その日、木村拓哉以外のメンバー4人が、所属するジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長を訪ねた。
そして、メンバー最年少で、もっとも頑固な香取慎吾はこう口火を切ったという。

「休止ということは戻る可能性もあるということですか?　
それなら休止は受け入れられません。
そんな中途半端なことなら解散したい」

そんな香取と一心同体と言われる親友で、温厚な草なぎ剛も力強く同意する。

「もう解散しかないと思います」

「1年ぐらい休んでまた考えればいい」
そういう考えだった中居正広は、3人の頑なな言動に意表をつかれた。中居は驚きつつ無言だったが、それでも最後には解散することに納得。1時間半ほどで話し合いは終了した。

すでに活動休止という結論に納得していた木村は、あとは「事務所の方針に従う」として、8月9日から約2週間の夏休みをとり、ハワイに滞在していた。その木村不在を狙った4人の極秘談判。
後から電話でこの報告を聞いた木村は、「やられた」と言わんばかりに絶句したという。