がん細胞は「マトリョーシカ化」して免疫療法に耐えると判明!

 がん細胞の中には別のがん細胞が入っていました。

 イスラエルのテルアビブ大学(Universitat Tel-Aviv)で行われた研究によれば、免疫療法が行われると、がん細胞たちはお互いの内部に入り込んで「細胞内細胞」を形成し、外側の細胞をバリアとして利用しはじめることが判明した、とのこと。

 免疫細胞にはがん細胞に毒素を打ち込んで殺す能力がありますが、マトリョーシカ化したがん細胞に毒素を注入しても、殺せるのは外側の細胞のみであり、内部に隠れたがん細胞たちは生き残って再び増殖をはじめていました。

 研究者たちは、がん細胞に対して免疫療法の効果が不十分である背景には、がん細胞たちの「マトリョーシカ化」する能力が存在する可能性があると述べています。

 では、がん細胞のマトリョーシカ化を止めるにはどうしたらいいのでしょうか?

 研究内容の詳細は2022年9月20日に『eLife』にて公開されました。
 
(以下略、続きはソースでご確認ください)

ナゾロジー 2022.10.19
https://nazology.net/archives/116376