※1/25(水) 17:31配信
ナショナル ジオグラフィック日本版

昆虫をゾンビ化させる菌は本当にいる、人気ゲーム&ドラマ「ラスト・オブ・アス」のモチーフ

 そのアリは、もう自分の意志で体を動かすことはできない。ふらふらと巣から離れ、葉にしがみついて、そこで死ぬのを待つだけだ。やがて菌が体を食い尽くし、頭を破って現れて、空中に胞子をまき散らす。


「まるで森の中にある不気味なクリスマス飾りのようです」と、真菌の遺伝学を専門とする米セントラルフロリダ大学のイアン・ウィル氏は言う。米フロリダ州では、このようにゾンビ化したアリが見つかる。

 もし、このような菌が人間にも寄生することがあるとしたら?

 ビデオゲーム「ラスト・オブ・アス(The Last of Us)」と、それを基にした新しいテレビドラマは、気候変動による温暖化の結果、ある菌類が世界中に広がり、人間に寄生してゾンビにしてしまうという設定だ。

「ファンタジーとしては筋が通っていますが、現実に起こるとは考えられません」とウィル氏は言う。だが、菌が進化して人間をゾンビにする心配はないにしろ、温暖化によって真菌感染症のリスクが高まるのは確かなようだ。

菌はどうやってアリに寄生する?

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