スティルス機の開発能力では、現時点では中国はアメリカを上回っているようだね。
(引用)
では、このPADJ-Xは具体的にB-21の何を見抜いたのか。研究チームは、B-21の概念的構成に対して288個のパラメータを適用し、シミュレーションを実施した。その結果、以下の潜在的な欠陥が特定されたとされている。

高い翼面荷重 (High wing loading): 機体重量に対する翼面積の比率が高く、機動性や離着陸性能に制限がある可能性。
揚力の不足 (Reduced lift): 特定の飛行条件下での揚力生成効率の低さ。
熱シグネチャの増大 (Increased heat signature): 赤外線探知されるリスクの高さ。
ソフトウェアによる「最適化」の結果
興味深いのは、研究チームが単に欠陥を指摘するだけでなく、PADJ-Xを用いて「もし我々が設計するならこう修正する」という最適化案まで提示している点だ。AIによる再計算の結果、以下の性能向上が見られたという。

揚抗比(Lift-to-drag ratio)の15%向上: 空力効率が劇的に改善され、航続距離や燃費の向上に寄与する。
衝撃波の低減: マッハコーン内での衝撃波影響を減少させ、超音速飛行時の抵抗を抑制(※B-21は亜音速機とされるが、衝撃波低減は遷音速域でも重要である)。
ピッチングモーメントの安定化: 当初0.07であった縦安定性の指標を「ほぼゼロ」まで改善。これにより、絶え間ない制御入力を必要とせず、より自然で滑らかな水平飛行が可能になるとされる。

3. 米海軍「X-47B」の事例
PADJ-Xの能力を実証するため、研究チームはB-21だけでなく、米海軍のステルス無人戦闘機「X-47B」(2015年に開発終了)に類似した構成の解析も行っている。このシミュレーションでは、空気抵抗を約10%削減し、前方レーダー反射断面積(RCS)を13.55平方メートルから1.33平方メートルへと、約10分の1に低減させる最適化に成功したとしている。

これは、既存の機体(あるいは開発中止になった機体)のデータをベースに、より優れた「改修案」をAIが瞬時に生成できることを示唆している。