※朝日新聞デジタル
2024/9/12 0:00有料記事

 モアイ像で知られる南太平洋の孤島・イースター島(現地名ラパ・ヌイ)は、人口が過剰に増えて森などの資源を使い果たした揚げ句、争いが起きて文明が崩壊した――。この従来の「文明崩壊説」に異を唱える論文が11日、英科学誌ネイチャー(https://doi.org/10.1038/s41586-024-07881-4別ウインドウで開きます)に載った。古代住人のゲノム(全遺伝情報)を調べたが、劇的な人口減少を示すような証拠は得られなかった。

絶海の孤島、資源の過剰消費で崩壊?
 イースター島は、最も近いポリネシアの有人島から東へ2千キロの絶海の孤島。大昔にポリネシア人が住み着いたとされ、約1千体の巨大モアイ像がつくられた。かつて1万5千人以上の住人がいたとされ、大量の木材や人を必要とするモアイ像の建造を競い合うことなどによって資源不足や争いが起き、17世紀に文明崩壊に至ったとの説が有名だ。資源の過剰消費に対する教訓的な話として取り上げられてきた。

写真・図版
イースター島の位置
 デンマーク・コペンハーゲン大のビクトル・モレノ・マヤール助教(進化遺伝学)らは、1670~1950年に島に住んでいた15人の遺骨のゲノムを調べ、劇的な人口減少を意味する遺伝的多様性の低下を示す特徴を探した。だがその証拠はみられなかった。

 研究チームは「ヨーロッパ人が島に到着する18世紀まで人口は安定して増えていることを示していた」と指摘。厳しい環境破壊に直面しながらも、数千人規模でモアイ像をつくるほど豊かな文明を維持できていたとして、従来の文明崩壊説を否定している。

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