それでどうしたの?」
「いやぁ俺も、もう全身がゾゾゾーってしてさ。怖くて振り返る事も出来なくて。敷いてあった布団に後ろ向きのまま、頭から突入して、朝までそのまま。」
その場所で悪い出来事があったとは特に聞いた事がありませんが、そういった曰くが無くとも、日常と非日常が溶け込んでいる場所なのかもしれません。
私の実家は、築30年以上の共同住宅です。
母子家庭ではありましたが、私と弟は既に結婚して実家を離れ、今は母が1人で住んでいます。
私が2人目の子を出産するため、当時3歳だった娘を連れて里帰りした時の事でした。
母は仕事に出かけたので、2人で留守番をしていると娘が言います。
「ママ、おじさんがいるよ。」
えっ?と思って家の中を探しましたが…私達以外の人は誰も居ません。
「おじさんがいるの?ごめん、ママには見えない。」
と言うと、娘は
「そこにいるよ。2人だよ。」
と普通に答え、背筋がゾッとしました。
幸いにも娘は人見知りだったため、そのおじさん達と接触する気はないようでした。
母が帰ってきてその事を伝えると、怖がりの母は
「やだぁ!この前も怖いことがあったのに!」
と身をすくめます。
母はつい先日、同じ共同住宅に住む知り合いの家を訪ねたのですが、肝心の相手が不在で娘さんが対応してくれたのだそうです。
その後先方から電話があり、改めて要件を話していると、その人が変な事を言ってきました。
「さっきうちに来てくれた時、一緒に来た人って誰だったの?娘が、知らない人と2人で来た、って言ってたけど。」
母は間違いなく1人で訪ねて、連れなどいません。
「え?私1人で行ったのよ?」
「あれ?娘が横にもう1人知らない人がいたって言ってたけど?」
母はもうそれきり怖くて、深く詮索しないようにしていたそうです。
実はその共同住宅は、他にも「出る」と言う住人が複数人いる所なのです。
見えない人にはわからないのですが、そういった声が多く聞こえると気味が悪く感じてしまいます。
この話をある時、弟にもしてみました。
すると弟まで
「実は俺もあるんだよ…。」
と話し始めるのです。
まだ弟が実家に住んでいた頃、真夜中まで起きていた時の事です。
私達の部屋は3階にあり、弟の部屋は窓の真下が棟の入り口になっていました。
古い建物ですし、周りの音はいろいろと聞こえてくるのですが、真夜中となると静かなものです。
弟が言うには、少し遠くから自転車が走る音が聞こえてきたのだそうです。
生活サイクルは人それぞれですから、それは夜まで仕事をしている人もいれば、遅くまで遊んで帰ってくる若い人もいます。
その音自体には、特に違和感はなかったのです。
自転車はどうやら古い物のようで、キィキィと音を立てながら走ります。
他に雑音がありませんから尚更良く聞こえて、共同住宅の門からその自転車が入り、何棟かある建物の間を通り、弟の部屋の窓下の入り口付近まで来た事が分かったと弟は振り返ります。
(誰か帰ったのかな?)
弟は軽い気持ちでカーテンをめくって窓から真下を見たのですが…そこに自転車の姿がありません。
(あれ?おかしいな。確かここら辺まで来たと思ったのに。)
辺りも見回してみましたが、自転車などどこにも見つかりません。
すると次の瞬間、弟のすぐ後ろで
キィ…
さっきまで聞いていた自転車の音が、ハッキリと聞こえたそうです。
「やだ!それでどうしたの?」
「いやぁ俺も、もう全身がゾゾゾーってしてさ。怖くて振り返る事も出来なくて。敷いてあった布団に後ろ向きのまま、頭から突入して、朝までそのまま。」
その場所で悪い出来事があったとは特に聞いた事がありませんが、そういった曰くが無くとも、日常と非日常が溶け込んでいる場所なのかもしれません。
2021/06/25(金) 18:16:57.10
「住人の忘れ物」
私はアパート等の空室を、次に入居される方のために掃除する家業をしています。
この時も普段通り、依頼があって入居前の部屋へ行きました。
そこは1DKの物件で、前住人が長い期間居住していた割には綺麗で、掃除も楽な所でした。
夕方5時頃に仕上げて最後の点検をしていると、靴箱の上の天袋が少し開いていて何かが見えたのです。
中を確認してみると、縄のような物と文字が書かれたお札、穴がある古銭がバラバラと出てきました。
「え?なぜこんな場所に?」
疑問を抱えながら全て取り出すと、小さなダンボール1箱分にもなりました。
一緒に掃除をしていたメンバーも
「何かのまじないかなぁ。」
と、不審そうに見ています。
とりあえず私は不動産屋に写真付きで「忘れ物がありました」とだけ連絡し、物は自分の倉庫へ保管しておきました。
その後これといった進展もないまま、その部屋のことはすっかり忘れていました。
ところが数週間後、転居後の掃除の依頼があって向かうと、同じ部屋だったんです。
つい最近自分が手掛けた部屋ですからまだ綺麗な状態で、掃除はあっという間に終わりました。
「なにかありましたか?」
気になった私は不動産屋の担当に尋ねてみると、思わぬ返答がありました。
「まぁ幽霊が出たとかなんとか。そんなこと今まで無かった物件なのにさ。クレームをつけて、家賃も踏み倒して慌てて出て行ったんだ。」
そう渋い顔で話していました。
私も仕事柄そういった話を耳にはしていましたが、自分の案件で起きたのは初めてです。
正直気味が悪かったですが、仕事ですので断る事も出来ません。
手早く後片付けをして、私達は足早に次の仕事場へ移動しました。
それから程なく、また同じ不動産屋から電話が入りました。
「また幽霊だってよ。」
吐き捨てるように言って電話は切れ、私達も気乗りしないまま部屋へ向かいます。
案の定、部屋は綺麗なままで掃除もほぼ必要ない状態です。
一体何なのだろうと考えていると、私はあの忘れ物を思い出しました。
「そういえばこの部屋、忘れ物があって報告していましたが…その後どうしたんです?」
「あ〜。連絡したんですけど、必要な物は手元に揃っているので処分して下さい、って言われたんですよね。」
直感ではありますが、その忘れ物が原因だと判断した私は
「もう一度、前の住人と話をして説明した方が良いのでは?」
と提案し、電話で連絡してもらいました。
詳しく説明すると、その住人は「それは私の先祖だ」と言っていました。
昔から自分に憑いているが、これといった影響も無いので、天袋に入れたまますっかり忘れてしまっていたのだとか。
「悪い者じゃありませんから、お気になさらないで下さい。」
「そう言われましても、こちらとしては困ります。なんとかなりませんか。」
「お札と古銭がないと、どうにも…。私ももう要らないと思っていたので。そちらでは処分してしまったんですよね。」
そのやり取りを聞いて、私は話に割って入りました。
「全て、まだ倉庫に有りますよ!」
処分に困っていた私としても、持ち主に返却できるのは願ったり叶ったりでした。
こうして部屋に出ていた幽霊もいなくなり、今では何事もなく使用されているようです。
転居なさる際は、忘れ物がないか十分にご確認下さい。
私はアパート等の空室を、次に入居される方のために掃除する家業をしています。
この時も普段通り、依頼があって入居前の部屋へ行きました。
そこは1DKの物件で、前住人が長い期間居住していた割には綺麗で、掃除も楽な所でした。
夕方5時頃に仕上げて最後の点検をしていると、靴箱の上の天袋が少し開いていて何かが見えたのです。
中を確認してみると、縄のような物と文字が書かれたお札、穴がある古銭がバラバラと出てきました。
「え?なぜこんな場所に?」
疑問を抱えながら全て取り出すと、小さなダンボール1箱分にもなりました。
一緒に掃除をしていたメンバーも
「何かのまじないかなぁ。」
と、不審そうに見ています。
とりあえず私は不動産屋に写真付きで「忘れ物がありました」とだけ連絡し、物は自分の倉庫へ保管しておきました。
その後これといった進展もないまま、その部屋のことはすっかり忘れていました。
ところが数週間後、転居後の掃除の依頼があって向かうと、同じ部屋だったんです。
つい最近自分が手掛けた部屋ですからまだ綺麗な状態で、掃除はあっという間に終わりました。
「なにかありましたか?」
気になった私は不動産屋の担当に尋ねてみると、思わぬ返答がありました。
「まぁ幽霊が出たとかなんとか。そんなこと今まで無かった物件なのにさ。クレームをつけて、家賃も踏み倒して慌てて出て行ったんだ。」
そう渋い顔で話していました。
私も仕事柄そういった話を耳にはしていましたが、自分の案件で起きたのは初めてです。
正直気味が悪かったですが、仕事ですので断る事も出来ません。
手早く後片付けをして、私達は足早に次の仕事場へ移動しました。
それから程なく、また同じ不動産屋から電話が入りました。
「また幽霊だってよ。」
吐き捨てるように言って電話は切れ、私達も気乗りしないまま部屋へ向かいます。
案の定、部屋は綺麗なままで掃除もほぼ必要ない状態です。
一体何なのだろうと考えていると、私はあの忘れ物を思い出しました。
「そういえばこの部屋、忘れ物があって報告していましたが…その後どうしたんです?」
「あ〜。連絡したんですけど、必要な物は手元に揃っているので処分して下さい、って言われたんですよね。」
直感ではありますが、その忘れ物が原因だと判断した私は
「もう一度、前の住人と話をして説明した方が良いのでは?」
と提案し、電話で連絡してもらいました。
詳しく説明すると、その住人は「それは私の先祖だ」と言っていました。
昔から自分に憑いているが、これといった影響も無いので、天袋に入れたまますっかり忘れてしまっていたのだとか。
「悪い者じゃありませんから、お気になさらないで下さい。」
「そう言われましても、こちらとしては困ります。なんとかなりませんか。」
「お札と古銭がないと、どうにも…。私ももう要らないと思っていたので。そちらでは処分してしまったんですよね。」
そのやり取りを聞いて、私は話に割って入りました。
「全て、まだ倉庫に有りますよ!」
処分に困っていた私としても、持ち主に返却できるのは願ったり叶ったりでした。
こうして部屋に出ていた幽霊もいなくなり、今では何事もなく使用されているようです。
転居なさる際は、忘れ物がないか十分にご確認下さい。
2021/06/25(金) 18:24:12.17
彼氏くらい色々な所でつつかれてるしノーダメージなんだからいいだろw
かわいいしニコ生癒しだよ
かわいいしニコ生癒しだよ
2021/06/25(金) 18:25:37.06
2021/06/25(金) 18:26:24.74
「出ると噂の共同住宅」
私の実家は、築30年以上の共同住宅です。
母子家庭ではありましたが、私と弟は既に結婚して実家を離れ、今は母が1人で住んでいます。
私が2人目の子を出産するため、当時3歳だった娘を連れて里帰りした時の事でした。
母は仕事に出かけたので、2人で留守番をしていると娘が言います。
「ママ、おじさんがいるよ。」
えっ?と思って家の中を探しましたが…私達以外の人は誰も居ません。
「おじさんがいるの?ごめん、ママには見えない。」
と言うと、娘は
「そこにいるよ。2人だよ。」
と普通に答え、背筋がゾッとしました。
幸いにも娘は人見知りだったため、そのおじさん達と接触する気はないようでした。
母が帰ってきてその事を伝えると、怖がりの母は
「やだぁ!この前も怖いことがあったのに!」
と身をすくめます。
母はつい先日、同じ共同住宅に住む知り合いの家を訪ねたのですが、肝心の相手が不在で娘さんが対応してくれたのだそうです。
その後先方から電話があり、改めて要件を話していると、その人が変な事を言ってきました。
「さっきうちに来てくれた時、一緒に来た人って誰だったの?娘が、知らない人と2人で来た、って言ってたけど。」
母は間違いなく1人で訪ねて、連れなどいません。
「え?私1人で行ったのよ?」
「あれ?娘が横にもう1人知らない人がいたって言ってたけど?」
母はもうそれきり怖くて、深く詮索しないようにしていたそうです。
実はその共同住宅は、他にも「出る」と言う住人が複数人いる所なのです。
見えない人にはわからないのですが、そういった声が多く聞こえると気味が悪く感じてしまいます。
この話をある時、弟にもしてみました。
すると弟まで
「実は俺もあるんだよ…。」
と話し始めるのです。
まだ弟が実家に住んでいた頃、真夜中まで起きていた時の事です。
私達の部屋は3階にあり、弟の部屋は窓の真下が棟の入り口になっていました。
古い建物ですし、周りの音はいろいろと聞こえてくるのですが、真夜中となると静かなものです。
弟が言うには、少し遠くから自転車が走る音が聞こえてきたのだそうです。
生活サイクルは人それぞれですから、それは夜まで仕事をしている人もいれば、遅くまで遊んで帰ってくる若い人もいます。
その音自体には、特に違和感はなかったのです。
自転車はどうやら古い物のようで、キィキィと音を立てながら走ります。
他に雑音がありませんから尚更良く聞こえて、共同住宅の門からその自転車が入り、何棟かある建物の間を通り、弟の部屋の窓下の入り口付近まで来た事が分かったと弟は振り返ります。
(誰か帰ったのかな?)
弟は軽い気持ちでカーテンをめくって窓から真下を見たのですが…そこに自転車の姿がありません。
(あれ?おかしいな。確かここら辺まで来たと思ったのに。)
辺りも見回してみましたが、自転車などどこにも見つかりません。
すると次の瞬間、弟のすぐ後ろで
キィ…
さっきまで聞いていた自転車の音が、ハッキリと聞こえたそうです。
「やだ!それでどうしたの?」
「いやぁ俺も、もう全身がゾゾゾーってしてさ。怖くて振り返る事も出来なくて。敷いてあった布団に後ろ向きのまま、頭から突入して、朝までそのまま。」
その場所で悪い出来事があったとは特に聞いた事がありませんが、そういった曰くが無くとも、日常と非日常が溶け込んでいる場所なのかもしれません。
私の実家は、築30年以上の共同住宅です。
母子家庭ではありましたが、私と弟は既に結婚して実家を離れ、今は母が1人で住んでいます。
私が2人目の子を出産するため、当時3歳だった娘を連れて里帰りした時の事でした。
母は仕事に出かけたので、2人で留守番をしていると娘が言います。
「ママ、おじさんがいるよ。」
えっ?と思って家の中を探しましたが…私達以外の人は誰も居ません。
「おじさんがいるの?ごめん、ママには見えない。」
と言うと、娘は
「そこにいるよ。2人だよ。」
と普通に答え、背筋がゾッとしました。
幸いにも娘は人見知りだったため、そのおじさん達と接触する気はないようでした。
母が帰ってきてその事を伝えると、怖がりの母は
「やだぁ!この前も怖いことがあったのに!」
と身をすくめます。
母はつい先日、同じ共同住宅に住む知り合いの家を訪ねたのですが、肝心の相手が不在で娘さんが対応してくれたのだそうです。
その後先方から電話があり、改めて要件を話していると、その人が変な事を言ってきました。
「さっきうちに来てくれた時、一緒に来た人って誰だったの?娘が、知らない人と2人で来た、って言ってたけど。」
母は間違いなく1人で訪ねて、連れなどいません。
「え?私1人で行ったのよ?」
「あれ?娘が横にもう1人知らない人がいたって言ってたけど?」
母はもうそれきり怖くて、深く詮索しないようにしていたそうです。
実はその共同住宅は、他にも「出る」と言う住人が複数人いる所なのです。
見えない人にはわからないのですが、そういった声が多く聞こえると気味が悪く感じてしまいます。
この話をある時、弟にもしてみました。
すると弟まで
「実は俺もあるんだよ…。」
と話し始めるのです。
まだ弟が実家に住んでいた頃、真夜中まで起きていた時の事です。
私達の部屋は3階にあり、弟の部屋は窓の真下が棟の入り口になっていました。
古い建物ですし、周りの音はいろいろと聞こえてくるのですが、真夜中となると静かなものです。
弟が言うには、少し遠くから自転車が走る音が聞こえてきたのだそうです。
生活サイクルは人それぞれですから、それは夜まで仕事をしている人もいれば、遅くまで遊んで帰ってくる若い人もいます。
その音自体には、特に違和感はなかったのです。
自転車はどうやら古い物のようで、キィキィと音を立てながら走ります。
他に雑音がありませんから尚更良く聞こえて、共同住宅の門からその自転車が入り、何棟かある建物の間を通り、弟の部屋の窓下の入り口付近まで来た事が分かったと弟は振り返ります。
(誰か帰ったのかな?)
弟は軽い気持ちでカーテンをめくって窓から真下を見たのですが…そこに自転車の姿がありません。
(あれ?おかしいな。確かここら辺まで来たと思ったのに。)
辺りも見回してみましたが、自転車などどこにも見つかりません。
すると次の瞬間、弟のすぐ後ろで
キィ…
さっきまで聞いていた自転車の音が、ハッキリと聞こえたそうです。
「やだ!それでどうしたの?」
「いやぁ俺も、もう全身がゾゾゾーってしてさ。怖くて振り返る事も出来なくて。敷いてあった布団に後ろ向きのまま、頭から突入して、朝までそのまま。」
その場所で悪い出来事があったとは特に聞いた事がありませんが、そういった曰くが無くとも、日常と非日常が溶け込んでいる場所なのかもしれません。
2021/06/25(金) 18:26:57.32
「見えるカフェ店員」
私には小学校、中学校、高校と同じ学校へ通った友達がいます。
彼女のお姉さんは2つ年上で、子供の時はよく遊んでもらっていたものです。
そのお姉さんは中学校の頃には頭角を現し、頭が良くて運動も出来、そして美人。まさに才色兼備という感じで、誰もが羨む存在となっていました。
友達家族にとっても自慢の姉で、一方の私はお姉さんと同じ学年なのにだらしのない兄の存在が恥ずかしいと思ってしまうほどでした。
ところが、そのお姉さんが有名大学へ入学後、就職も決まって卒業目前の時でした。
交通事故で亡くなってしまったのです。
お姉さんのお葬式にはかなり大勢の参列者が来て全員涙にくれ、現実を受け止められていない。どこか異様な雰囲気すら漂っていた気がします。
私は友達4人と順番にお焼香をあげましたが、悲しむ友達の顔もろくに見ることが出来ず、棺に納められたお姉さんの美しい顔をただただ見つめ、信じられない現実に涙が止まりません。
ひまわりに囲まれて、太陽の光に照らされたお姉さんのキラキラした笑顔の写真に目をやると、私は手が震えて止まらなくなりました。
そうして葬儀を終えた後、少し落ち着きたいと思い4人でお茶が出来る場所を探しましたが、辺りは住宅街で適当な場所が見当たりません。
うろうろ探していると、駅の方向に向かっているはずが何処にいるのか分からなくなってしまいました。
スマホで地図を見るものの、地理に疎い私達では活用できません。
しばらくあてもなく歩いてると、電気の点いている看板が見えてカフェのような店を発見します。
脚も疲れたし、とりあえず入ることにしました。
入口の木のドアがとても分厚くて重く、引っ張って開けるのに時間がかかりました。
チャリチャリと鈴の音がして、店員らしき人が背を向けて立っているのが見えます。
ところが、私達が入っても身動き一つしません。
リアクションに困り、友達の1人が「良いですか?」と声をかけた時でした。
「ちょっと待って!」
突き刺さるような勢いの声で言われ、私達は全員驚いて凍り付きました。
振り向いて近づく男性は60代位で背が異様に低く、顔は青白く目はぎょろぎょろしていました。
多分この時、全員がこの店を出ようと思ったに違いありません。
「グレーの人がついて来てる。待って。」
私達を見ると、そう言って店員はキッチンに入って行きました。
「グレーの人?」
「何何??」
「もう出ようよ。」
口々に逃げ出すことを話し合っていると、戻ってきた店員はいきなりシャーっと私達に向かって塩をかけたのです。
その瞬間でした。
ザーッと何かが、私の体の中を通り過ぎていくのを感じました。
今までに無い感覚に戸惑いましたが、その時は怖いので黙っていました。
店員は「どうぞ」と何事も無かったかのように、私達にテーブル席を案内します。
そして
「同じ位の子だね。お友達かね。可哀そうに。」
と呟き、水を置いて立ち去りました。
お葬式の直後でしたから、私達全員がお姉さんの幽霊を連想してゾッとせずにはいられませんでした。
私はそれ以上にさっきのザーッという感覚は何だったのか、気になって食事は頼まず、唯一注文したコーヒーを口にしても味わう事も出来ずに呆然と座っていました。
こうして思い出してみると、この時お姉さんの幽霊は私達について来て、私の中を通過した、とでもいうのでしょうか。
そしてカフェの店員さんには、幽霊がグレーに見えるという事なのでしょうか。
いろいろと確かめたいと思うものの、もう一度あのカフェに入る勇気がありません。
私には小学校、中学校、高校と同じ学校へ通った友達がいます。
彼女のお姉さんは2つ年上で、子供の時はよく遊んでもらっていたものです。
そのお姉さんは中学校の頃には頭角を現し、頭が良くて運動も出来、そして美人。まさに才色兼備という感じで、誰もが羨む存在となっていました。
友達家族にとっても自慢の姉で、一方の私はお姉さんと同じ学年なのにだらしのない兄の存在が恥ずかしいと思ってしまうほどでした。
ところが、そのお姉さんが有名大学へ入学後、就職も決まって卒業目前の時でした。
交通事故で亡くなってしまったのです。
お姉さんのお葬式にはかなり大勢の参列者が来て全員涙にくれ、現実を受け止められていない。どこか異様な雰囲気すら漂っていた気がします。
私は友達4人と順番にお焼香をあげましたが、悲しむ友達の顔もろくに見ることが出来ず、棺に納められたお姉さんの美しい顔をただただ見つめ、信じられない現実に涙が止まりません。
ひまわりに囲まれて、太陽の光に照らされたお姉さんのキラキラした笑顔の写真に目をやると、私は手が震えて止まらなくなりました。
そうして葬儀を終えた後、少し落ち着きたいと思い4人でお茶が出来る場所を探しましたが、辺りは住宅街で適当な場所が見当たりません。
うろうろ探していると、駅の方向に向かっているはずが何処にいるのか分からなくなってしまいました。
スマホで地図を見るものの、地理に疎い私達では活用できません。
しばらくあてもなく歩いてると、電気の点いている看板が見えてカフェのような店を発見します。
脚も疲れたし、とりあえず入ることにしました。
入口の木のドアがとても分厚くて重く、引っ張って開けるのに時間がかかりました。
チャリチャリと鈴の音がして、店員らしき人が背を向けて立っているのが見えます。
ところが、私達が入っても身動き一つしません。
リアクションに困り、友達の1人が「良いですか?」と声をかけた時でした。
「ちょっと待って!」
突き刺さるような勢いの声で言われ、私達は全員驚いて凍り付きました。
振り向いて近づく男性は60代位で背が異様に低く、顔は青白く目はぎょろぎょろしていました。
多分この時、全員がこの店を出ようと思ったに違いありません。
「グレーの人がついて来てる。待って。」
私達を見ると、そう言って店員はキッチンに入って行きました。
「グレーの人?」
「何何??」
「もう出ようよ。」
口々に逃げ出すことを話し合っていると、戻ってきた店員はいきなりシャーっと私達に向かって塩をかけたのです。
その瞬間でした。
ザーッと何かが、私の体の中を通り過ぎていくのを感じました。
今までに無い感覚に戸惑いましたが、その時は怖いので黙っていました。
店員は「どうぞ」と何事も無かったかのように、私達にテーブル席を案内します。
そして
「同じ位の子だね。お友達かね。可哀そうに。」
と呟き、水を置いて立ち去りました。
お葬式の直後でしたから、私達全員がお姉さんの幽霊を連想してゾッとせずにはいられませんでした。
私はそれ以上にさっきのザーッという感覚は何だったのか、気になって食事は頼まず、唯一注文したコーヒーを口にしても味わう事も出来ずに呆然と座っていました。
こうして思い出してみると、この時お姉さんの幽霊は私達について来て、私の中を通過した、とでもいうのでしょうか。
そしてカフェの店員さんには、幽霊がグレーに見えるという事なのでしょうか。
いろいろと確かめたいと思うものの、もう一度あのカフェに入る勇気がありません。
2021/06/25(金) 20:20:01.55
ギフト飛ばないねえ
浅井バイバイ
浅井バイバイ
2021/06/25(金) 21:19:10.37
ギフター去ったん?
2021/06/25(金) 21:21:32.68
>>39
飛んでたぞ嘘書くな
飛んでたぞ嘘書くな
42名無しさん@実況は禁止ですよ
2021/06/25(金) 21:24:49.27 やっぱかわいいなあ
2021/06/25(金) 21:25:06.75
ギフト16000だね
配信内容は家でご飯を食べてスーパーにアイス買いに行く配信
コメも荒れることもなくいつも通りの配信で終了
配信内容は家でご飯を食べてスーパーにアイス買いに行く配信
コメも荒れることもなくいつも通りの配信で終了
2021/06/25(金) 21:45:26.69
45名無しさん@実況は禁止ですよ
2021/06/25(金) 22:56:49.00 今日のギフト上位3名が名無し
たぶん1人はキリ 残りは2人はキリなのかわからん たぶん1人はキリじゃない
以前名無しが2人共に10000越えてたことがある、たぶんこれも片方はキリじゃないと思う
確実にキリじゃない名無しギフターが存在している
たぶん1人はキリ 残りは2人はキリなのかわからん たぶん1人はキリじゃない
以前名無しが2人共に10000越えてたことがある、たぶんこれも片方はキリじゃないと思う
確実にキリじゃない名無しギフターが存在している
2021/06/25(金) 23:27:21.41
kiri普通に投げてたじゃん
2021/06/26(土) 00:56:35.70
彼氏バレしてもそこまでギフト減ってない感じか?
代わりに名無しが増えたってところか
代わりに名無しが増えたってところか
2021/06/26(土) 01:01:58.08
名無し増えたね
男バレしても本人が配信内で認めない限り囲いは信じるから無問題
男バレしても本人が配信内で認めない限り囲いは信じるから無問題
2021/06/26(土) 02:48:56.69
彼氏バレとか言ってるのもここで自演して言ってる馬鹿だけ。放送ではそんなコメも全然無かった
2021/06/26(土) 03:36:17.22
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