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■大麻に関する5つの新発見、心臓病や依存症など害の証拠が続々
― 鎮痛の効果への疑問、妄想や繰り返す吐き気、脳卒中などのリスクも ―


 大麻に対する規制が緩和されている米国では現在、およそ5人に1人が大麻を使用している。にもかかわらず、その健康への影響については、実は長い間わからない点が多かった。しかし今、大麻に関して、これまで以上に多くのことが明らかになりつつある。

 大麻については、すでに多くのことがわかっているのではと思う人もいるかもしれない。なにしろ人間は1万2000年前から大麻を栽培し、少なくとも2500年前から精神活性物質として使ってきたのだ。一般に、大麻は痛み、吐き気、筋肉のけいれん、食欲不振、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療において、医薬品に代わる安全で自然な手段になると考えられている。

 事実として、大麻ががんによる痛みの緩和に役立つという証拠はある。また、米食品医薬品局(FDA)は、抗がん剤による吐き気や嘔吐を和らげることを目的とした2種類の合成カンナビノイド(大麻に似た作用を示す合成物質)を承認している。

 ところが今、大麻は一部の人々が考えているほど無害ではないことがわかってきた。医療研究における大麻への規制が緩和されたおかげもあり、科学者らは、大麻の使用に伴うデメリットが想定以上に大きく、肺、心臓、消化器官、精神衛生に長期的な脅威をもたらす可能性があることを明らかにしつつある。

 これはしかし、大麻が慢性的な痛みや吐き気、食欲不振などに効果がないと言っているわけではない。単に、それを確実に証明する研究がまだ行われていないというだけだ。ここ数年でわかってきた大麻に関する知見を以下にまとめた。