「恐ろしく口のうまい嘘つきです。
しかしね、前畑さん。
嘘の有効期間は短いものです。
その嘘が派手であればあるほどね。」
(『模倣犯』より引用)


「嘘でもいい。かまいやしない。
言ってしまった言葉は残る。
それが網川のやってきたことだ。言った者が勝ち。
どれだけ早く、どれだけ説得力をもって、
自分が信じてもらいたい事柄を広く伝えることができるか。
肝心なのはそれだ。事実や真実じゃない。
彼はそのツボを外さずに行動してきた。
今夜もそうしようとしている。滋子をだしにして。
だったら、同じ手段でやり返してやったらどうだろう?」
(『模倣犯』より引用)