◾マウスの筋肉にプラスミドDNAを注入すると、DNA、遺伝子発現、体液性応答が生涯持続する
2004 Jun.


htt●ps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15208453/

要旨
ワクチンに対する免疫応答の持続期間は極めて重要である。
本研究では、Bacillus thuringiensis serovar.medellinのcry11Bb遺伝子を保有するプラスミドpSO2C1をマウスに注射した後、
注射したプラスミドデオキシリボ核酸(DNA)の安定性、マウスの筋肉における遺伝子発現の持続期間、およびマウスに生じた免疫応答の持続期間を明らかにするために実施した。
in-situハイブリダイゼーションとポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により、接種した遺伝子の局在と持続性を決定した。
さらに、免疫組織化学的解析の結果、Cry11Bbタンパク質はマウスの生存期間中、低いが有意なレベルで発現していることが示された。
最後に、pSO2C1を注射したマウスにおけるCry11Bb特異的抗体の産生は、プラスミド注射後119週まで有意な抗体価が観察されるなど、
高率かつ持続的であった。
このような持続的な免疫応答は、生物内にタンパク質および/またはDNAのデポが存在するためであると考えられ、
このデポが免疫応答を維持し、二次免疫またはブースター免疫として機能している。