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 研究チームは、この手法がどこまで大きな遺伝子に通用するかを試しました。
 対象として選ばれたのは、全長約20万塩基対にも及ぶ巨大な遺伝子群(APOBEC3遺伝子クラスター)です。
★その結果、TECHNOはこの巨大遺伝子クラスターのヒト化にも威力を発揮し、10〜15%という高い効率で組み込みに成功しました。
 従来、ES細胞を用いた方法で20万塩基を超える大きなDNA断片を入れようとすると、効率はごく低い値(0.2%ほど)にとどまることが多く、TECHNOはその点で大きな改善だといえます。
 またヒト化遺伝子を持つマウスが生まれるとすべてのAPOBEC3遺伝子群がきちんとスイッチオンになっていることが確認されました。
 さらに興味深いことに、それぞれの遺伝子が臓器ごとに示す発現バランス(どの遺伝子がどれくらい活動するかの割合)がヒトの場合と非常によく一致していたのです。
 特に肺の中で7種類のAPOBEC3遺伝子が発現する割合を比べると、ヒト化マウスと本物のヒトの肺とでほぼ同じパターンになっていました。