2025/11/5 07:00

木村 郁子

奈良県上牧町は4日、史跡上牧久渡古墳群の整備工事で、文化財保護法に基づく計画変更申請を行わずに施工方法を変更し、これまで知られていなかった古墳の一部を毀損(きそん)したと発表した。
阪本正人町長は「文化財保護の信頼に関わる問題で痛恨の極み。町をあげて信頼回復に臨みたい」と頭を下げた。

上牧久渡古墳群は、古墳時代初期から飛鳥時代に築造された円墳や前方後円墳など8基の古墳からなり、平成27年10月に国の史跡に指定された。
町は古墳群に親しんでもらおうと令和12年度のオープンを目指し、公園の整備を進めている。


問題があったのは、昨年12月から工事中の西側の4号擁壁と南側の2号擁壁の2カ所。
盛土で施工方法の承認を受けていたが、重機の作業スペースが確保できないとして未承認のまま土を削ったという。

https://www.sankei.com/article/20251105-LNH6OVJZABPJFHHDUNXWEWFPDI/

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