公開日:2025/12/21 06:00 更新日:2025/12/21 06:00

 アメリカで、赤身肉アレルギーによる初めての死者が確認され、驚きと懸念が広がっています。

 2024年の夏、アメリカの国内線パイロットで47歳のブライアン・ウェイゼルさんは、バーベキュー・パーティでハンバーガーを食べた夜、突然激しい吐き気に襲われました。嘔吐した後意識を失い、そのまま亡くなりました。

 死因の特定には1年以上かかりました。研究チームが医学誌に発表した報告によると、ブライアンさんは「アルファ ・ガル ・アレルギー(赤身肉アレルギー)」を発症していたことがわかりました。

 アルファ・ガル・アレルギーは、牛・豚・羊といった哺乳類の肉に含まれる「アルファ・ガル」という糖に過敏反応を起こす病気で、食後3〜6時間たってから症状が出るのが特徴です。

マダニが動物の血を吸って体内にアルファ・ガルを取り込み、次に人を噛んだ際、人の免疫がこれを“危険物”と誤認してしまうことで引き起こされます。

 症状としてはじんましんやむくみ、下痢、吐きなどがあり、重症の場合はアナフィラキシーに至ることもあります。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/health/380648

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