宇宙空間にあるゴミ「スペースデブリ」(宇宙ゴミ)は、宇宙開発における深刻な問題の1つです。たった1mmのデブリでさえ、当たり所が悪ければ人工衛星の全機能を喪失させるリスクがあります。1mm以上のデブリは1億個以上あると推定されていますが、数千・数万の人工衛星で構成される衛星コンステレーションの構築がすでに進められていることから、今後はさらに急増する可能性があります。

また、2009年に発生した「イリジウム33号」と「コスモス2251号」の衝突が物語るように、デブリ同士の衝突が新たに多数のデブリを発生させる問題もあります。そのため、デブリを回収するための様々な方法が研究されています。

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【▲ 図1: 電子をトラクタービームとしてスペースデブリを回収する方法の概略図。電子の照射によってデブリ回収船はプラス、デブリはマイナスに帯電し、互いに引き合う静電気力が生まれる(Credit: Schaub Lab)】

コロラド大学ボルダー校のJulian Hammerl氏らは、 “トラクタービーム” によるスペースデブリの回収方法を研究しています。いかにもSFな感じに聞こえますが、実のところ「トラクタービームのようなもの」は実現可能です。そのカギとなるのは静電気力であり、下敷きで髪をこすると髪が持ちあげられるのと同じ原理を応用したものです。

具体的には、デブリ回収機からデブリに対して電子ビームを照射します。するとデブリはマイナスに帯電し、デブリ回収機はプラスに帯電します。後は、帯電したデブリ回収機とデブリが静電気力で引き合い、接触するのを待てばいいのです。


※以下省略。記事全文はソース元にて

2023-06-11
https://sorae.info/space/20230611-eclips.html


■引用元記事
CU Boulder Today: Space tractor beams may not be the stuff of sci-fi for long
https://www.colorado.edu/today/2023/06/01/space-tractor-beams-may-not-be-stuff-sci-fi-long