行き来できる並行宇宙ネットワークの理論モデルが発表
もし、物理法則の違う「別の宇宙」と、光や信号をやり取りできるとしたらどうでしょうか。
タイムマシンやワームホールが登場するSFの世界ではおなじみの発想ですが、現実の物理学では、並行宇宙はあっても「お互いに行き来できない」ものとして語られることがほとんどでした。
量子力学の多世界解釈にせよ、インフレーション宇宙論が描くマルチバースにせよ、世界は枝分かれしたり泡のように増えたりしても、別の宇宙と通信する道筋は基本的に閉ざされています。
ところが「ホログラフィー」と呼ばれる理論を土台にして、数式の上で行き来可能な並行宇宙ネットワークを理論モデルとしてまじめに設計してしまった研究が報告されました。
中国の中山大学(Sun Yat-sen University, SYSU)で行われた研究によって、性質の違う複数の宇宙を一本の“配線”のように接続し、そこを光が確率的に通り抜けられることが理論的に示されたのです。
(以下略、続きはソースでご確認ください)
ナゾロジー 2026.02.02 19:00:36
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/191265
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【ナゾロジー】行き来できる並行宇宙ネットワークの理論モデルが発表 [すらいむ★]
1すらいむ ★
2026/02/02(月) 23:24:36.32ID:I0BwN01q2026/02/03(火) 00:11:16.25ID:48G3Bg8m
並行宇宙は 隔離された別々の現実じゃない
共通の情報空間に浮かぶ相互参照可能な層
通路の安定条件を理論的に示した
どの宇宙も情報の出所は同じ
各宇宙は元の層(ネットブレーン)からの影
その接続は「情報の保存則」で守られている(エネルギー等価だけは守れ)
重力・幾何・物理法則が違っててもOK(出所は同じで各宇宙に投影される影だけが変わる)
移動は確率的(もしくは量子もつれ的)で
古典的なトンネルではなく 量子的なトンネル(確率で通過できる)
つまり各宇宙は上位レイヤーの情報ルールに支配され投影された、相互に干渉可能な時空
って感じの話か
共通の情報空間に浮かぶ相互参照可能な層
通路の安定条件を理論的に示した
どの宇宙も情報の出所は同じ
各宇宙は元の層(ネットブレーン)からの影
その接続は「情報の保存則」で守られている(エネルギー等価だけは守れ)
重力・幾何・物理法則が違っててもOK(出所は同じで各宇宙に投影される影だけが変わる)
移動は確率的(もしくは量子もつれ的)で
古典的なトンネルではなく 量子的なトンネル(確率で通過できる)
つまり各宇宙は上位レイヤーの情報ルールに支配され投影された、相互に干渉可能な時空
って感じの話か
2026/02/03(火) 00:17:02.74ID:48G3Bg8m
まぁ情報宇宙論だな
上位次元の中に量子的に繋がっている宇宙が複数あって実は互いに影響しあっている的な
しかし量子は壁通り抜けたり宇宙通り抜けたり自由すぎるなまじで・・
他と干渉していない時は可能性としてふわふわ存在していて初めて現実化とかその辺の謎のカギがここにあるかもなぁ
まぁヒルベルト空間上の情報ベースで全て動いてるってか・・
上位次元の中に量子的に繋がっている宇宙が複数あって実は互いに影響しあっている的な
しかし量子は壁通り抜けたり宇宙通り抜けたり自由すぎるなまじで・・
他と干渉していない時は可能性としてふわふわ存在していて初めて現実化とかその辺の謎のカギがここにあるかもなぁ
まぁヒルベルト空間上の情報ベースで全て動いてるってか・・
2026/02/03(火) 00:27:57.65ID:48G3Bg8m
理論上は無限の宇宙と繋がっているけど、現実的には通信帯域がほぼゼロ
特定条件を満たせば確率を変えられる
今でも自身が発した電磁波は別宇宙に届いている
逆に自身を構成する量子もごくわずかに別宇宙に行っている
自身を構成する全ての量子が特定の宇宙の移行する確率は理論上ほぼ0だが・・
特定条件を満たせば確率を変えられること考えると・・・
オカルトチックになってきたな
特定条件を満たせば確率を変えられる
今でも自身が発した電磁波は別宇宙に届いている
逆に自身を構成する量子もごくわずかに別宇宙に行っている
自身を構成する全ての量子が特定の宇宙の移行する確率は理論上ほぼ0だが・・
特定条件を満たせば確率を変えられること考えると・・・
オカルトチックになってきたな
5名無しのひみつ
2026/02/03(火) 06:47:51.32ID:tlTNQV0H >>1の本文
今回の論文で研究者たちが考えているのは、「もし物理の世界そのものをネットワークとして表したらどうなるか」という、少し変わった発想です。
ここでは、たくさんの宇宙がただバラバラに存在しているのではなく、電気回路のように「線」と「結び目」でつながったネットワークとして登場します。
もっと直感的にいうと、一本の線を「1つの宇宙(宇宙の情報を示したもの)」と考え、その上を粒子の波やエネルギーが行ったり来たりしている、というイメージで構いません。
図は、「宇宙をネットワークとして見るときの、いちばん素朴なモデル」を絵にしたものです。青い点が「結び目(ノード)」で、青い線が「線(エッジ)」にあたります。左側には、真ん中に1つだけ結び目があり、そこから何本もの線が放射状に延びている絵が描かれていて、これは「1つの交差点にたくさんの道が集まっている」ような、ごく単純なネットワークの例です。右側には、青い点が2つあり、そのあいだを何本かの線が行き来しています。こちらは「2つの駅のあいだに、複数の路線が走っている」ようなイメージです。
論文の図1では、一本の線から三本が分かれる「Y字」のネットワークや、星型に線が集まったネットワークの絵が描かれていますが、これらの青い線一本一本が、その「細い宇宙」にあたります。
ただこのとき、いくつかの線から流れ込むエネルギーや粒子の出入りにおいて、先ほど電子の例のように、入ってきた量と出ていく量が同じになる、つまり全体としては増えも減りもしないという保存則が成り立つはずです。
今回の論文ではこの基本を「ネットワーク版の保存則」として出発点に置いています。
そしてこのようなこのような奇抜な発想を、ちゃんとした理論として書き下ろすために使われているのが「ホログラフィック原理」という枠組みです。
ホログラフィック原理とは、ざっくり言うと「三次元の世界の情報が、その世界をおおっている二次元の“壁”にすべて書きこまれている」と考えるアイデアです。
コラム:ホログラフィック原理は机上の空論ではない
「3次元が2次元に落とし込める」という概念をすぐには信じるのは難しいかもしれませんが、その考え方を発展させたホログラフィー対応(AdS/CFT、時空と量子場の対応関係の理論)が高エネルギー物理や物性物理の具体的な問題で数多くの成功例を出していることから、現在の理論物理では有力な原理候補として真剣に研究されています。またさまざまな実験・観測結果と上手く噛み合う事例がいくつか報告されています。そのため現在では多くの研究者が「ホログラフィック原理は、少なくとも自然の一面をかなり正確にとらえているらしい」と考えています。今回のような並行宇宙ネットワークの議論にもホログラフィック原理を自信を持って当てはめるのは自然な流れとも言えるでしょう。
今回の論文では、このホログラフィーの考え方を「ネットワーク付きの宇宙」に拡張しています。
今回の論文で研究者たちが考えているのは、「もし物理の世界そのものをネットワークとして表したらどうなるか」という、少し変わった発想です。
ここでは、たくさんの宇宙がただバラバラに存在しているのではなく、電気回路のように「線」と「結び目」でつながったネットワークとして登場します。
もっと直感的にいうと、一本の線を「1つの宇宙(宇宙の情報を示したもの)」と考え、その上を粒子の波やエネルギーが行ったり来たりしている、というイメージで構いません。
図は、「宇宙をネットワークとして見るときの、いちばん素朴なモデル」を絵にしたものです。青い点が「結び目(ノード)」で、青い線が「線(エッジ)」にあたります。左側には、真ん中に1つだけ結び目があり、そこから何本もの線が放射状に延びている絵が描かれていて、これは「1つの交差点にたくさんの道が集まっている」ような、ごく単純なネットワークの例です。右側には、青い点が2つあり、そのあいだを何本かの線が行き来しています。こちらは「2つの駅のあいだに、複数の路線が走っている」ようなイメージです。
論文の図1では、一本の線から三本が分かれる「Y字」のネットワークや、星型に線が集まったネットワークの絵が描かれていますが、これらの青い線一本一本が、その「細い宇宙」にあたります。
ただこのとき、いくつかの線から流れ込むエネルギーや粒子の出入りにおいて、先ほど電子の例のように、入ってきた量と出ていく量が同じになる、つまり全体としては増えも減りもしないという保存則が成り立つはずです。
今回の論文ではこの基本を「ネットワーク版の保存則」として出発点に置いています。
そしてこのようなこのような奇抜な発想を、ちゃんとした理論として書き下ろすために使われているのが「ホログラフィック原理」という枠組みです。
ホログラフィック原理とは、ざっくり言うと「三次元の世界の情報が、その世界をおおっている二次元の“壁”にすべて書きこまれている」と考えるアイデアです。
コラム:ホログラフィック原理は机上の空論ではない
「3次元が2次元に落とし込める」という概念をすぐには信じるのは難しいかもしれませんが、その考え方を発展させたホログラフィー対応(AdS/CFT、時空と量子場の対応関係の理論)が高エネルギー物理や物性物理の具体的な問題で数多くの成功例を出していることから、現在の理論物理では有力な原理候補として真剣に研究されています。またさまざまな実験・観測結果と上手く噛み合う事例がいくつか報告されています。そのため現在では多くの研究者が「ホログラフィック原理は、少なくとも自然の一面をかなり正確にとらえているらしい」と考えています。今回のような並行宇宙ネットワークの議論にもホログラフィック原理を自信を持って当てはめるのは自然な流れとも言えるでしょう。
今回の論文では、このホログラフィーの考え方を「ネットワーク付きの宇宙」に拡張しています。
6名無しのひみつ
2026/02/03(火) 06:51:03.39ID:tlTNQV0H >>1の本文
一枚の壁の上に、線と点からなるネットワークの「影」が描かれているとしましょう。
そこでは、さきほどの1本の線が1つの宇宙の情報を示すネットワークが広がっていて、粒子やエネルギーが線に沿って行ったり来たりしています。
無数の並行世界の情報が書かれているものが「平面上」にあると考えるのです。
ですが本番はこれからです。
「平面の上の世界」は無数の並行世界の情報が書かれた設計図だと思ってください。
ホログラフィック原理では、「この一つ一つの線や点には、三次元側の世界に対応するものがあるはずだ」と考えます。
この宇宙を繋ぐ二次元のネットワークの「点」や「線」は、ただの絵ではなく、より本質的な何かの「影」だと考えるわけです。
つまり、「壁の上に一本の線があるなら、三次元側にはそれに対応する一本の“何か”が存在しているはずだよね」という発想です。
そこで論文では、その「三次元側の何か」を、細長く伸
びた“宇宙の枝”として表現することにしました。
壁の上にある一本の青い線を、三次元側では一本の細長い枝に対応させるのです。
一枚の壁の上に、線と点からなるネットワークの「影」が描かれているとしましょう。
そこでは、さきほどの1本の線が1つの宇宙の情報を示すネットワークが広がっていて、粒子やエネルギーが線に沿って行ったり来たりしています。
無数の並行世界の情報が書かれているものが「平面上」にあると考えるのです。
ですが本番はこれからです。
「平面の上の世界」は無数の並行世界の情報が書かれた設計図だと思ってください。
ホログラフィック原理では、「この一つ一つの線や点には、三次元側の世界に対応するものがあるはずだ」と考えます。
この宇宙を繋ぐ二次元のネットワークの「点」や「線」は、ただの絵ではなく、より本質的な何かの「影」だと考えるわけです。
つまり、「壁の上に一本の線があるなら、三次元側にはそれに対応する一本の“何か”が存在しているはずだよね」という発想です。
そこで論文では、その「三次元側の何か」を、細長く伸
びた“宇宙の枝”として表現することにしました。
壁の上にある一本の青い線を、三次元側では一本の細長い枝に対応させるのです。
7名無しのひみつ
2026/02/03(火) 06:58:36.51ID:tlTNQV0H >>1の本文
答えを得るために著者たちは、「結び目でのエネルギーのつり合い」「重力のゆらぎの安定性」「量子もつれの量」「有限サイズのネットワークの真空状態」「並行宇宙としての解釈」という五つのポイントについて評価することにしました。
結果、条件が適切なら全てのポイントで有望な結論が得られました。
第一の結論:結び目では「入る量=出る量」が守られる
宇宙どうしがつながる「結び目」は、水道管の合流点みたいな場所です。
そこでは、「どの宇宙からどれだけエネルギーや光が流れ込んで、どれだけ出ていくか」をきちんと計算すると、必ず“入る量=出る量”になることがわかりました。
おもしろいのは、枝にあたるそれぞれの宇宙では、重力の強さや物質の性質など“物理のルール”が少しずつ違っていてもかまわないのに、結び目全体としてはエネルギーの出入りがきっちり帳じりされているという点です。
つまり、「宇宙ネットワークの交差点では、世界共通のエネルギー保存ルールがちゃんと働いている」と確かめたのが第一の結論です。
第二の結論:ネットワークが維持される条件が分かった
宇宙をつなぐ面である結び目の近くでは、池のさざ波のように、重力の小さなゆれ=重力の波が広がります。
もし条件が良くないと、この波が時間がたつほどどんどん大きくなって、ネットワークが崩壊してしまいます。
そこで論文では、「どんな値のときに波が暴走せず、おとなしくおさまるのか」を式を使って詳しく調べ、安全なパラメーターの範囲をはっきり示しました。
その条件さえ守れば、重力の波は暴れずに、ネットワーク全体の宇宙は安定して存在し続けられる、というのが第二の結論です。
第三の結論:量子もつれでネットワークの「複雑さ」をはかれる
この研究では、「この宇宙ネットワークはどれくらい込み入っているのか?」という“複雑さのものさし”を作ろうとしました。
そこで使われたのが、量子もつれ(量子の世界で、遠く離れた粒子どうしが不思議に結びついている状態)の量です。
著者たちは、量子もつれを使って3種類の“ネットワークエントロピー”(ネットワークの複雑さを表す数)を定義し「量子もつれ」を使えば、宇宙ネットワークの“ごちゃごちゃ度”を数字で評価できることがわかりました。
第四の結論:枝が有限のとき、「何もない空間」の姿が変わる
宇宙の枝が無限に長い理想図だけでなく、「長さに終わりがあるネットワーク」を考えると、内部の「何もないはずの空間(真空)」の姿がガラッと変わることが計算上分かりました。
計算してみると、その真空は一枚板の空間ではなく、いくつもの特別な空間パッチ(ソリトン)をつぎはぎしたパッチワーク宇宙として現れます。
その中でも自由エネルギーがいちばん小さい貼り合わせ方が、「いちばん安定した本物の真空」として自然に選ばれる、という結論です。
第五の結論:物理法則を守ったまま「行き来できる並行宇宙」を描ける
最後の結論は、このネットワークの宇宙を、「行き来できる並行宇宙」のモデルとして読めるというものです。
ネットワークの中のそれぞれの枝は1つの宇宙だと考えられます。
ある枝は平らな宇宙、別の枝はふくらんでいく宇宙、ささらに別の枝は逆向きに曲がった宇宙、といった具合に、宇宙ごとに形も重力の強さも、存在する粒子の種類もバラバラでかまいません。
それでも、結び目(ネットブレーン)での“つなぎ方のルール”さえ守れば、エネルギー条件などの基本的な物理法則を破ることなく、光や波(場)がある確率で別の宇宙へ抜けていくことができると示されました。
実際に、平坦な宇宙・ふくらむ宇宙・逆向きに曲がった宇宙を結んだ三重宇宙モデルや、「重力ありの宇宙」と「重力なしの宇宙」をつないだモデルがつくられ、どちらも物理的に無理のない形で実現できることが示されています。
このような設定のもとで、光や波をある宇宙からネットブレーンに向かって送ると、一部は他の宇宙へ透過していくことが理論的に示されました。
どの宇宙にどれだけの確率で抜けるかは枝の本数や接続条件で決まり、百パーセントの成功は保証されませんが、「確率的な意味で宇宙をまたぐことができる」のです。
(※宇宙をつなぐ枝の本数pが増えるほど、別の宇宙へ抜ける成功確率はだんだん小さくなる、といった定量的な関係も数式で求められています。より具体的にはp本の宇宙がつながるとき、単純な光や波が宇宙Aから出て、宇宙Bに届く最大成功確率は (2/p)² 程度であると考えられています。)
答えを得るために著者たちは、「結び目でのエネルギーのつり合い」「重力のゆらぎの安定性」「量子もつれの量」「有限サイズのネットワークの真空状態」「並行宇宙としての解釈」という五つのポイントについて評価することにしました。
結果、条件が適切なら全てのポイントで有望な結論が得られました。
第一の結論:結び目では「入る量=出る量」が守られる
宇宙どうしがつながる「結び目」は、水道管の合流点みたいな場所です。
そこでは、「どの宇宙からどれだけエネルギーや光が流れ込んで、どれだけ出ていくか」をきちんと計算すると、必ず“入る量=出る量”になることがわかりました。
おもしろいのは、枝にあたるそれぞれの宇宙では、重力の強さや物質の性質など“物理のルール”が少しずつ違っていてもかまわないのに、結び目全体としてはエネルギーの出入りがきっちり帳じりされているという点です。
つまり、「宇宙ネットワークの交差点では、世界共通のエネルギー保存ルールがちゃんと働いている」と確かめたのが第一の結論です。
第二の結論:ネットワークが維持される条件が分かった
宇宙をつなぐ面である結び目の近くでは、池のさざ波のように、重力の小さなゆれ=重力の波が広がります。
もし条件が良くないと、この波が時間がたつほどどんどん大きくなって、ネットワークが崩壊してしまいます。
そこで論文では、「どんな値のときに波が暴走せず、おとなしくおさまるのか」を式を使って詳しく調べ、安全なパラメーターの範囲をはっきり示しました。
その条件さえ守れば、重力の波は暴れずに、ネットワーク全体の宇宙は安定して存在し続けられる、というのが第二の結論です。
第三の結論:量子もつれでネットワークの「複雑さ」をはかれる
この研究では、「この宇宙ネットワークはどれくらい込み入っているのか?」という“複雑さのものさし”を作ろうとしました。
そこで使われたのが、量子もつれ(量子の世界で、遠く離れた粒子どうしが不思議に結びついている状態)の量です。
著者たちは、量子もつれを使って3種類の“ネットワークエントロピー”(ネットワークの複雑さを表す数)を定義し「量子もつれ」を使えば、宇宙ネットワークの“ごちゃごちゃ度”を数字で評価できることがわかりました。
第四の結論:枝が有限のとき、「何もない空間」の姿が変わる
宇宙の枝が無限に長い理想図だけでなく、「長さに終わりがあるネットワーク」を考えると、内部の「何もないはずの空間(真空)」の姿がガラッと変わることが計算上分かりました。
計算してみると、その真空は一枚板の空間ではなく、いくつもの特別な空間パッチ(ソリトン)をつぎはぎしたパッチワーク宇宙として現れます。
その中でも自由エネルギーがいちばん小さい貼り合わせ方が、「いちばん安定した本物の真空」として自然に選ばれる、という結論です。
第五の結論:物理法則を守ったまま「行き来できる並行宇宙」を描ける
最後の結論は、このネットワークの宇宙を、「行き来できる並行宇宙」のモデルとして読めるというものです。
ネットワークの中のそれぞれの枝は1つの宇宙だと考えられます。
ある枝は平らな宇宙、別の枝はふくらんでいく宇宙、ささらに別の枝は逆向きに曲がった宇宙、といった具合に、宇宙ごとに形も重力の強さも、存在する粒子の種類もバラバラでかまいません。
それでも、結び目(ネットブレーン)での“つなぎ方のルール”さえ守れば、エネルギー条件などの基本的な物理法則を破ることなく、光や波(場)がある確率で別の宇宙へ抜けていくことができると示されました。
実際に、平坦な宇宙・ふくらむ宇宙・逆向きに曲がった宇宙を結んだ三重宇宙モデルや、「重力ありの宇宙」と「重力なしの宇宙」をつないだモデルがつくられ、どちらも物理的に無理のない形で実現できることが示されています。
このような設定のもとで、光や波をある宇宙からネットブレーンに向かって送ると、一部は他の宇宙へ透過していくことが理論的に示されました。
どの宇宙にどれだけの確率で抜けるかは枝の本数や接続条件で決まり、百パーセントの成功は保証されませんが、「確率的な意味で宇宙をまたぐことができる」のです。
(※宇宙をつなぐ枝の本数pが増えるほど、別の宇宙へ抜ける成功確率はだんだん小さくなる、といった定量的な関係も数式で求められています。より具体的にはp本の宇宙がつながるとき、単純な光や波が宇宙Aから出て、宇宙Bに届く最大成功確率は (2/p)² 程度であると考えられています。)
8名無しのひみつ
2026/02/03(火) 07:00:54.31ID:tlTNQV0H >>1の本文
著者たちは具体例として、平坦な宇宙・ふくらむ宇宙・逆向きに曲がった宇宙を一つのネットブレーンで結んだ「三重宇宙モデル」や、片方の宇宙には重力があり、もう片方には重力がなく放射だけが飛び交う「重力なし宇宙モデル」をつくり、どちらの例でもネットブレーン上の物質が弱エネルギー条件やヌルエネルギー条件など、教科書的な条件をきちんと満たしていることを確かめました。
これは、多くの通り抜け可能なワームホール理論が「負のエネルギーをもつ奇妙な物質」を必要とするのとは対照的です。
理論そのものは高度ですが、イメージとしては「たくさんの宇宙を一本一本の配線として描き、それを一つの結び目でつなぐことで、行き来可能な並行宇宙ネットワークをつくる」というものになります。
この研究のいちばん大きな意義は、「並行宇宙をつなぐ」という、これまで空想の世界で語られてきたアイデアを、まじめな物理の言葉で理論として書き下ろしたところにあります。
しかも、ただ好き勝手に宇宙をくっつけたのではなく、エネルギー保存や因果律といった教科書レベルの基本ルールを崩さずに、複数の宇宙をネットワークとして取り扱えることを示したのです。
ネットワークの一本一本を「宇宙」と読み替えることで、「宇宙どうしをどうつなげば安全か」というルールブックを作った、と言い換えることもできます。
また、このモデルは「エネルギー条件」という点でも特筆すべきです。
一般に、通り抜け可能なワームホールの多くは、負のエネルギーを持つような奇妙な物質を必要とし、現実に存在できるのかどうかが疑わしいとされています。
それに対して今回の並行宇宙ネットワークでは、ネットブレーン上の物質のエネルギー密度や圧力が、弱エネルギー条件やヌルエネルギー条件と呼ばれる通常の制限をすべて満たすように設計されています。
つまり、「変な物質」に頼らなくても、理論の中では並行宇宙間の“行き来”が可能であることを示したわけで、これは通り抜け可能ワームホールとは異なる、新しいタイプの「つながった宇宙」の例と言えます。
著者たちの言い方を借りれば、「ワームホールにありがちな奇妙なエネルギーではなく、教科書に載っているふつうの物質だけで並行宇宙をつなぐ」ことに成功した例だ、というわけです。
さらに重要なのは、「宇宙をネットワークとして見る」という新しい視点自体です。
論文では、量子もつれの量を使ってネットワークの複雑さを測る「ネットワークエントロピー」が定義され、そのうち二つはエネルギースケールを下げていくと単調に小さくなることが確かめられています。
これは、結び目の自由度がだんだん減っていく様子を表しており、ネットワークの「節の重さ」や「配線の情報量」を定量的に測る新しい物差しになっています。
将来的には、物理のネットワークと、情報処理で使われるニューラルネットワークなどの概念が、どこかでつながってくる可能性も感じさせます。
もちろん、今回の研究はあくまで理論的な模型であり「並行世界に行く転位装置を開発した」というものではありません。
それでも著者たちは、今後の応用としていくつかの方向性を示しています。
一つは、ブラックホール情報問題への応用です。
論文では、「重力がはたらく宇宙」と「重力を持たない浴槽のような宇宙」をネットブレーンでつなぎ、ブラックホールから出ていく放射がどのように別宇宙へ逃げていくのかを調べるための基礎モデルとして利用できることが議論されています。
これにより、「情報は本当に失われるのか」「どのような条件で“情報の島”のような領域が現れるのか」といった難問を、より扱いやすい形で考え直せる可能性があります。
もう一つの方向性は、実在するネットワークへの応用です。
集積回路チップの上で電子や振動が伝わる様子や、脳の中で神経細胞どうしがつながって信号が流れる様子など、現代科学には「線と点からなるネットワーク」があふれています。
論文のでも、こうした物理系や神経ネットワークに今回の枠組みを応用できないかという展望が述べられています。
実際、最近の研究では、交差する線に沿ったエネルギー輸送や、複雑なネットワーク上での特殊な量子状態が話題になっており、ここで発展したホログラフィー的な手法が、それらを理解する新しい視点を与えるかもしれません。
著者たちは具体例として、平坦な宇宙・ふくらむ宇宙・逆向きに曲がった宇宙を一つのネットブレーンで結んだ「三重宇宙モデル」や、片方の宇宙には重力があり、もう片方には重力がなく放射だけが飛び交う「重力なし宇宙モデル」をつくり、どちらの例でもネットブレーン上の物質が弱エネルギー条件やヌルエネルギー条件など、教科書的な条件をきちんと満たしていることを確かめました。
これは、多くの通り抜け可能なワームホール理論が「負のエネルギーをもつ奇妙な物質」を必要とするのとは対照的です。
理論そのものは高度ですが、イメージとしては「たくさんの宇宙を一本一本の配線として描き、それを一つの結び目でつなぐことで、行き来可能な並行宇宙ネットワークをつくる」というものになります。
この研究のいちばん大きな意義は、「並行宇宙をつなぐ」という、これまで空想の世界で語られてきたアイデアを、まじめな物理の言葉で理論として書き下ろしたところにあります。
しかも、ただ好き勝手に宇宙をくっつけたのではなく、エネルギー保存や因果律といった教科書レベルの基本ルールを崩さずに、複数の宇宙をネットワークとして取り扱えることを示したのです。
ネットワークの一本一本を「宇宙」と読み替えることで、「宇宙どうしをどうつなげば安全か」というルールブックを作った、と言い換えることもできます。
また、このモデルは「エネルギー条件」という点でも特筆すべきです。
一般に、通り抜け可能なワームホールの多くは、負のエネルギーを持つような奇妙な物質を必要とし、現実に存在できるのかどうかが疑わしいとされています。
それに対して今回の並行宇宙ネットワークでは、ネットブレーン上の物質のエネルギー密度や圧力が、弱エネルギー条件やヌルエネルギー条件と呼ばれる通常の制限をすべて満たすように設計されています。
つまり、「変な物質」に頼らなくても、理論の中では並行宇宙間の“行き来”が可能であることを示したわけで、これは通り抜け可能ワームホールとは異なる、新しいタイプの「つながった宇宙」の例と言えます。
著者たちの言い方を借りれば、「ワームホールにありがちな奇妙なエネルギーではなく、教科書に載っているふつうの物質だけで並行宇宙をつなぐ」ことに成功した例だ、というわけです。
さらに重要なのは、「宇宙をネットワークとして見る」という新しい視点自体です。
論文では、量子もつれの量を使ってネットワークの複雑さを測る「ネットワークエントロピー」が定義され、そのうち二つはエネルギースケールを下げていくと単調に小さくなることが確かめられています。
これは、結び目の自由度がだんだん減っていく様子を表しており、ネットワークの「節の重さ」や「配線の情報量」を定量的に測る新しい物差しになっています。
将来的には、物理のネットワークと、情報処理で使われるニューラルネットワークなどの概念が、どこかでつながってくる可能性も感じさせます。
もちろん、今回の研究はあくまで理論的な模型であり「並行世界に行く転位装置を開発した」というものではありません。
それでも著者たちは、今後の応用としていくつかの方向性を示しています。
一つは、ブラックホール情報問題への応用です。
論文では、「重力がはたらく宇宙」と「重力を持たない浴槽のような宇宙」をネットブレーンでつなぎ、ブラックホールから出ていく放射がどのように別宇宙へ逃げていくのかを調べるための基礎モデルとして利用できることが議論されています。
これにより、「情報は本当に失われるのか」「どのような条件で“情報の島”のような領域が現れるのか」といった難問を、より扱いやすい形で考え直せる可能性があります。
もう一つの方向性は、実在するネットワークへの応用です。
集積回路チップの上で電子や振動が伝わる様子や、脳の中で神経細胞どうしがつながって信号が流れる様子など、現代科学には「線と点からなるネットワーク」があふれています。
論文のでも、こうした物理系や神経ネットワークに今回の枠組みを応用できないかという展望が述べられています。
実際、最近の研究では、交差する線に沿ったエネルギー輸送や、複雑なネットワーク上での特殊な量子状態が話題になっており、ここで発展したホログラフィー的な手法が、それらを理解する新しい視点を与えるかもしれません。
9名無しのひみつ
2026/02/03(火) 07:02:46.43ID:tlTNQV0H 今までの学者は
量子手レポテーションといえども移動と話しているので
※光の速度で1年かかるのなら1年かけて通信を行う
テレポートが存在しないで決定ですね?!
量子手レポテーションといえども移動と話しているので
※光の速度で1年かかるのなら1年かけて通信を行う
テレポートが存在しないで決定ですね?!
10名無しのひみつ
2026/02/03(火) 07:03:46.37ID:tlTNQV0H UFOのテレポート存在し無い
これで決定ですか!
これで決定ですか!
11名無しのひみつ
2026/02/03(火) 07:11:09.60ID:tlTNQV0H >>1の理論と下記を組み合わせれば完成するのか
『見るから現実になる』観測で時空の骨組みを彫刻する量子ホログラフィー理論が発表
公開日2026.02.02 21:00:35 MONDAY
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/191275
「宇宙の形」を自分の好みでデザインして、机の上の量子デバイスの中にミニチュアとして浮かび上がらせる――そんなSFみたいな発想を、アメリカのスタンフォード大学(Stanford University)で行われた研究によって、理論化され、数値計算で具体的な手順としてまとめることにも成功しました。
研究では「測定する=現実にする」という量子世界の仕組みを巧みに使うことで、粒子どうしの量子もつれのつながり方を、あらかじめ選んだ“宇宙の形”――丸いお皿のような空間や二つの世界を結ぶワームホールのような構造――に合わせて彫刻する方法が示されています。
もしこうした手順が実験装置の上で実現できるようになれば、「観測する」という行為を使って、どこまで自在に時空もどきの世界をデザインできるようになるのでしょうか?
研究内容の詳細は2026年1月28日にプレプリントサーバー『arXiv』で公開されました。
元論文Building Holographic Entanglement by Measurement
『見るから現実になる』観測で時空の骨組みを彫刻する量子ホログラフィー理論が発表
公開日2026.02.02 21:00:35 MONDAY
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/191275
「宇宙の形」を自分の好みでデザインして、机の上の量子デバイスの中にミニチュアとして浮かび上がらせる――そんなSFみたいな発想を、アメリカのスタンフォード大学(Stanford University)で行われた研究によって、理論化され、数値計算で具体的な手順としてまとめることにも成功しました。
研究では「測定する=現実にする」という量子世界の仕組みを巧みに使うことで、粒子どうしの量子もつれのつながり方を、あらかじめ選んだ“宇宙の形”――丸いお皿のような空間や二つの世界を結ぶワームホールのような構造――に合わせて彫刻する方法が示されています。
もしこうした手順が実験装置の上で実現できるようになれば、「観測する」という行為を使って、どこまで自在に時空もどきの世界をデザインできるようになるのでしょうか?
研究内容の詳細は2026年1月28日にプレプリントサーバー『arXiv』で公開されました。
元論文Building Holographic Entanglement by Measurement
12名無しのひみつ
2026/02/03(火) 07:12:54.31ID:tlTNQV0H >>11の本文
量子の世界では、二つの粒子が「もつれた状態」になると、どんなに遠く離しても、片方を調べた瞬間に、もう片方の結果もぴたりと決まってしまう、というふしぎな関係が生まれます。
量子コンピューターや量子通信では、この量子もつれを上手に利用しようとする研究がたくさん行われています。
今回の論文では、さらに一歩進めて、「量子もつれそのものが『空間の形』と関係しているのではないか」という、かなり大胆なアイデアに挑戦しています。
では、こんなミクロな量子の世界と、星や銀河が動き回るマクロな宇宙の世界が、どうつながるのでしょうか。
きっかけの一つは、ブラックホール研究から生まれました。
ブラックホールには「エントロピー」、つまり中にどれだけ情報が詰め込まれているかを表す量があると考えられています。
驚くべきことに、そのエントロピーはブラックホールの体積ではなく「表面積」に比例する、という結果が見つかりました。
普通の箱なら、中身の情報量は体積に比例しそうなものなのに、ブラックホールでは表面積が情報量の目安になる、というわけです。
この発見から、「もしかすると、重力を含む本当の宇宙は、三次元や四次元の空間そのものではなく、そのまわりの“壁”に書かれた情報から再現されているのではないか」という大胆な考えが生まれました。
これが「ホログラフィック原理」と呼ばれるアイデアです。
またホログラフィーの世界では、リュウ=タカヤナギ公式と呼ばれるものが、「もつれの量=時空の面積」という対応を与えてくれます。
つまりどれだけ量子情報が絡み合っているかを調べると、裏側の時空がどのように曲がっているかが分かる、というわけです。
こうした関係式のおかげで、「時空の形そのものが、量子もつれから生まれているのではないか」という見方が、一気に現実味を帯びてきました。
そこで今回研究者たちは、「あらかじめ決めた“時空の設計図”に合わせて、内部の粒子を観測することで、その観測操作を利用して“時空もどき”を外側の平面に立ち上げようとした」のです。
量子の世界では、二つの粒子が「もつれた状態」になると、どんなに遠く離しても、片方を調べた瞬間に、もう片方の結果もぴたりと決まってしまう、というふしぎな関係が生まれます。
量子コンピューターや量子通信では、この量子もつれを上手に利用しようとする研究がたくさん行われています。
今回の論文では、さらに一歩進めて、「量子もつれそのものが『空間の形』と関係しているのではないか」という、かなり大胆なアイデアに挑戦しています。
では、こんなミクロな量子の世界と、星や銀河が動き回るマクロな宇宙の世界が、どうつながるのでしょうか。
きっかけの一つは、ブラックホール研究から生まれました。
ブラックホールには「エントロピー」、つまり中にどれだけ情報が詰め込まれているかを表す量があると考えられています。
驚くべきことに、そのエントロピーはブラックホールの体積ではなく「表面積」に比例する、という結果が見つかりました。
普通の箱なら、中身の情報量は体積に比例しそうなものなのに、ブラックホールでは表面積が情報量の目安になる、というわけです。
この発見から、「もしかすると、重力を含む本当の宇宙は、三次元や四次元の空間そのものではなく、そのまわりの“壁”に書かれた情報から再現されているのではないか」という大胆な考えが生まれました。
これが「ホログラフィック原理」と呼ばれるアイデアです。
またホログラフィーの世界では、リュウ=タカヤナギ公式と呼ばれるものが、「もつれの量=時空の面積」という対応を与えてくれます。
つまりどれだけ量子情報が絡み合っているかを調べると、裏側の時空がどのように曲がっているかが分かる、というわけです。
こうした関係式のおかげで、「時空の形そのものが、量子もつれから生まれているのではないか」という見方が、一気に現実味を帯びてきました。
そこで今回研究者たちは、「あらかじめ決めた“時空の設計図”に合わせて、内部の粒子を観測することで、その観測操作を利用して“時空もどき”を外側の平面に立ち上げようとした」のです。
13名無しのひみつ
2026/02/03(火) 07:34:01.02ID:tlTNQV0H >>11の本文
観測によって時空を好きに書き換えられるのか?
研究者たちは手順にしたがってまず「好きな時空の形を先に決めてしまう」ことにしました。
たとえば、境界が円になっていて、中身が双曲空間と呼ばれる独特な曲がり方をしている世界や、二つの宇宙をトンネルでつないだワームホールのような世界です。
それを細かく区切り、点と線からなる「グラフ」として描き直します。
点は小さな量子振動子、線はそれらの間の結びつきを表します。
次に、全ての点にあたる部分に1つの振動子を割り当て、いったんはすべてバラバラな状態から出発します。
そのあとで、ネットワークの線にしたがって全体を一気に「グワッ」と揺らし、内部と境界を含む全体を大きな量子もつれ状態にします。
ここまでは、まだ「中身も外側も全部ごちゃまぜにもつれた大きな世界」にすぎません。
そこで登場するのが「見るから現実になる」という操作です。
「どう測るかをこちらの都合で決めると、最後にどんな状態が“現実”として残るかをかなりの部分までコントロールできる」という、量子力学ならではの性質を、実験プロトコルとして組み立てているわけです。
研究チームはまず、「中身」にいるたくさんの振動子について、どのように“見る”(測る)かを細かく決めました。
具体的には、それぞれの振動子をどのタイミングで、どんな物理量として測るかという手順をあらかじめ設計しておきます。
つまり、「この部分はまとめて測ってしまい、この部分は測らずに境界として残す」といった測り方のルールを人間の側で先に決めておくわけで、このようなあらかじめ人間が設計した恣意的な測定のしかたが、その後に残る世界のかたちを左右することになります。
このプロトコルを実行するとしたら、まず内部の測定を一気に行い、その結果のメモを見ながらレシピどおりに境界の振動子たちに細かい補正を次々とかけていきます。
こうすることで、中身と外側のあいだにあった「見えない糸」(量子もつれ)はいったん測定によって切れてしまいますが、そのときにわかった一見バラバラな数字だけを手がかりにして、外側の状態を最後にきれいにととのえていきます。
すると、最初に「円盤の時空」用のグラフを選んで同じ手順を実行するだけで、表面(境界)を細かく設計しなくても、境界の量子もつれのパターンが自然と円盤形状の時空に対応する状態になっていることが理論的に導き出されました。
同様にワームホール用のグラフを選んでおけば、二つの境界を橋のようにつなぐワームホール幾何に対応した状態が表面(境界)に現れました。
これらの結果は、観測を通じて研究者があらかじめ選んだ時空の特徴を映し出すような量子状態が形成されたことを示します。
コラム:恣意的な観測も現実を作るのか?
「恣意的な観測」と聞くと、「研究者が自分に都合よくデータをいじっているのでは?」と心配になるかもしれません。でも量子力学で言う「恣意的」は少し違っていて、「どんな測り方を選ぶかは人間が自由に決めてよい」という意味です。写真でたとえると、上から撮るか横から撮るか、広角にするかズームにするかはカメラマンが自由に選べますが、
一度シャッターを切ったあとの写り方そのものは勝手には変えられませんよね。量子の世界も同じで、「どう測るか」はこちらが決められますが、そこで出てくる具体的な数字は量子力学のルールにしたがってランダムに決まります。
この論文でやっているのは、「測り方の設計」と「測ったあとにどう補正するか」というルールをセットで決めておき、どんな数字が出ても、その数字に合わせて外側の量子状態を同じ“型”にそろえる、という仕組みです。ここで“恣意的”なのは「どの物理量をどう測るか」という測定の設計であって、「出た結果を都合よく選び直す」ことではありません。それでも、どの測り方セットを選ぶかによって、最後に残る“現実の状態”(境界の量子もつれの骨組み)が変わるという意味では、「見るから現実になる」「恣意的な観測が時空もどきの形を彫刻している」と言える結果になるのです。
では、その「世界」は本当に選んだ時空の設計図と対応しているのでしょうか。
観測によって時空を好きに書き換えられるのか?
研究者たちは手順にしたがってまず「好きな時空の形を先に決めてしまう」ことにしました。
たとえば、境界が円になっていて、中身が双曲空間と呼ばれる独特な曲がり方をしている世界や、二つの宇宙をトンネルでつないだワームホールのような世界です。
それを細かく区切り、点と線からなる「グラフ」として描き直します。
点は小さな量子振動子、線はそれらの間の結びつきを表します。
次に、全ての点にあたる部分に1つの振動子を割り当て、いったんはすべてバラバラな状態から出発します。
そのあとで、ネットワークの線にしたがって全体を一気に「グワッ」と揺らし、内部と境界を含む全体を大きな量子もつれ状態にします。
ここまでは、まだ「中身も外側も全部ごちゃまぜにもつれた大きな世界」にすぎません。
そこで登場するのが「見るから現実になる」という操作です。
「どう測るかをこちらの都合で決めると、最後にどんな状態が“現実”として残るかをかなりの部分までコントロールできる」という、量子力学ならではの性質を、実験プロトコルとして組み立てているわけです。
研究チームはまず、「中身」にいるたくさんの振動子について、どのように“見る”(測る)かを細かく決めました。
具体的には、それぞれの振動子をどのタイミングで、どんな物理量として測るかという手順をあらかじめ設計しておきます。
つまり、「この部分はまとめて測ってしまい、この部分は測らずに境界として残す」といった測り方のルールを人間の側で先に決めておくわけで、このようなあらかじめ人間が設計した恣意的な測定のしかたが、その後に残る世界のかたちを左右することになります。
このプロトコルを実行するとしたら、まず内部の測定を一気に行い、その結果のメモを見ながらレシピどおりに境界の振動子たちに細かい補正を次々とかけていきます。
こうすることで、中身と外側のあいだにあった「見えない糸」(量子もつれ)はいったん測定によって切れてしまいますが、そのときにわかった一見バラバラな数字だけを手がかりにして、外側の状態を最後にきれいにととのえていきます。
すると、最初に「円盤の時空」用のグラフを選んで同じ手順を実行するだけで、表面(境界)を細かく設計しなくても、境界の量子もつれのパターンが自然と円盤形状の時空に対応する状態になっていることが理論的に導き出されました。
同様にワームホール用のグラフを選んでおけば、二つの境界を橋のようにつなぐワームホール幾何に対応した状態が表面(境界)に現れました。
これらの結果は、観測を通じて研究者があらかじめ選んだ時空の特徴を映し出すような量子状態が形成されたことを示します。
コラム:恣意的な観測も現実を作るのか?
「恣意的な観測」と聞くと、「研究者が自分に都合よくデータをいじっているのでは?」と心配になるかもしれません。でも量子力学で言う「恣意的」は少し違っていて、「どんな測り方を選ぶかは人間が自由に決めてよい」という意味です。写真でたとえると、上から撮るか横から撮るか、広角にするかズームにするかはカメラマンが自由に選べますが、
一度シャッターを切ったあとの写り方そのものは勝手には変えられませんよね。量子の世界も同じで、「どう測るか」はこちらが決められますが、そこで出てくる具体的な数字は量子力学のルールにしたがってランダムに決まります。
この論文でやっているのは、「測り方の設計」と「測ったあとにどう補正するか」というルールをセットで決めておき、どんな数字が出ても、その数字に合わせて外側の量子状態を同じ“型”にそろえる、という仕組みです。ここで“恣意的”なのは「どの物理量をどう測るか」という測定の設計であって、「出た結果を都合よく選び直す」ことではありません。それでも、どの測り方セットを選ぶかによって、最後に残る“現実の状態”(境界の量子もつれの骨組み)が変わるという意味では、「見るから現実になる」「恣意的な観測が時空もどきの形を彫刻している」と言える結果になるのです。
では、その「世界」は本当に選んだ時空の設計図と対応しているのでしょうか。
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