重力とは?【後編】アインシュタインの重力理論から量子重力理論
2024/08/11
https://sorae.info/extra/20240811-gravity-2.html
ニュートン力学はすべてを解明したわけではありません。たとえば水星の近日点(軌道上で太陽に最接近する位置)は年々ずれていきますが、ニュートン力学にもとづく計算値と観測値は一致しませんでした。
そこに登場したのがアインシュタインの「相対性理論」です。それはニュートンの法則が登場して以来、200年以上もの間、誰も疑問に思わなかった時間と空間の見方を大きく変貌させることから始まりました。
ニュートン力学における時間と空間は、人間ともさまざまな事物とも関係なく、過去から未来へと途切れなく存続するものでした。それはある種のフレームのようなもので、内部で何が起こっても時間や空間には決して影響しません。ところが、アインシュタインの相対性理論は、時間や空間が人間や事象によって変化するものであり、重力とは時空の性質そのものであると示したのです。
相対性理論によれば、宇宙の時空は恒星やブラックホールなどさまざまな天体の質量によって歪んでいます。