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しかし現実には、なぜか性別が偏っている家庭が多く見られるのです。...

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【コラム】美男美女や豊かさは子供の性別に関係するのか?
「美男美女のカップルからは女の子が生まれやすい」「背が高く経済的に豊かな夫婦には男の子が多い」という仮説は全くのデタラメかと言えば、一応生物学的な根拠に基づいた仮説となっています。その根拠とは「生物は状況に応じて、子孫を残しやすい性別(オスまたはメス)を産み分ける傾向が進化している可能性がある。」というものです。...
ただこれらの説は、一見合理的なように思えますが、あくまで進化生物学における理論的仮説の段階であり、人間において裏付けがあるわけではありません。
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統計的には、この分布は従来考えられていた単純な二項分布(各出生が独立で50%の確率)ではなく、各家庭ごとに確率が異なる「ベータ二項分布」に適合すると分析されました。

これはまるで「各家庭ごとに重りのついた(偏った)コインを投げているようなもの」だと研究者らは表現しています。

ある母親はやや男の子が生まれやすいコイン、別の母親は女の子が出やすいコインを持っている、といったイメージです。...

まず明らかになったのは母親の年齢の影響です。

特に初産(最初の子を産んだ時)の年齢が高い女性ほど、その後子どもの性別が一方に揃う傾向が強いことが分かりました。...

一方、身長については1インチ(約2.54cm)高くなるごとに「子どもが全員同じ性別になるオッズ」が約13%減少する(OR=0.87, P=0.004)という統計的に有意な傾向が見られました。...

もう一つの重要な手がかりは遺伝的要因でした。...

一つは第10番染色体上の「NSUN6」という遺伝子に存在する変異で、この変異を持つ母親は娘(女児)のみを産む傾向があることが示唆されました。

もう一つは第18番染色体上の「TSHZ1(Teashirt Zinc Finger Homeobox 1、ティーエスエイチゼットワン)」という遺伝子の近傍の変異で、こちらを持つ母親は息子(男児)のみを産む傾向が示されました。...