CERNが衝撃発表!宇宙から反物質が消えた謎へ迫る大発見
2025/04/16
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/ce9aec6c744f1bed9cd346483fd258821988c20c
電子はそれ以上に分解できない最小単位の粒子である「素粒子」ですが、陽子と中性子は「クォーク」という素粒子3つから成る複合粒子です。
素粒子物理学の最先端の理解が反映された「標準理論(標準模型)」というモデルでは、17種類の素粒子によってあらゆる物理現象をほぼ的確に説明できます。
その内訳は、クォークや電子といった原子を構成する素粒子を含む「物質を作る素粒子」が12種類と、「素粒子間の力を伝える素粒子」が4種類、さらに素粒子に質量を与える「ヒッグス粒子」の合計17種類です。
標準理論はさらに、これら17種類の粒子それぞれに対応する「反粒子」が存在すると予言しています。
反粒子は元の粒子とほぼ同じ性質を持っていますが、電荷などいくつかの性質が正反対です。
例えば、電子(−の電荷)の反粒子は陽電子(+の電荷)であり、実際に粒子加速器などの実験でその存在が確認されています。
また、通常の粒子のみで構成される通常の物質に対し、反粒子のみで構成される物質は「反物質」と呼びます。
●消えた反物質の謎とCP対称性
通常の粒子と反粒子がぶつかり合うと、お互いの質量が全てエネルギーに変換され、その分のエネルギーを持ったガンマ線が放出される「対消滅」という反応が起こります。