テラヘルツ波で耳の病気を見える化 内耳蝸牛内部の非破壊3D観察に成功
2025/03/28
>>マウスを用いた実験により、テラへルツ波を利用して内耳蝸牛を観察しました。研究チームは、非線形光学結晶にフェムト(フェムトは1000兆分の1)秒オーダーの短い時間だけ強いレーザー光を照射すると、テラヘルツ波が局所的に発生して点光源として扱えることに着目。点光源から発生したテラヘルツ波が、蝸牛内部で反射して戻ってくるまでの時間を測定して距離や形状を調べる独自の手法と、機械学習を利用した画像解析法を開発しました。これらを適用することで、内耳蝸牛内部の3次元構造をマイクロメートルレベルで初めて可視化し、断面観察にも成功しました。
>>内部構造を可視化できており、断面の観察も可能。右上のように赤い矢印の方向に連続して観察していき、平面の画像を再構築することで3D画像が得られる。右下は実際に得られた平面の画像の一部。
>>蝸牛は骨に囲まれているため、光では骨を透過できず、X線では照射臓器に被ばくのリスクがあり、従来の手法では安全に内部を観察することが困難でした。