>>30
上の方で俺が書いた見解は、「ヒトはなぜ拍手をするのか―動物行動学から見た人間」(新潮選書)の中で小林朋道氏が示した見解。
ざっくりまとめると、

・幽霊はフワフワ浮かんだり、こっちで消えたと思うとあっちに現れたり、ぶん殴ろうとするとスッと腕が通り抜けたりする。
 こういう物理法則で予測できない動きをする相手には、文化の違いに関わらず、人間は遺伝子レベルで誰でも恐怖を感じる。

・文化的な問題として、幽霊は強い憎しみや恨みを抱いており、日本人は閉鎖的なムラ社会で生きている。
 閉鎖的な農村のムラ社会で生きる人間にとって、恨みも憎しみも恐るべきものである。じりじりと嫌がらせなどの攻撃をされて追いつめられる。
 時代が変わっても日本社会が閉鎖的なムラ社会であることに変わりはない。だから日本人は強い恨み、憎しみを抱くものを怖がる。

ということだそうだ。

いつだったか、テレビ番組で日本の幽霊画の特集をやったとき、何十人かの外国人ゲストが後ろに座っていたが、特に怖がっていなかった。
ところが、1人のインド人女性だけは、涙を流すほどの恐怖の反応を示していた。
インド人ヒンドゥー教徒も、閉鎖的な農村的ムラ社会で生きているのは、日本人と変わりはない。
直接的に宗教が恐怖心に影響しているというよりも、住んでいる社会のあり方が問題だと思う。
元来遊牧民出自で、今もある意味で遊牧民的な社会に生きている欧米人は、日本人ほど幽霊を怖がらない。
これは全くの俺の推測だが、インド人の中でもペルシャ風の遊牧民的社会に生きてきたパールシー教徒は日本人やヒンドゥー教徒ほど幽霊を怖がらないのではないだろうか。