テキストエディタAtom、開発中の最新コードを利用できるNightlyチャネルの提供を開始
2019年6月27日17:30 末岡洋子
https://mag.osdn.jp/19/06/27/173000

 米GitHubのテキストエディタAtomの開発チームは6月21日、最新のリリースチャンネルと
してAtom Nightlyを用意することを発表した。最新の機能を試せるリリースチャンネルと
なる。

 AtomはGitHubが開発し、オープンソースで公開しているテキストエディタ。Windows
およびmacOS、Linuxで動き、スマートな自動入力補完、複数ペイン、ファイルシステムの
ブラウジング、検索/置換などの機能を持つ。カスタマイズ性にも優れ、パッケージ管理
機能も備える。最新版は6月17日に公開した1.38.2。

 Atomは安定版をほぼ毎月リリースしており、並行してベータ版もリリースしていた。
一方で、開発中の最新コードベースを試すためにはリポジトリをクローンしてビルドする
必要があった。Nightlyはこの問題を解決するもので、マスターブランチにマージされた
バグの修正や新機能を含んだバイナリをいち早く提供する。これを利用することで、開発の
方向性に影響を与えたいユーザーは最新の機能を試すことができる。

 なお、Linux向けでは自動アップデートをサポートしていないので、公式のDebianまたは
rpmリポジトリを使って手動でアップデートを実行する必要がある。またWindowsでは、
現時点ではAtomの安定版/ベータとNightlyを平行してインストールすることはできない。