美しい蝶「ミヤマカラスアゲハ」あやうし 減少率は絶滅危惧種相当
日本に生息する美しいチョウと言えば、ミヤマカラスアゲハは外せない。
羽の表面に緑や青の光沢が輝く、大型のアゲハチョウの仲間だ。
ミヤマは「深山」が由来で、山奥や渓谷でよく見られる。
(以下略、続きはソースでご確認ください)
朝日新聞DIGITAL 9/15(木) 11:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/909758c2871727671837788d069c3b6da1e27b12
【昆虫】美しい蝶「ミヤマカラスアゲハ」あやうし 減少率は絶滅危惧種相当 [すらいむ★]
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2022/09/15(木) 21:55:09.71ID:CAP_USER51名無しのひみつ
2022/10/10(月) 23:48:26.27ID:XQkGTAXT Papilio blumeiオオルリオビアゲハ
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c1/PapilioBlumeiMUpUnAC1.jpg
前翅長65mmオーバーで青緑の輝く帯も緑の金粉も
尾状突起まで輝くのも全てが最高に美しい!
だが、現地では普通種
標本もオビクジャクアゲハ5種類で最も入手しやすいとされる
生息地はスラウェシ島に限られている
スラウェシはチョウが巨大化して哺乳類などは小さくなる島だが
オビクジャクアゲハ類もこの種類は確かにマレーシアやスマトラやフィリピンの種類よりは大きいが
インド南西部のブッダオビクジャクアゲハとはあまり変わらないのでは?という事になって
ちょっと怪しくなって来たかw
まあ、インド南西部もチョウが大きくなり易いのではと言われることがある
インド南西部は>>29のテンジクアゲハ、>>44のタミラナルリモンアゲハ等を筆頭に
青いチョウが何故か多い
スラウェシではこのチョウもカラスアゲハ系で赤道付近では大型、という事になる
Papilio peranthus adamantius
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c0/Papilio_peranthus_adamantius.JPG
アオネアゲハのスラウェシ亜種
アオネアゲハはジャワやバリなどにもいて小さいアゲハチョウだが、
スラウェシのものだけは大きくて標本にして整えて10㎝を軽く超え、翅先が突出して
豪華な形状になる
のだが、「もっと小さな亜種と青い部分の面積があんまり変わってないぞ」と言われるくらい
黒い部分ばかりが広くなる
アオネアゲハというくらいだから翅の付け根が青く輝き、他は黒っぽい(緑の鱗粉は僅かにあるが)チョウである
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c1/PapilioBlumeiMUpUnAC1.jpg
前翅長65mmオーバーで青緑の輝く帯も緑の金粉も
尾状突起まで輝くのも全てが最高に美しい!
だが、現地では普通種
標本もオビクジャクアゲハ5種類で最も入手しやすいとされる
生息地はスラウェシ島に限られている
スラウェシはチョウが巨大化して哺乳類などは小さくなる島だが
オビクジャクアゲハ類もこの種類は確かにマレーシアやスマトラやフィリピンの種類よりは大きいが
インド南西部のブッダオビクジャクアゲハとはあまり変わらないのでは?という事になって
ちょっと怪しくなって来たかw
まあ、インド南西部もチョウが大きくなり易いのではと言われることがある
インド南西部は>>29のテンジクアゲハ、>>44のタミラナルリモンアゲハ等を筆頭に
青いチョウが何故か多い
スラウェシではこのチョウもカラスアゲハ系で赤道付近では大型、という事になる
Papilio peranthus adamantius
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c0/Papilio_peranthus_adamantius.JPG
アオネアゲハのスラウェシ亜種
アオネアゲハはジャワやバリなどにもいて小さいアゲハチョウだが、
スラウェシのものだけは大きくて標本にして整えて10㎝を軽く超え、翅先が突出して
豪華な形状になる
のだが、「もっと小さな亜種と青い部分の面積があんまり変わってないぞ」と言われるくらい
黒い部分ばかりが広くなる
アオネアゲハというくらいだから翅の付け根が青く輝き、他は黒っぽい(緑の鱗粉は僅かにあるが)チョウである
52名無しのひみつ
2022/10/11(火) 13:41:12.35ID:IgUtPztg https://i1.treknature.com/photos/413/green_butterfly.jpg
普通のアオネアゲハ
緑色の部分が付け根から半分近くまで広がる
更にこれはオスだが前翅下部の毛の生えた部分にも注目
日本だとカラスアゲハはオスの前翅に毛が生えているが
これは熱帯域でルリモンアゲハやオビクジャクアゲハだと
殆ど無くなってしまう
しかし南半球に多いアオネアゲハでは復活する
ジャワやバリなどでも見られる
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/66/Papilio_neumoegeni_Yale_Peabody_museum.jpg
Papilio neumoegeni
スンバアオネアゲハ
小スンダ列島のスンバ島に分布する
スンバ島は19世紀に大噴火を起こした同じ小スンダ列島のスンバワ島と比べても
知名度が低い
ここは他の小スンダ列島の島々よりちょっと南にずれていて
この辺りは南に行くほど年間雨量が減るので島の大半がチガヤの草原で
この種類の住める原生林は島の北部の山にしかない
その山では普通種だ、が、現在「全く採集されなくなった」と言われ
絶滅が懸念され始めた
上記の翅の毛の生えた部分はこの種類も多いのでアオネアゲハ類だが
緑の部分は翅の付け根でなく帯状になっているのでデザインだけで言えばオビクジャクアゲハ系統?
と判断されてしまう
これらはいずれも日本のナミアゲハの春型くらいの大きさ
普通のアオネアゲハ
緑色の部分が付け根から半分近くまで広がる
更にこれはオスだが前翅下部の毛の生えた部分にも注目
日本だとカラスアゲハはオスの前翅に毛が生えているが
これは熱帯域でルリモンアゲハやオビクジャクアゲハだと
殆ど無くなってしまう
しかし南半球に多いアオネアゲハでは復活する
ジャワやバリなどでも見られる
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/66/Papilio_neumoegeni_Yale_Peabody_museum.jpg
Papilio neumoegeni
スンバアオネアゲハ
小スンダ列島のスンバ島に分布する
スンバ島は19世紀に大噴火を起こした同じ小スンダ列島のスンバワ島と比べても
知名度が低い
ここは他の小スンダ列島の島々よりちょっと南にずれていて
この辺りは南に行くほど年間雨量が減るので島の大半がチガヤの草原で
この種類の住める原生林は島の北部の山にしかない
その山では普通種だ、が、現在「全く採集されなくなった」と言われ
絶滅が懸念され始めた
上記の翅の毛の生えた部分はこの種類も多いのでアオネアゲハ類だが
緑の部分は翅の付け根でなく帯状になっているのでデザインだけで言えばオビクジャクアゲハ系統?
と判断されてしまう
これらはいずれも日本のナミアゲハの春型くらいの大きさ
53名無しのひみつ
2022/10/11(火) 22:51:16.17ID:IgUtPztg Papilio pericles
ペリクレスアオネアゲハまたはチモールアオネアゲハ
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/69/Papilio_pericles.JPG
「アオネアゲハ」というが、この辺になって来るとそろそろニューギニアのオオルリアゲハの雰囲気があるというか
アオネアゲハとオオルリアゲハは一応は違うグループなんだが少しだけ似ている
このチョウはチモール島特産種でこれもあまり大きくない
チモール島は乾燥した島だが高標高だと少しは年間雨量が増えて一応は森林地帯がある、が
それでもあまり豊かな森にはならないので、こういう小型種が精一杯になる
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/02/Papilio_lorquinianus-Mus%C3%A9e_zoologique_de_Strasbourg.jpg
ヘリボシアオネアゲハPapilio lorquinianus
モルッカ諸島とニューギニアの西半分にいる
オオルリアゲハは青だがこの種類はやや緑が強い
また後翅のふちにも紋が並ぶ
大きさも小さめ
幼虫はサンショウ属の樹木の葉を食べる、というが今一つ情報が弱い
ペリクレスアオネアゲハまたはチモールアオネアゲハ
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/69/Papilio_pericles.JPG
「アオネアゲハ」というが、この辺になって来るとそろそろニューギニアのオオルリアゲハの雰囲気があるというか
アオネアゲハとオオルリアゲハは一応は違うグループなんだが少しだけ似ている
このチョウはチモール島特産種でこれもあまり大きくない
チモール島は乾燥した島だが高標高だと少しは年間雨量が増えて一応は森林地帯がある、が
それでもあまり豊かな森にはならないので、こういう小型種が精一杯になる
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/02/Papilio_lorquinianus-Mus%C3%A9e_zoologique_de_Strasbourg.jpg
ヘリボシアオネアゲハPapilio lorquinianus
モルッカ諸島とニューギニアの西半分にいる
オオルリアゲハは青だがこの種類はやや緑が強い
また後翅のふちにも紋が並ぶ
大きさも小さめ
幼虫はサンショウ属の樹木の葉を食べる、というが今一つ情報が弱い
54名無しのひみつ
2022/10/12(水) 12:03:36.54ID:s3vQr0Zb オオルリアゲハ Papilio ulysses
>>13に画像
モルッカ~ニューギニア~オーストラリアに棲息する
まあ最もギラギラ光るPapilio属の種類、って事で良いのかな
殆どのカラスアゲハ類は柑橘類の葉を食べないんだが
この種類はオーストラリアでオレンジ園の害虫になっている
亜種は様々ある
西の方が大きいとされる
セラム島のものは大きくて青い部分の面積が広めで
標本として翅を整えても12cmを超えるくらい大きい
モルッカ諸島のアンボン島の亜種papilio ulysses telegonus
https://www.aureus-butterflies.de/WebRoot/Store18/Shops/17926950/583F/1373/9F65/E85B/976F/C0A8/2BBA/A56D/SAM_7198_ml.JPG
後翅に打ち上げ花火の柳のような紋が並び美しい!としばしば書かれたが
人によっては「普通のオオルリアゲハより青い部分の面積減ってね?」とケチをつけるw
またニューギニアの東のビスマーク諸島やソロモン諸島では
翅の周りの黒い部分が増えてしまう
Papilio ulysses ambiguus
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f3/Papilio_ulysses_ambiguus_Rothschild%2C_1895.JPG
この種類はオスの前翅の毛の生えた部分も、カラスアゲハ類で最も大きい
それでもなお、「メスの方が毛の生えた部分も無くてメスは赤い紋も発達しててオスより綺麗だなあ」と言われがちな
カラスアゲハ類の中で唯一
「オスはメスより光沢が強く美しい」と言われるぐらい、青い部分の光沢がはっきりしている
メスは翅の周りに青い紋も並ぶが、全体として青い部分に黒い鱗粉も多かったり
それが無くても何となく光沢が弱い
殆どのカラスアゲハは光沢がはっきりしないから単なる緑か青の鱗粉の多いチョウ、みたいに言われてしまう
そしてその範疇の中で、赤い紋が表側にも多いメスの方が美しいとされがちだ
>>13に画像
モルッカ~ニューギニア~オーストラリアに棲息する
まあ最もギラギラ光るPapilio属の種類、って事で良いのかな
殆どのカラスアゲハ類は柑橘類の葉を食べないんだが
この種類はオーストラリアでオレンジ園の害虫になっている
亜種は様々ある
西の方が大きいとされる
セラム島のものは大きくて青い部分の面積が広めで
標本として翅を整えても12cmを超えるくらい大きい
モルッカ諸島のアンボン島の亜種papilio ulysses telegonus
https://www.aureus-butterflies.de/WebRoot/Store18/Shops/17926950/583F/1373/9F65/E85B/976F/C0A8/2BBA/A56D/SAM_7198_ml.JPG
後翅に打ち上げ花火の柳のような紋が並び美しい!としばしば書かれたが
人によっては「普通のオオルリアゲハより青い部分の面積減ってね?」とケチをつけるw
またニューギニアの東のビスマーク諸島やソロモン諸島では
翅の周りの黒い部分が増えてしまう
Papilio ulysses ambiguus
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f3/Papilio_ulysses_ambiguus_Rothschild%2C_1895.JPG
この種類はオスの前翅の毛の生えた部分も、カラスアゲハ類で最も大きい
それでもなお、「メスの方が毛の生えた部分も無くてメスは赤い紋も発達しててオスより綺麗だなあ」と言われがちな
カラスアゲハ類の中で唯一
「オスはメスより光沢が強く美しい」と言われるぐらい、青い部分の光沢がはっきりしている
メスは翅の周りに青い紋も並ぶが、全体として青い部分に黒い鱗粉も多かったり
それが無くても何となく光沢が弱い
殆どのカラスアゲハは光沢がはっきりしないから単なる緑か青の鱗粉の多いチョウ、みたいに言われてしまう
そしてその範疇の中で、赤い紋が表側にも多いメスの方が美しいとされがちだ
55名無しのひみつ
2022/10/13(木) 10:14:17.40ID:W2x4v14n カレドニアルリアゲハ
Papilio montrouzieri
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/ac/Papilio_montrouzieri.JPG
オオルリアゲハの小型版、とも言えるチョウである
ニューカレドニアとその周辺でのみ見られる
カラスアゲハ類はどうしても湿潤な森でないといないようなイメージになりがちだが
ニューカレドニアでは首都から近い、ニューカレドニア西海岸で乾燥した森林でも
季節によっては見る事が出来るとの事
ところでソロモン諸島にはオオルリアゲハがいて、
ニューカレドニアにはカレドニアルリアゲハがいるなら
「その間」のバヌアツには何がいるんだ?
と調べると、この仲間は全くおらず
アゲハチョウそのものがネッタイモンキアゲハPapilio fuscusという
モンキアゲハを小型化したような種類しかいない
バヌアツはソロモン諸島~ニューカレドニアのラインより少し沖合寄りになるのでチョウが少ないのか?などと考えるのは勝手だが
本来はバヌアツの方が環太平洋造山帯なんだよなあ
なお、他の種類のチョウもそんなに多くない
一方でバヌアツのタンナ島には8cmを超える大型のラフェルトノコギリクワガタがいて
「チョウの目立つ種類がろくにいない南太平洋の島々の中では最も大きいクワガタ」
という妙な位置に収まっている
クワガタのような大陸寄りの昆虫はいるのに、チョウはあまりいないのも妙である
そしてその更にもっと沖合のフィジーにフィジーオオウスバカミキリ類数種がいるがPapilio属はフィジーモンキアゲハPapilio schmeltziと
Papilioがヨーロッパタイマイ系に化けたようなナワテアゲハPapilio natewaくらい
もっと太平洋の中心くらいのサモアではサモアモンキアゲハPapiio godeffroyiがいる程度
どちらにしてもカラスアゲハ系ではない
ゴンドワナ大陸の切れ端、のような要素もある島々でどんな生物が生き残ったり拡散したりしたかはまあ憶測が難しい
ニューカレドニアには現生の被子植物で最も最初に分かれたとされるアンボレラという1目1科1属1種の植物もある
Papilio montrouzieri
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/ac/Papilio_montrouzieri.JPG
オオルリアゲハの小型版、とも言えるチョウである
ニューカレドニアとその周辺でのみ見られる
カラスアゲハ類はどうしても湿潤な森でないといないようなイメージになりがちだが
ニューカレドニアでは首都から近い、ニューカレドニア西海岸で乾燥した森林でも
季節によっては見る事が出来るとの事
ところでソロモン諸島にはオオルリアゲハがいて、
ニューカレドニアにはカレドニアルリアゲハがいるなら
「その間」のバヌアツには何がいるんだ?
と調べると、この仲間は全くおらず
アゲハチョウそのものがネッタイモンキアゲハPapilio fuscusという
モンキアゲハを小型化したような種類しかいない
バヌアツはソロモン諸島~ニューカレドニアのラインより少し沖合寄りになるのでチョウが少ないのか?などと考えるのは勝手だが
本来はバヌアツの方が環太平洋造山帯なんだよなあ
なお、他の種類のチョウもそんなに多くない
一方でバヌアツのタンナ島には8cmを超える大型のラフェルトノコギリクワガタがいて
「チョウの目立つ種類がろくにいない南太平洋の島々の中では最も大きいクワガタ」
という妙な位置に収まっている
クワガタのような大陸寄りの昆虫はいるのに、チョウはあまりいないのも妙である
そしてその更にもっと沖合のフィジーにフィジーオオウスバカミキリ類数種がいるがPapilio属はフィジーモンキアゲハPapilio schmeltziと
Papilioがヨーロッパタイマイ系に化けたようなナワテアゲハPapilio natewaくらい
もっと太平洋の中心くらいのサモアではサモアモンキアゲハPapiio godeffroyiがいる程度
どちらにしてもカラスアゲハ系ではない
ゴンドワナ大陸の切れ端、のような要素もある島々でどんな生物が生き残ったり拡散したりしたかはまあ憶測が難しい
ニューカレドニアには現生の被子植物で最も最初に分かれたとされるアンボレラという1目1科1属1種の植物もある
56名無しのひみつ
2022/10/13(木) 10:35:47.51ID:zDYhMvKx こんな綺麗な蝶が消えてしまうのか
そんならブサイクな量産型日本人の出生数が減った方が遥かにマシ
そんならブサイクな量産型日本人の出生数が減った方が遥かにマシ
57名無しのひみつ
2022/10/13(木) 10:53:24.41ID:7nbSN/BZ 彼らが好む柑橘類を植林してあげないと。
58名無しのひみつ
2022/10/13(木) 18:15:30.75ID:mZm070wx ググってみたらまあ綺麗だこと
惚れ惚れするな
惚れ惚れするな
59名無しのひみつ
2022/10/13(木) 18:17:42.57ID:mZm070wx そういえばガキの頃は夏になるとアゲハチョウやモンシロチョウが飛んでたけど、とんと見なくなったな
60名無しのひみつ
2022/10/15(土) 13:01:08.84ID:OxZgddEU https://www.ne.jp/asahi/hokkaido/swanbay/ageha/miyama/00704.jpg
メスのミヤマカラスアゲハ
個体によってはこれより美しいものもいる
後翅の帯状の部分が青系になって輝く
しかしほぼ同じ地域で見つかるものでも青っぽかったり
灰色っぽかったりでなかなか安定しない
メスのミヤマカラスアゲハ
個体によってはこれより美しいものもいる
後翅の帯状の部分が青系になって輝く
しかしほぼ同じ地域で見つかるものでも青っぽかったり
灰色っぽかったりでなかなか安定しない
61名無しのひみつ
2022/10/15(土) 18:41:52.17ID:OxZgddEU >>50
>オオバゲッキツ
Papilio mahadevaマハデバオナシモンキアゲハという
ルリマダラ類に擬態しているアゲハは地域によっては
オオバゲッキツも食べてたかな?
それで>>40の「谿間にて」には台湾の山中でフトオアゲハを追って
さまよう登場人物が、「オナシモンキアゲハを捕まえ、その瞬間だけ
満たされた時間を過ごした」と書いてある
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/dd/Common_Raven_-_Yuwaraj_Gurjar.jpg
Papilio castor
この種類は台湾やベトナム北部にいてオスはモンキアゲハ的な紋があって
メスはこれが帯状になる
上記のマハデバオナシモンキアゲハはオナシモンキアゲハと同種として扱われた事もあったが
今は一応別種になっている
そして「谿間にて」の読後感想文的なもので「赤と白の模様を持ち、太い尾のフトオアゲハを追う登場人物は
アゲハチョウでありながら尾状突起がなく、白い紋しかないオナシモンキアゲハを採ったことで
更に満たされぬ思いをその後で募らせたと思われる」という文章を読んだことがある
でも作者は全然そんな心算では無かったらしい
これは穿ち過ぎだとの事
>オオバゲッキツ
Papilio mahadevaマハデバオナシモンキアゲハという
ルリマダラ類に擬態しているアゲハは地域によっては
オオバゲッキツも食べてたかな?
それで>>40の「谿間にて」には台湾の山中でフトオアゲハを追って
さまよう登場人物が、「オナシモンキアゲハを捕まえ、その瞬間だけ
満たされた時間を過ごした」と書いてある
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/dd/Common_Raven_-_Yuwaraj_Gurjar.jpg
Papilio castor
この種類は台湾やベトナム北部にいてオスはモンキアゲハ的な紋があって
メスはこれが帯状になる
上記のマハデバオナシモンキアゲハはオナシモンキアゲハと同種として扱われた事もあったが
今は一応別種になっている
そして「谿間にて」の読後感想文的なもので「赤と白の模様を持ち、太い尾のフトオアゲハを追う登場人物は
アゲハチョウでありながら尾状突起がなく、白い紋しかないオナシモンキアゲハを採ったことで
更に満たされぬ思いをその後で募らせたと思われる」という文章を読んだことがある
でも作者は全然そんな心算では無かったらしい
これは穿ち過ぎだとの事
62名無しのひみつ
2022/10/17(月) 22:43:02.74ID:eoOswJGm >>20
アオスジアゲハGraphium sarpedon
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4b/Common_Bluebottle_Osaka.JPG
まあ青緑色の帯の綺麗なチョウだ
青緑の部分は鱗粉が無くいわば翅の地色
飛ぶのが速いが、好む花を知っていると採集できる
また湿地で水を飲んでいる事もある
幼虫はクスノキ科を食べる
このデザインのアオスジアゲハ、あるいはタイマイと呼ばれる仲間では
最も北に分布する
日本からオーストラリア北部まで広く分布し、赤道付近のものは青い帯が広いが
やや小さくなる
>>21
ミカドアゲハGraphium doson
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/22/RN017_Graphium_doson.jpg
アオスジアゲハは翅に1列の帯があるがこちらは3列。また帯は淡い
アオスジアゲハより僅かに大きい、とされる
本州だと紀伊半島南端とか山口県内とか、あるいは四国、九州、そしてそれ以南にいて
アジアでもインドネシア西半分くらいまで生息する
餌はモクレン科のオガタマノキである
熱帯地域にこれそっくりなミナミミカドアゲハとかバチクレスタイマイというのが何種類もいて
見分けるのは簡単ではない
タイマイ、というのはまさにウミガメのタイマイに因む
タイマイは甲羅からべっ甲が採れ、これを加工してベッコウ細工を作っていたが
乱獲のため今は禁止である
べっ甲は色が付いてやや透けていて中に斑紋があり、これが鱗粉が無くて翅が透けていたり
斑紋が多かったりするアオスジアゲハやミカドアゲハなどにデザインが似ている、というので
このチョウの仲間をタイマイと呼ぶようになった、らしい
(異説もあり、中国語由来との事)
アオスジアゲハGraphium sarpedon
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4b/Common_Bluebottle_Osaka.JPG
まあ青緑色の帯の綺麗なチョウだ
青緑の部分は鱗粉が無くいわば翅の地色
飛ぶのが速いが、好む花を知っていると採集できる
また湿地で水を飲んでいる事もある
幼虫はクスノキ科を食べる
このデザインのアオスジアゲハ、あるいはタイマイと呼ばれる仲間では
最も北に分布する
日本からオーストラリア北部まで広く分布し、赤道付近のものは青い帯が広いが
やや小さくなる
>>21
ミカドアゲハGraphium doson
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/22/RN017_Graphium_doson.jpg
アオスジアゲハは翅に1列の帯があるがこちらは3列。また帯は淡い
アオスジアゲハより僅かに大きい、とされる
本州だと紀伊半島南端とか山口県内とか、あるいは四国、九州、そしてそれ以南にいて
アジアでもインドネシア西半分くらいまで生息する
餌はモクレン科のオガタマノキである
熱帯地域にこれそっくりなミナミミカドアゲハとかバチクレスタイマイというのが何種類もいて
見分けるのは簡単ではない
タイマイ、というのはまさにウミガメのタイマイに因む
タイマイは甲羅からべっ甲が採れ、これを加工してベッコウ細工を作っていたが
乱獲のため今は禁止である
べっ甲は色が付いてやや透けていて中に斑紋があり、これが鱗粉が無くて翅が透けていたり
斑紋が多かったりするアオスジアゲハやミカドアゲハなどにデザインが似ている、というので
このチョウの仲間をタイマイと呼ぶようになった、らしい
(異説もあり、中国語由来との事)
63名無しのひみつ
2022/10/17(月) 23:03:03.06ID:eoOswJGm タイマイの仲間は金属光沢でキラキラのものはいないが、
すっきりとしたデザインの種類が多く、飛ぶのも俊敏だが全く目に留まらないほどでなく
花に集まったり水辺に集まった時にはそれなりに目立つ
ミカドアゲハが3列ならこれは4列
コモンタイマイ Graphium agamemnon
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1b/Graphium_agamemnon_20131222.jpg
黄緑色の帯が4列もあり、尾状突起まである
コモンとは着物の小紋に因むが、このチョウは台湾にもいて日本人がこんな名前を付けた
しかし基本的には熱帯アジアに多いチョウで、英語の図鑑を見ると個体数の欄にcommonと書いてあり
確かに現地では最も普通種のタイマイである
幼虫の餌としてはモクレン科やバンレイシ科を好む
バンレイシ科は日本人には全く馴染みのない植物だが、北アメリカ原産の「ポポー」という果物は
バンレイシ科で、アオスジアゲハがポポーに産卵した例がある(ただしアオスジアゲハはモクレン科オガタマノキ、
バンレイシ科ポポー、バラ科のヤマザクラ、ミカン科まで産卵した例があり、要するにアオスジアゲハより進化した
アゲハが食べているもの全てを餌の候補に出来る)
バンレイシ、そのものは和名でシャカトウ(釈迦頭)と名が付き、カスタードアップルなんて英名もある
ねっとりした甘味が強い果肉の熱帯果実もコモンタイマイは好む
また東南アジアで細長い樹形になり庭園などで使われるアショカノキPolyalthia longifolia(バンレイシ科)にも産卵する
コモンタイマイ類似の4列帯のタイマイは何種類もいるが別に全てが普通種という訳ではない
その中でも珍品はソロモン諸島のサンタ・イサベル島の固有種とされたイサベルコモンタイマイ(ミークタイマイ)で
Graphium meeki
https://www.theinsectcollector.com/acatalog/Graphium_meeki_inexpectatum_fA1-.jpg
かつては7匹が20世紀初頭位に採集されただけで、それから100年近く全く採集されなくなってしまった
21世紀になってまたかなり採られるようになり更にブーゲンビル島など他の島でも見つかって
値段も下がったが、ソロモン諸島の政情悪化で現在はまた入って来なくなったという
すっきりとしたデザインの種類が多く、飛ぶのも俊敏だが全く目に留まらないほどでなく
花に集まったり水辺に集まった時にはそれなりに目立つ
ミカドアゲハが3列ならこれは4列
コモンタイマイ Graphium agamemnon
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1b/Graphium_agamemnon_20131222.jpg
黄緑色の帯が4列もあり、尾状突起まである
コモンとは着物の小紋に因むが、このチョウは台湾にもいて日本人がこんな名前を付けた
しかし基本的には熱帯アジアに多いチョウで、英語の図鑑を見ると個体数の欄にcommonと書いてあり
確かに現地では最も普通種のタイマイである
幼虫の餌としてはモクレン科やバンレイシ科を好む
バンレイシ科は日本人には全く馴染みのない植物だが、北アメリカ原産の「ポポー」という果物は
バンレイシ科で、アオスジアゲハがポポーに産卵した例がある(ただしアオスジアゲハはモクレン科オガタマノキ、
バンレイシ科ポポー、バラ科のヤマザクラ、ミカン科まで産卵した例があり、要するにアオスジアゲハより進化した
アゲハが食べているもの全てを餌の候補に出来る)
バンレイシ、そのものは和名でシャカトウ(釈迦頭)と名が付き、カスタードアップルなんて英名もある
ねっとりした甘味が強い果肉の熱帯果実もコモンタイマイは好む
また東南アジアで細長い樹形になり庭園などで使われるアショカノキPolyalthia longifolia(バンレイシ科)にも産卵する
コモンタイマイ類似の4列帯のタイマイは何種類もいるが別に全てが普通種という訳ではない
その中でも珍品はソロモン諸島のサンタ・イサベル島の固有種とされたイサベルコモンタイマイ(ミークタイマイ)で
Graphium meeki
https://www.theinsectcollector.com/acatalog/Graphium_meeki_inexpectatum_fA1-.jpg
かつては7匹が20世紀初頭位に採集されただけで、それから100年近く全く採集されなくなってしまった
21世紀になってまたかなり採られるようになり更にブーゲンビル島など他の島でも見つかって
値段も下がったが、ソロモン諸島の政情悪化で現在はまた入って来なくなったという
64名無しのひみつ
2022/10/17(月) 23:19:13.89ID:eoOswJGm アオスジアゲハのように1列帯だがかなり長い尾状突起を持つ最大種が
コドルスタイマイ(オオタイマイ)である
http://www.swallowtails.net/G_codrus_auratus.JPG
この種類はインドネシアの西寄りやフィリピンからソロモン諸島まで分布する
ソロモン諸島のマライタ島のものが最大で、アオスジアゲハの1.5倍になる
しかし帯紋はオレンジがかったような黄色で黄金色とまで言われる
これに近縁でマレーシアにいてやや小型、というか日本のアオスジアゲハサイズで尾状突起だけ伸ばしたような
マレーオオタイマイでは、幼虫はハスノハギリを食べる
同じハスノハギリ科は>>39のホメルスアゲハの食草になっている
逆に小さいが美しい種類がミイロタイマイで
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/2c/Gweis.jpg/1200px-Gweis.jpg
この画像は青い紋がピンクになって色数が減っているが
ピンク、青、緑の紋が散っていて本当に美しい
ニューギニアに生息する
しかし個体や標本の保存状態如何でピンクが一部だけ青になったり全部青になったりする
またニューギニアの西のセラムタイマイはよく似た模様だがこれらの殆どが緑っぽかったりする
セラムタイマイも一時期は絶滅したのではと言われたりしている
オーストラリアのミドリタイマイもこの仲間だが地味
コドルスタイマイ(オオタイマイ)である
http://www.swallowtails.net/G_codrus_auratus.JPG
この種類はインドネシアの西寄りやフィリピンからソロモン諸島まで分布する
ソロモン諸島のマライタ島のものが最大で、アオスジアゲハの1.5倍になる
しかし帯紋はオレンジがかったような黄色で黄金色とまで言われる
これに近縁でマレーシアにいてやや小型、というか日本のアオスジアゲハサイズで尾状突起だけ伸ばしたような
マレーオオタイマイでは、幼虫はハスノハギリを食べる
同じハスノハギリ科は>>39のホメルスアゲハの食草になっている
逆に小さいが美しい種類がミイロタイマイで
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/2c/Gweis.jpg/1200px-Gweis.jpg
この画像は青い紋がピンクになって色数が減っているが
ピンク、青、緑の紋が散っていて本当に美しい
ニューギニアに生息する
しかし個体や標本の保存状態如何でピンクが一部だけ青になったり全部青になったりする
またニューギニアの西のセラムタイマイはよく似た模様だがこれらの殆どが緑っぽかったりする
セラムタイマイも一時期は絶滅したのではと言われたりしている
オーストラリアのミドリタイマイもこの仲間だが地味
65名無しのひみつ
2022/10/18(火) 11:22:59.71ID:ygPcm4+t アオスジアゲハは単なるすっきりしたデザインの模様だが
コモンタイマイくらいになって来るとこのチョウの指向が出て来る
マダラチョウの仲間に擬態したい雰囲気なのだ
実際コモンマダラというチョウもいたりする
マダラチョウにもっと本格的に擬態したタイマイ類というのもいて
ゴマダラタイマイGraphium delessertii
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6b/Graphium_delessertii_Male.jpg
アサギマダラとかの仲間に少しだけ似ている
そしてこの拡大版という感じのがフィリピンにいる
https://www.insectdesigns.com/images/P/paperedarisbeiadeoides.jpg
翅を標本用に整えても12cmを超え、オオゴマダラに擬態している
毒のあるチョウは無毒のチョウ数種に擬態されまくってそのデザインを無毒と思われた結果
間違えられて襲われて鳥に致命傷を喰らった挙句「まずい!」
と吐き出されたとしてもそれで死んでしまうから
それへの対抗策の1つが巨大化となる
擬態する無毒チョウはわざわざふんわり飛んだりして飛び方まで真似るので
大きいと敵に襲われるリスクが増え、そうなると毒も無い小回りも効かないで
救いようがないw
そのため自分が毒無しとバレた瞬間に狂ったように高速高機動で飛び始めたりする
タイマイの仲間は本来は飛ぶのは物凄く速いが、擬態するものは普段はなるだけ抑えて
ふわふわと飛び、何か襲ってくる奴がいると思った瞬間にスピードが5倍以上に速くなる
人間の歩く速度くらいで飛んでいたのが、狭い路地で安全運転する自動車より速く飛んでしまう
いざとなったらスピードで敵を振り切れるタイマイの仲間だからこそ出来た
オオゴマダラへの擬態、とも言える
コモンタイマイくらいになって来るとこのチョウの指向が出て来る
マダラチョウの仲間に擬態したい雰囲気なのだ
実際コモンマダラというチョウもいたりする
マダラチョウにもっと本格的に擬態したタイマイ類というのもいて
ゴマダラタイマイGraphium delessertii
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6b/Graphium_delessertii_Male.jpg
アサギマダラとかの仲間に少しだけ似ている
そしてこの拡大版という感じのがフィリピンにいる
https://www.insectdesigns.com/images/P/paperedarisbeiadeoides.jpg
翅を標本用に整えても12cmを超え、オオゴマダラに擬態している
毒のあるチョウは無毒のチョウ数種に擬態されまくってそのデザインを無毒と思われた結果
間違えられて襲われて鳥に致命傷を喰らった挙句「まずい!」
と吐き出されたとしてもそれで死んでしまうから
それへの対抗策の1つが巨大化となる
擬態する無毒チョウはわざわざふんわり飛んだりして飛び方まで真似るので
大きいと敵に襲われるリスクが増え、そうなると毒も無い小回りも効かないで
救いようがないw
そのため自分が毒無しとバレた瞬間に狂ったように高速高機動で飛び始めたりする
タイマイの仲間は本来は飛ぶのは物凄く速いが、擬態するものは普段はなるだけ抑えて
ふわふわと飛び、何か襲ってくる奴がいると思った瞬間にスピードが5倍以上に速くなる
人間の歩く速度くらいで飛んでいたのが、狭い路地で安全運転する自動車より速く飛んでしまう
いざとなったらスピードで敵を振り切れるタイマイの仲間だからこそ出来た
オオゴマダラへの擬態、とも言える
66名無しのひみつ
2022/10/18(火) 11:42:41.03ID:ygPcm4+t タイマイの仲間にはもう1つの系統で
翅が普通のアゲハっぽくて整っていて
縦じまが入っていて、尾状突起がスッと長い、
というのがいる
ヨーロッパタイマイ Iphiclides podalirius
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/77/Iphiclides_podalirius01.jpg
タイマイの仲間であるがバラ科を食べる
分類としては縁はあまり近くないが、
アジアにも「このような形」のタイマイが何種もいて
アサクラアゲハとかハルカゼアゲハとかオナガタイマイと名が付いている
だが南北アメリカ大陸にも一見そっくりな形のがいて、これは分類がかなり遠いという
北米ではポポーに産卵するものがいる
更にこの中南米にいるものはメスが非常に珍しく、幼虫の餌が全く判明していないものばかりだという
このような形の種類でアジアにいるもので見ものなのは翅の豪華さだとスラウェシのオオオナガタイマイとなる
Graphium androcles
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/02/Papilionidae_-_Graphium_androcles.JPG
スラウェシのチョウは他地域より大きい!の典型である
中米の一見よく似ているシロオナガタイマイなども前翅の大きさは同じくらいになるが
尾状突起はオオオナガタイマイが断トツで長くて、後翅全体の長さで7㎝すら超える
でもヨーロッパタイマイと熱帯アジアのオナガタイマイは決して近縁ではない、との事
翅が普通のアゲハっぽくて整っていて
縦じまが入っていて、尾状突起がスッと長い、
というのがいる
ヨーロッパタイマイ Iphiclides podalirius
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/77/Iphiclides_podalirius01.jpg
タイマイの仲間であるがバラ科を食べる
分類としては縁はあまり近くないが、
アジアにも「このような形」のタイマイが何種もいて
アサクラアゲハとかハルカゼアゲハとかオナガタイマイと名が付いている
だが南北アメリカ大陸にも一見そっくりな形のがいて、これは分類がかなり遠いという
北米ではポポーに産卵するものがいる
更にこの中南米にいるものはメスが非常に珍しく、幼虫の餌が全く判明していないものばかりだという
このような形の種類でアジアにいるもので見ものなのは翅の豪華さだとスラウェシのオオオナガタイマイとなる
Graphium androcles
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/02/Papilionidae_-_Graphium_androcles.JPG
スラウェシのチョウは他地域より大きい!の典型である
中米の一見よく似ているシロオナガタイマイなども前翅の大きさは同じくらいになるが
尾状突起はオオオナガタイマイが断トツで長くて、後翅全体の長さで7㎝すら超える
でもヨーロッパタイマイと熱帯アジアのオナガタイマイは決して近縁ではない、との事
67名無しのひみつ
2022/10/18(火) 11:57:12.96ID:ygPcm4+t タイマイをアオスジアゲハ型、尾状突起縦じま型、マダラチョウ擬態型に
形態だけで大雑把に分けるのは勝手だが、
尾状突起縦じま型は複数の分類群で何度も誕生していて、
恣意的な分類群となってしまう
コモンタイマイも尾状突起があったが、アフリカのタイマイは
コモンタイマイに似ているのに尾が長いものがいる
オナガコモンタイマイGraphium antheus
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/35/Large_striped_swordtail_%28Graphium_antheus%29_underside.jpg
しかしアフリカのタイマイはもっともっと複雑で
マダラチョウ複数種に擬態したり、現地で毒のあるホソチョウという茶褐色のチョウに擬態したり
何故かフタオチョウっぽくなったりするものまでいてかなりややこしい
またアジアにも中間的なタイマイがいる
https://www.biolib.cz/IMG/GAL/174060.jpg
フィディアスタイマイ Graphium phidias
マダラチョウ擬態でありながら尾状突起がある
ラオスとベトナムの特産である
この辺りは低地はサバンナ性で乾燥しているか、森林であっても乾季には多くの木の葉が落ちるような季節林が多いが
海に向いている山地斜面だけ急に雨量が増えて常緑林になって固有種が残っていたりする
ベトナムのチョウの種数は日本の4倍以上ともされ、面積あたりだと日本の5倍に達しており、アンナン山脈の谷筋で細かく区切られた中に
次々と種分化している
なお、日本の団塊世代のアマチュア昆虫研究家が退職後にベトナムにロングステイして調べたものが相当あるとの事
形態だけで大雑把に分けるのは勝手だが、
尾状突起縦じま型は複数の分類群で何度も誕生していて、
恣意的な分類群となってしまう
コモンタイマイも尾状突起があったが、アフリカのタイマイは
コモンタイマイに似ているのに尾が長いものがいる
オナガコモンタイマイGraphium antheus
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/35/Large_striped_swordtail_%28Graphium_antheus%29_underside.jpg
しかしアフリカのタイマイはもっともっと複雑で
マダラチョウ複数種に擬態したり、現地で毒のあるホソチョウという茶褐色のチョウに擬態したり
何故かフタオチョウっぽくなったりするものまでいてかなりややこしい
またアジアにも中間的なタイマイがいる
https://www.biolib.cz/IMG/GAL/174060.jpg
フィディアスタイマイ Graphium phidias
マダラチョウ擬態でありながら尾状突起がある
ラオスとベトナムの特産である
この辺りは低地はサバンナ性で乾燥しているか、森林であっても乾季には多くの木の葉が落ちるような季節林が多いが
海に向いている山地斜面だけ急に雨量が増えて常緑林になって固有種が残っていたりする
ベトナムのチョウの種数は日本の4倍以上ともされ、面積あたりだと日本の5倍に達しており、アンナン山脈の谷筋で細かく区切られた中に
次々と種分化している
なお、日本の団塊世代のアマチュア昆虫研究家が退職後にベトナムにロングステイして調べたものが相当あるとの事
68名無しのひみつ
2022/10/18(火) 12:07:59.74ID:ygPcm4+t タイマイの仲間には変わり者もいる
スソビキアゲハLamproptera meges
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a2/Green_Dragontails_%28Lamproptera_meges%29_%2824360495381%29.jpg
前翅の長さが2㎝前後しかなく、この部分だけで言えばアゲハチョウで最小である
だが後翅の尾状突起は長く、後翅全体で4㎝を超える
東南アジアで水辺に良く集まる
細かく羽ばたくと尾が長軸沿いにまるでねじれるように細かく振動する
ところで南米にこれと全く違う分類群で半端に似ているのがいる
スカシシジミタテハChorinea octauius
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/81/Chorinea_octauius.jpg
これは翅の透明の部分がずっと広いし後ろ翅も赤い部分があるが
何故かちょっと似ている
こちらは太陽光線が当たると透明部分が虹色に素晴らしい輝きを見せる
シジミタテハの仲間には構造色でもっと綺麗な種類がいるのだが、
自然の光を受けてのスカシシジミタテハにだけは敵わん、という
スソビキアゲハLamproptera meges
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a2/Green_Dragontails_%28Lamproptera_meges%29_%2824360495381%29.jpg
前翅の長さが2㎝前後しかなく、この部分だけで言えばアゲハチョウで最小である
だが後翅の尾状突起は長く、後翅全体で4㎝を超える
東南アジアで水辺に良く集まる
細かく羽ばたくと尾が長軸沿いにまるでねじれるように細かく振動する
ところで南米にこれと全く違う分類群で半端に似ているのがいる
スカシシジミタテハChorinea octauius
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/81/Chorinea_octauius.jpg
これは翅の透明の部分がずっと広いし後ろ翅も赤い部分があるが
何故かちょっと似ている
こちらは太陽光線が当たると透明部分が虹色に素晴らしい輝きを見せる
シジミタテハの仲間には構造色でもっと綺麗な種類がいるのだが、
自然の光を受けてのスカシシジミタテハにだけは敵わん、という
69名無しのひみつ
2022/10/19(水) 02:04:17.14ID:ZxSEGkR8 ヒマラヤ山麓からベトナム北部にかけて生息するテングアゲハ
Teinopalpus imperialis
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/95/Kaiser-i-Hind.jpg
見事なライムグリーン
後翅に黄色い紋もある
メスは灰色とグリーンのグラデーションのある模様で尾状突起も3対とも4対とも言われる
豪華な形になる、がまた緑が奇麗なのか模様が奇麗なのか??議論になってしまう
類縁種で中国南部とベトナムにいるオウゴンテングアゲハ
Teinopalpus aureus
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/ca/551-Teinopalpus_aureus-_Museum_of_Kamei_Collection.JPG
オスの後翅の黄色い紋が普通のテングアゲハより大きい
またメスが前翅長60mm台後半とかなり大きくなる
テングというのは、普通のアゲハより口ひげがちょっと太くて長めで
頭部の前の方に少しだけ突き出しているからである
しかしタテハチョウの仲間のテングチョウに比べるとあまり目立たない
ただしテングチョウは茶色とオレンジでずっと地味なチョウであり
グリーンで大きなテングアゲハのようには目立たない
(熱帯アジアには紫色のテングチョウもいるが)
幼虫の餌はモクレン科モクレン属のMagnolia campbellii
Teinopalpus imperialis
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/95/Kaiser-i-Hind.jpg
見事なライムグリーン
後翅に黄色い紋もある
メスは灰色とグリーンのグラデーションのある模様で尾状突起も3対とも4対とも言われる
豪華な形になる、がまた緑が奇麗なのか模様が奇麗なのか??議論になってしまう
類縁種で中国南部とベトナムにいるオウゴンテングアゲハ
Teinopalpus aureus
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/ca/551-Teinopalpus_aureus-_Museum_of_Kamei_Collection.JPG
オスの後翅の黄色い紋が普通のテングアゲハより大きい
またメスが前翅長60mm台後半とかなり大きくなる
テングというのは、普通のアゲハより口ひげがちょっと太くて長めで
頭部の前の方に少しだけ突き出しているからである
しかしタテハチョウの仲間のテングチョウに比べるとあまり目立たない
ただしテングチョウは茶色とオレンジでずっと地味なチョウであり
グリーンで大きなテングアゲハのようには目立たない
(熱帯アジアには紫色のテングチョウもいるが)
幼虫の餌はモクレン科モクレン属のMagnolia campbellii
70名無しのひみつ
2022/10/29(土) 01:29:30.08ID:pQlp6d3S >>12
>世界で最も犠牲者を出したトラがいたクマーウン地域にも、このようなクジャクアゲハが見られる
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e6/Ppolyc.JPG
Papilio polyctorの多分インド産
カラスアゲハと種類としては同じだが、翅全体の金緑色の鱗粉の密度は減って
紋部分に集中する
同じくらいの緯度でもインドシナ半島あたりでは紋は小さい
クマーウンはチャンパーワットの人食いトラで有名だが
年間雨量は2200mmもあるものの、冬は氷点下になる事も時々あり
亜熱帯とすら言えずちょっと暑い日の長い温帯という感じで
しかも寒い訳でも無い時期に乾季だったりするので乾く時期には乾く
そんな地域だが、インド東北部から北部にかけては何故か熱帯的なチョウが多かったり
他地域ではあまり大きくない筈のチョウが急に大きくなったりする
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/32/Close_wing_position_of_Meandrusa_payeni_Boisduval%2C_1836_%E2%80%93_Yellow_Gorgon.jpg
これはタイマイの仲間で変わり者のカギバアゲハというチョウ
Meandrusa payeni
これもインド産の一部がかなり大型化する。
メスは巨大化する、と言われたが言われたほど大きくないぞともいうのだが
やっぱりインド産のメスは大きかった
他にもアッサム産のフタオチョウが大きくなるとかオオイナズマというタテハチョウがアッサムで大きくなるとか
幾つか事例がある
>世界で最も犠牲者を出したトラがいたクマーウン地域にも、このようなクジャクアゲハが見られる
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e6/Ppolyc.JPG
Papilio polyctorの多分インド産
カラスアゲハと種類としては同じだが、翅全体の金緑色の鱗粉の密度は減って
紋部分に集中する
同じくらいの緯度でもインドシナ半島あたりでは紋は小さい
クマーウンはチャンパーワットの人食いトラで有名だが
年間雨量は2200mmもあるものの、冬は氷点下になる事も時々あり
亜熱帯とすら言えずちょっと暑い日の長い温帯という感じで
しかも寒い訳でも無い時期に乾季だったりするので乾く時期には乾く
そんな地域だが、インド東北部から北部にかけては何故か熱帯的なチョウが多かったり
他地域ではあまり大きくない筈のチョウが急に大きくなったりする
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/32/Close_wing_position_of_Meandrusa_payeni_Boisduval%2C_1836_%E2%80%93_Yellow_Gorgon.jpg
これはタイマイの仲間で変わり者のカギバアゲハというチョウ
Meandrusa payeni
これもインド産の一部がかなり大型化する。
メスは巨大化する、と言われたが言われたほど大きくないぞともいうのだが
やっぱりインド産のメスは大きかった
他にもアッサム産のフタオチョウが大きくなるとかオオイナズマというタテハチョウがアッサムで大きくなるとか
幾つか事例がある
71名無しのひみつ
2022/11/10(木) 13:56:38.07ID:mZaaM5q5 >>33
田舎だがそれなりの住宅街にある家の庭のノーマル山椒に一度だけカラスアゲハの幼虫がついた年があった
終齢だとナミアゲハやクロアゲハとハッキリ違う模様なんだがミヤマカラスとカラスは似ていて紛らわしい
9月中旬に終齢で3頭保護したんだけど寄生もされてなくて全頭無事に翌年の5月に羽化して元気に飛んでいってくれた
https://i.imgur.com/GCuRyP4.jpg
田舎だがそれなりの住宅街にある家の庭のノーマル山椒に一度だけカラスアゲハの幼虫がついた年があった
終齢だとナミアゲハやクロアゲハとハッキリ違う模様なんだがミヤマカラスとカラスは似ていて紛らわしい
9月中旬に終齢で3頭保護したんだけど寄生もされてなくて全頭無事に翌年の5月に羽化して元気に飛んでいってくれた
https://i.imgur.com/GCuRyP4.jpg
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