“けもみみ”を触られる感覚を人間は得られるか? 慶大と東大がVRで検証 バーチャルナイフで切る実験も:Innovative Tech - ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2504/08/news062.html

2025年04月08日 08時00分 公開
[山下裕毅,ITmedia]

 慶應義塾大学と東京大学に所属する研究者らが発表した論文「Necomimi Illusion: アバターの猫耳と連動する毛髪を通じた触覚フィードバックによる所有感生成」は、髪の毛を介した触覚フィードバック装置とアバターの猫耳を連動させることで、人間が持ち得ない猫耳に対する身体所有感が得られるのかを調査した研究報告だ。


実験の様子

(左)バーチャル世界で猫耳を触られている様子、(右)触覚フィードバック装置で髪の毛を介して猫耳の触覚を再現している様子

 バーチャルリアリティー(VR)プラットフォームにおいて、動物の耳をモチーフとしたアバターが広く利用されている。特に「獣耳」(けもみみ)と呼ばれる動物の耳を持った人型キャラクターは人気が高く、ソーシャルVRプラットフォームの調査によれば、最もよく使われるアバターの種別として「亜人間」(動物の耳や尻尾、羽が生えている人間型アバター)が全体の47%を占めている。

 しかし、人間が生まれつき持たない猫耳のような身体部位に対して所有感(自分の身体の一部であるという感覚)を持てるかどうかは明らかになっていない。そこで研究チームはこの課題に取り組むため「Necomimi Illusion」と名付けた研究を行った。

(略)

※全文はソースで。