理化学研究所(埼玉県和光市)は、日本の原子物理学の父と呼ばれる仁科芳雄博士の研究室を再現した展示コーナーを新設し26日、報道陣に公開した。仁科氏が1951年に急逝するまで使っていた愛用の机や椅子などを配置し、当時の雰囲気を伝えるつくりになっている。

黒板のレプリカの前に、仁科氏のほか、教え子のノーベル物理学賞受賞者の湯川秀樹、朝永振一郎両博士らの等身大パネルを置き、自由に討論している様子を再現した。壁面には原子物理学の歩みを記した年表や写真を展示。黒板には仁科氏の半生も映像で映し出される。年1回の研究所の一般公開時や、校外学習などで見学できる。

仁科氏は1890年、岡山県里庄町で生まれ、旧東京帝国大を卒業後、理研に入った。1931年に理研で仁科研究室を立ち上げ、物理学の理論研究や加速器実験を行い、多くの研究者を育てた。   

https://www.sankei.com/article/20221026-VVDSYZZJCZICZGLGXCFVEITTBU/