鰻(うなぎ)
1. ウナギ目ウナギ科の魚。体は円筒形で細長く、腹びれがない。体表は粘液で覆われぬるぬ
  るしている。夜行性。深海で産卵し、稚魚は回遊しながら柳葉状のレプトセファルス幼生期
  を経てシラスウナギとなり、淡水域に入って成長する。ニホンウナギ・ヨーロッパウナギ・
  アメリカウナギ・オオウナギなど世界に18種が知られる。日本では、北海道以南の内湾、
  河川・池沼に分布。肉は脂肪に富み、美味で、特にかば焼きにして賞味。明治11年(187
  8)以来養殖も行われる。《季 夏》
2. ウナギ【1】とは分類上別目のタウナギや、円口類のヤツメウナギ・ヌタウナギ、骨鰾類のデンキウナ
  ギ、爬虫類のエラブウナギなど、形がウナギに似た水生動物をいう。
[補説]ニホンウナギは漁獲量が激減していることから、平成25年(2013)に環境省、平成26
年(2014)に国際自然保護連合(IUCN)がそれぞれ絶滅危惧TB類に指定した。