2022年11月7日 18:03 発信地:東京 [ 中国・台湾 ]
東方新報

【11月7日 東方新報】千葉大学(Chiba University)の魯雲(Lu Yun)教授チームと株式会社SNS softはこのほど、東京都で記者会見を行い、共同研究の成果として、
新型二酸化チタン(TiO2)光触媒薄膜ボールが、新型コロナウイルスを99.99%、インフルエンザウイルスを99.96%の不活化率で試験検出限界以下に抑えることに成功したと発表した。
この研究成果は、新型コロナウイルスの長期常態化という深刻な状況を打破する新技術として、大きな注目を集めている。今後、開発側は、新型TiO2光触媒薄膜ボールを用いて、殺菌・滅菌の空気浄化のための新製品を開発する計画だ。

 TiO2光触媒材料は、光照射による有機汚染物質の分解が可能で、光照射時に発生する活性酸素によって、殺菌・滅菌機能が起こることが、研究により明らかになった。
活性酸素は極めて強い酸化還元力による環境中の有機汚染物質の分解が可能で、その極めて強力な殺菌・滅菌機能は、ウイルスや細菌を水と炭酸ガスに分解することもできる。魯雲教授のチームは過去20年間、TiO2光触媒材料の研究開発に取り組み、高性能化、空気や水の浄化への応用を模索し、実りある研究成果を上げてきた。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)にあって、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)とインフルエンザウイルスのTiO2光触媒材料の不活化の開発を迅速に進めてきた。

https://www.afpbb.com/articles/-/3432632