「私の事呆れちゃった……?もう応援できない……?
ひどいなあ、私、こんなにも頑張ってるのに。グスン」

ケロリと真顔に戻った女は踵を返し、忌避するようにその場を離れようとした。
「待ってそらちゃん。もっと応援していたいんだ、どうか置いて行かないで……」

その言葉に女は立ち止まると軽く嘆息し、振り返りもせずに答える。
「──私のすることに文句を言う人はいらない」