美しい蝶「ミヤマカラスアゲハ」あやうし 減少率は絶滅危惧種相当
日本に生息する美しいチョウと言えば、ミヤマカラスアゲハは外せない。
羽の表面に緑や青の光沢が輝く、大型のアゲハチョウの仲間だ。
ミヤマは「深山」が由来で、山奥や渓谷でよく見られる。
(以下略、続きはソースでご確認ください)
朝日新聞DIGITAL 9/15(木) 11:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/909758c2871727671837788d069c3b6da1e27b12
【昆虫】美しい蝶「ミヤマカラスアゲハ」あやうし 減少率は絶滅危惧種相当 [すらいむ★]
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1すらいむ ★
2022/09/15(木) 21:55:09.71ID:CAP_USER22名無しのひみつ
2022/09/17(土) 12:24:50.95ID:y96DG11w 杉林が広がって広葉樹を殺して行ってるんやろ
23名無しのひみつ
2022/09/17(土) 19:38:54.64ID:i1zNXfQV モミジアオイにカラスアゲハが停まってる夏の風景が目に浮かぶ
24名無しのひみつ
2022/09/17(土) 21:19:31.25ID:jRMjUurm ミヤマカラスアゲハ
https://www.ne.jp/asahi/hokkaido/swanbay/ageha/miyama/00701.jpg
オスのミヤマカラスアゲハは緑や青が多い
前翅の後ろの方に毛の生えた部分がある
これは夏型
上のアドレスの最後の部分を変えて
00704.jpg
これがミヤマカラスアゲハの♀かつ春型
グリーンが強い、って書いてあるが自分にはどうも前翅の黒い部分の多さも目立つし
前翅の帯部分を「黄金色に輝く」という人もいるんだが、自分には半端に白っぽく見えてしまうんだが
一方で後翅の赤い紋は流石に美しく、緑、赤いちょっと眼玉っぽい紋などのせいで
この仲間はpeacock swallowtailなどと呼ばれる
なおミヤマカラスアゲハは前翅も後翅も帯状の紋がある
ミヤマカラスアゲハは夏型はかなり大きくなり、ユーラシアでも屈指の大型のPapilio属のアゲハチョウとされている
日本はクロアゲハも含めかなり大型のアゲハチョウがいる地域であり
これより大きいのはスラウェシとかモルッカ諸島やアフリカ中~西部やジャマイカなどにしかいない
https://www.ne.jp/asahi/hokkaido/swanbay/ageha/miyama/00701.jpg
オスのミヤマカラスアゲハは緑や青が多い
前翅の後ろの方に毛の生えた部分がある
これは夏型
上のアドレスの最後の部分を変えて
00704.jpg
これがミヤマカラスアゲハの♀かつ春型
グリーンが強い、って書いてあるが自分にはどうも前翅の黒い部分の多さも目立つし
前翅の帯部分を「黄金色に輝く」という人もいるんだが、自分には半端に白っぽく見えてしまうんだが
一方で後翅の赤い紋は流石に美しく、緑、赤いちょっと眼玉っぽい紋などのせいで
この仲間はpeacock swallowtailなどと呼ばれる
なおミヤマカラスアゲハは前翅も後翅も帯状の紋がある
ミヤマカラスアゲハは夏型はかなり大きくなり、ユーラシアでも屈指の大型のPapilio属のアゲハチョウとされている
日本はクロアゲハも含めかなり大型のアゲハチョウがいる地域であり
これより大きいのはスラウェシとかモルッカ諸島やアフリカ中~西部やジャマイカなどにしかいない
25名無しのひみつ
2022/09/17(土) 21:23:53.27ID:jRMjUurm https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/5b/Papilio_bianor_male_on_flower.JPG
カラスアゲハ
これだって美しいが、青い鱗粉の密度はミヤマカラスよりやっぱり低いのかなあ
また後翅に帯状の紋は殆ど無い
カラスアゲハ
これだって美しいが、青い鱗粉の密度はミヤマカラスよりやっぱり低いのかなあ
また後翅に帯状の紋は殆ど無い
26名無しのひみつ
2022/09/17(土) 21:37:10.07ID:jRMjUurm https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/fa/Papilio_protenor_02.jpg
クロアゲハ
カラスアゲハと比べると随分地味、だが黒地に後翅裏側の赤い紋はやっぱり夏の終わり~初秋などに見るとどきつい
これもかなり大きくなるチョウである
日本産は尾状突起があるが台湾のものはそれが無くなる
ベトナムのものなどは尾状突起がなく、翅全体に青い鱗粉がやや多い感じになる
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f7/Papilio_macilentus.JPG
オナガアゲハ
これとクロアゲハ見分けるのは本当に難しいw
標本にすると翅の形が全然違う
オナガアゲハの方が、有毒のジャコウアゲハへの擬態としては上手?と止まっている所の形だけで思われがちだが
飛んでいる時だとそれに反論する人もいる
クロアゲハ
カラスアゲハと比べると随分地味、だが黒地に後翅裏側の赤い紋はやっぱり夏の終わり~初秋などに見るとどきつい
これもかなり大きくなるチョウである
日本産は尾状突起があるが台湾のものはそれが無くなる
ベトナムのものなどは尾状突起がなく、翅全体に青い鱗粉がやや多い感じになる
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f7/Papilio_macilentus.JPG
オナガアゲハ
これとクロアゲハ見分けるのは本当に難しいw
標本にすると翅の形が全然違う
オナガアゲハの方が、有毒のジャコウアゲハへの擬態としては上手?と止まっている所の形だけで思われがちだが
飛んでいる時だとそれに反論する人もいる
27名無しのひみつ
2022/09/18(日) 00:32:27.28ID:ji4BTkwL モンキアゲハ
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/ee/Black_Butterfly_with_red.jpg
クロアゲハの翅をごつくして白い紋を付けた、というところか
かつては関東地方では湘南辺りからしか見つからなかった(何故か筑波山南斜面に残存している)が
今では東北南部ですら見られるようになった
日本のアゲハチョウでは最大級で特に面積が大きい
翅が大きく力強いこと、また翅の白い紋を源氏の白い旗に見立ててゲンジチョウとかカマクラとか呼ばれた事もあるが
後にアゲハチョウの仲間は広くゲンジチョウと呼ばれるようになったともいう
また逆に、黒に赤紋だけのクロアゲハがヘイケ?というのだがこれは殆ど呼ばれない
熱帯アジアでもモンキアゲハは見られるが日本の亜種よりずっと小柄になってしまう
現地では卵から羽化まで1ヶ月も掛からないくらいの成長速度で、体が大きくなり切らないのだという
逆に山形県あたりでは年1化で、じっくり餌を食べて巨大化する
その代わりモンキアゲハの近縁種でもっと翅が太くごついイスワラモンキアゲハなどというのが熱帯だと
一部地域で見られたりする
山地に多く、やはり熱帯低地で気温が高過ぎると大型化には適さない
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/ee/Black_Butterfly_with_red.jpg
クロアゲハの翅をごつくして白い紋を付けた、というところか
かつては関東地方では湘南辺りからしか見つからなかった(何故か筑波山南斜面に残存している)が
今では東北南部ですら見られるようになった
日本のアゲハチョウでは最大級で特に面積が大きい
翅が大きく力強いこと、また翅の白い紋を源氏の白い旗に見立ててゲンジチョウとかカマクラとか呼ばれた事もあるが
後にアゲハチョウの仲間は広くゲンジチョウと呼ばれるようになったともいう
また逆に、黒に赤紋だけのクロアゲハがヘイケ?というのだがこれは殆ど呼ばれない
熱帯アジアでもモンキアゲハは見られるが日本の亜種よりずっと小柄になってしまう
現地では卵から羽化まで1ヶ月も掛からないくらいの成長速度で、体が大きくなり切らないのだという
逆に山形県あたりでは年1化で、じっくり餌を食べて巨大化する
その代わりモンキアゲハの近縁種でもっと翅が太くごついイスワラモンキアゲハなどというのが熱帯だと
一部地域で見られたりする
山地に多く、やはり熱帯低地で気温が高過ぎると大型化には適さない
28名無しのひみつ
2022/09/18(日) 00:49:30.66ID:ji4BTkwL ナガサキアゲハ
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/53/%E3%83%8A%E3%82%AC%E3%82%B5%E3%82%AD%E3%82%A2%E3%82%B2%E3%83%8F.jpg
オスは黒くてメスは赤や白の紋を持ちメスの方が綺麗な種、と言われがちだが
オスは青い鱗粉を軽くまぶしたような色彩で、これも評価次第でどっちが綺麗かとよく言われる
尾状突起が無いのも特徴である
かつては九州以南にしかいなかったが、どんどん分布が拡大し今では関東北部ですら黒いアゲハの半分以上がナガサキアゲハか?
と言われる所すらある
個体によっては巨大化し翅の長さだけなら日本のチョウで最も大きくなる
これもモンキアゲハ同様に熱帯アジアに広く分布するがそこの個体はやっぱり小さくなる
しかしナガサキアゲハのメスはややジャコウアゲハに擬態したいのかな?というデザインだが
これが暖かい国や地域だと顕著になり、メスに尾状突起があったり、翅がやたら白くなったり
前翅の上半分が白かったり下半分が白かったり、全体が白っぽかったり、と様々なデザインになる
これらはオオゴマダラの擬態ではとかキシタアゲハの擬態ではとも言われる
また南の方にいるものはオスの青い鱗粉が日本のものよりずっと多くなり、飛んでいるときなどは
後翅全体がギラギラ光って見えるようなものすらいる
またナガサキアゲハは熱帯アジア各種にその近縁種あるいは代置種と呼ばれる種類がいて
メスの翅の裏側に赤い色がべったりと伸びるように広がったフィリピンのアカネアゲハや
オスの青い色が極度に広がったスリランカのテンジクアゲハなどが有名である
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/0d/Scarlet_Mormon.jpg
アカネアゲハ。表もかなり赤い部分が多い。しかしこれも変異が多い
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/53/%E3%83%8A%E3%82%AC%E3%82%B5%E3%82%AD%E3%82%A2%E3%82%B2%E3%83%8F.jpg
オスは黒くてメスは赤や白の紋を持ちメスの方が綺麗な種、と言われがちだが
オスは青い鱗粉を軽くまぶしたような色彩で、これも評価次第でどっちが綺麗かとよく言われる
尾状突起が無いのも特徴である
かつては九州以南にしかいなかったが、どんどん分布が拡大し今では関東北部ですら黒いアゲハの半分以上がナガサキアゲハか?
と言われる所すらある
個体によっては巨大化し翅の長さだけなら日本のチョウで最も大きくなる
これもモンキアゲハ同様に熱帯アジアに広く分布するがそこの個体はやっぱり小さくなる
しかしナガサキアゲハのメスはややジャコウアゲハに擬態したいのかな?というデザインだが
これが暖かい国や地域だと顕著になり、メスに尾状突起があったり、翅がやたら白くなったり
前翅の上半分が白かったり下半分が白かったり、全体が白っぽかったり、と様々なデザインになる
これらはオオゴマダラの擬態ではとかキシタアゲハの擬態ではとも言われる
また南の方にいるものはオスの青い鱗粉が日本のものよりずっと多くなり、飛んでいるときなどは
後翅全体がギラギラ光って見えるようなものすらいる
またナガサキアゲハは熱帯アジア各種にその近縁種あるいは代置種と呼ばれる種類がいて
メスの翅の裏側に赤い色がべったりと伸びるように広がったフィリピンのアカネアゲハや
オスの青い色が極度に広がったスリランカのテンジクアゲハなどが有名である
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/0d/Scarlet_Mormon.jpg
アカネアゲハ。表もかなり赤い部分が多い。しかしこれも変異が多い
29名無しのひみつ
2022/09/18(日) 01:06:42.80ID:ji4BTkwL https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/2b/Papilio_polymnestor-Kadavoor-2016-07-27-002.jpg
テンジクアゲハのオス。薄い青が広がる
メスは少し茶ばんだ感じになる
インド南部からスリランカに掛けて普通に見られるが
現地の政策により採集禁止になっている
アカネアゲハは稀に南西諸島の一部でフィリピンからの迷チョウが記録される
シナカラスアゲハPapilio syfaniusは後翅に白い紋が大きく広がり緑の鱗粉は少ししか無い
完全にジャコウアゲハ擬態となる
こんな地味なチョウだが、>>1のミヤマカラスアゲハと同種だとの事
ジャコウアゲハ
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1b/Atrophaneura_alcinous_alcinous_s2.JPG
これはオス。メスは白っぽい。また横から見ると腹が赤い
有毒で、属もAtrophaneuraで普通のアゲハとは違う
ジャコウアゲハ類は日本でも南西諸島にベニモンアゲハというのがいるが
熱帯で実に様々に種分化しており、世界最大のチョウであるトリバネアゲハも広い意味で
ジャコウアゲハの仲間という事になっていて、幼虫の形なども近い
テンジクアゲハのオス。薄い青が広がる
メスは少し茶ばんだ感じになる
インド南部からスリランカに掛けて普通に見られるが
現地の政策により採集禁止になっている
アカネアゲハは稀に南西諸島の一部でフィリピンからの迷チョウが記録される
シナカラスアゲハPapilio syfaniusは後翅に白い紋が大きく広がり緑の鱗粉は少ししか無い
完全にジャコウアゲハ擬態となる
こんな地味なチョウだが、>>1のミヤマカラスアゲハと同種だとの事
ジャコウアゲハ
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1b/Atrophaneura_alcinous_alcinous_s2.JPG
これはオス。メスは白っぽい。また横から見ると腹が赤い
有毒で、属もAtrophaneuraで普通のアゲハとは違う
ジャコウアゲハ類は日本でも南西諸島にベニモンアゲハというのがいるが
熱帯で実に様々に種分化しており、世界最大のチョウであるトリバネアゲハも広い意味で
ジャコウアゲハの仲間という事になっていて、幼虫の形なども近い
30名無しのひみつ
2022/09/18(日) 10:46:26.76ID:ji4BTkwL https://www.tokyo-park.or.jp/nature/hachijo/creature/img/8karasuage.jpg
八丈島のカラスアゲハ
ここのは美しくて大きい
昨今はDNA塩基配列で分類が決まってきたが
オキナワカラスアゲハなどは(かつてはミヤマカラス系なのではという人もいたが)
フィリピンのルソンカラスアゲハと同じクレード!というのが分かって来た
https://static.amanaimages.com/imgroom/cen3tzG4fTr7Gtw1PoeRer/32073/32073000640.jpg
ところで同じフィリピンで、現在は「ルソンカラスアゲハと同種」とされるミンドロカラスアゲハは
塩基配列の分散が大きく確かにルソンカラスアゲハの範疇には入るらしいのだが
異議を挟む人がいる、という
昔は本当にミンドロ島に独自のカラスアゲハがいて、それがルソンカラスアゲハと雑種になったりして
今一つ多様性が残ったまま全体として種群になっちゃった、のか???
とにかくDNAで見るとカラスアゲハと、ヒマラヤ~インドシナのクジャクアゲハはやっぱり同種になってしまった
八丈島のカラスアゲハ
ここのは美しくて大きい
昨今はDNA塩基配列で分類が決まってきたが
オキナワカラスアゲハなどは(かつてはミヤマカラス系なのではという人もいたが)
フィリピンのルソンカラスアゲハと同じクレード!というのが分かって来た
https://static.amanaimages.com/imgroom/cen3tzG4fTr7Gtw1PoeRer/32073/32073000640.jpg
ところで同じフィリピンで、現在は「ルソンカラスアゲハと同種」とされるミンドロカラスアゲハは
塩基配列の分散が大きく確かにルソンカラスアゲハの範疇には入るらしいのだが
異議を挟む人がいる、という
昔は本当にミンドロ島に独自のカラスアゲハがいて、それがルソンカラスアゲハと雑種になったりして
今一つ多様性が残ったまま全体として種群になっちゃった、のか???
とにかくDNAで見るとカラスアゲハと、ヒマラヤ~インドシナのクジャクアゲハはやっぱり同種になってしまった
31名無しのひみつ
2022/09/18(日) 13:37:04.63ID:LjjcLGCB 美しい ずっと見てられる
32名無しのひみつ
2022/09/18(日) 18:00:36.44ID:rUv+6iQS 美しいな、だけど蝶に限らず虫たちは自然のなかにいる姿がいちばん美しい
蝶なら花から花へひらひらと舞う姿が美しいと感じる
標本にされてしまった虫は凄いなとは思っても美しいとは思えないんだな俺は
蝶なら花から花へひらひらと舞う姿が美しいと感じる
標本にされてしまった虫は凄いなとは思っても美しいとは思えないんだな俺は
33名無しのひみつ
2022/09/19(月) 19:26:36.39ID:01c+DYht クロアゲハ・ナガサキアゲハをカラスアゲハと勘違いしてる人が多そう
カラスアゲハも住宅地では少ない
カラスアゲハも住宅地では少ない
34名無しのひみつ
2022/09/19(月) 21:04:15.15ID:ZgiREVEx 子供の頃は黒いアゲハは全部カラスアゲハだと思ってたわ
35名無しのひみつ
2022/09/20(火) 14:14:34.58ID:j5WlZUcU 日本ではミヤマカラスアゲハより地味と言われるカラスアゲハだが
http://yutaka.it-n.jp/pap/10780030.html
カラスアゲハとほぼ同一種とされるクジャクアゲハのタイ東南部産の
ピンラッタナイという亜種は
多分カラスアゲハとかミヤマカラスアゲハと名前が付いているチョウでは
最も青緑色の鱗粉の密度および数が多い、と言われる事もある
生息域は1000m台の山地があり、昆虫各種も
同緯度のサバンナ平原やビーチリゾートでは見られずまた他地域とも
多少なりとも違う亜種だったりするものが多い
http://yutaka.it-n.jp/pap/10780030.html
カラスアゲハとほぼ同一種とされるクジャクアゲハのタイ東南部産の
ピンラッタナイという亜種は
多分カラスアゲハとかミヤマカラスアゲハと名前が付いているチョウでは
最も青緑色の鱗粉の密度および数が多い、と言われる事もある
生息域は1000m台の山地があり、昆虫各種も
同緯度のサバンナ平原やビーチリゾートでは見られずまた他地域とも
多少なりとも違う亜種だったりするものが多い
36名無しのひみつ
2022/09/24(土) 20:46:02.80ID:3sxBJNqH >>24
>これより大きいのはスラウェシとかモルッカ諸島やアフリカ中~西部やジャマイカなどにしかいない
スラウェシはチョウが大きくなりウシが小さくなる変わった島だが
スラウェシのチョウの多くは確かにジャワとかボルネオとかフィリピンより大きくなるのだが
実は「スラウェシのアオスジアゲハはボルネオのより大きい!」と言っても日本のアオスジアゲハと
同じくらいの大きさだった李
「スラウェシのツマベニチョウは東南アジアで最も大きい!」と言っても、実は沖縄のツマベニチョウのほうが
大きい、という事が往々にしてある
また、スラウェシだけが大きいのでなくてその東のモルッカ諸島にも同じ種類ならニューギニアより大きい、
というのがかなりいて、インドネシア東部の赤道直下の島々の特徴であるとも言える
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/36/Papilio_jordani._Male_above%2C_female_below._Both_collected_from_North_Sulawesi.png
スラウェシのジョーダンアゲハというアゲハチョウ
オオゴマダラの近縁種のIdea blanchardiiという、これは日本のオオゴマダラより更に大きい種類に
メスが擬態している
ナガサキアゲハ近縁らしい
そんな大きなチョウに擬態するためにわざわざ巨大化したようなチョウである
>これより大きいのはスラウェシとかモルッカ諸島やアフリカ中~西部やジャマイカなどにしかいない
スラウェシはチョウが大きくなりウシが小さくなる変わった島だが
スラウェシのチョウの多くは確かにジャワとかボルネオとかフィリピンより大きくなるのだが
実は「スラウェシのアオスジアゲハはボルネオのより大きい!」と言っても日本のアオスジアゲハと
同じくらいの大きさだった李
「スラウェシのツマベニチョウは東南アジアで最も大きい!」と言っても、実は沖縄のツマベニチョウのほうが
大きい、という事が往々にしてある
また、スラウェシだけが大きいのでなくてその東のモルッカ諸島にも同じ種類ならニューギニアより大きい、
というのがかなりいて、インドネシア東部の赤道直下の島々の特徴であるとも言える
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/36/Papilio_jordani._Male_above%2C_female_below._Both_collected_from_North_Sulawesi.png
スラウェシのジョーダンアゲハというアゲハチョウ
オオゴマダラの近縁種のIdea blanchardiiという、これは日本のオオゴマダラより更に大きい種類に
メスが擬態している
ナガサキアゲハ近縁らしい
そんな大きなチョウに擬態するためにわざわざ巨大化したようなチョウである
37名無しのひみつ
2022/09/24(土) 20:52:37.96ID:3sxBJNqH Papilio属でも日本のアゲハやキアゲハ、あるいはクロアゲハのように
ミカン科を食べ、100歩譲ってセリ科を食べる、それ以外は認めん!
という変な区切りだと、>>36のジョーダンアゲハや
モルッカ諸島のガンブリシウスアゲハPapilio gambrisiusが
世界最大級のアゲハか?という事になる
https://www.aureus-butterflies.de/WebRoot/Store18/Shops/17926950/5B11/4471/83FE/838C/4868/0A0C/6D04/D3B0/P1220074.JPG
メスは色々な色がある。「メスアカモンキアゲハ群」とされる仲間である
この仲間はまあメスが毒のあるベニモンアゲハに擬態したい雰囲気なのだが翅がごつすぎるので
実はトリバネアゲハのメスに擬態したいのか?と思われる事もある。
Papilio woodfordiというソロモン諸島に多い種類はメスの翅に細かい白い紋が多くて、これは
同じ地域にいるビクトリアトリバネアゲハのメスに少しだけ似ていなくもない
ミカン科を食べ、100歩譲ってセリ科を食べる、それ以外は認めん!
という変な区切りだと、>>36のジョーダンアゲハや
モルッカ諸島のガンブリシウスアゲハPapilio gambrisiusが
世界最大級のアゲハか?という事になる
https://www.aureus-butterflies.de/WebRoot/Store18/Shops/17926950/5B11/4471/83FE/838C/4868/0A0C/6D04/D3B0/P1220074.JPG
メスは色々な色がある。「メスアカモンキアゲハ群」とされる仲間である
この仲間はまあメスが毒のあるベニモンアゲハに擬態したい雰囲気なのだが翅がごつすぎるので
実はトリバネアゲハのメスに擬態したいのか?と思われる事もある。
Papilio woodfordiというソロモン諸島に多い種類はメスの翅に細かい白い紋が多くて、これは
同じ地域にいるビクトリアトリバネアゲハのメスに少しだけ似ていなくもない
38名無しのひみつ
2022/09/26(月) 08:48:05.06ID:psVP1eD8 アフリカの大きなPapilio属のチョウ、というか
オスの前翅なら世界一長いとすら言われるチョウ
前翅長さ11cmくらい
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a2/Antimachus.jpg
まあ知ってる人は知ってるドルーリーオオアゲハ
アフリカは熱帯雨林風でも弱い乾季があるか山地で最寒月平均気温23℃になるかそんな所しかないので
チョウの種数とか美しさでは他の熱帯より少ないが、時折特化したようにでかいものや変な分類群の綺麗な種類が出来てしまう
ところでこの種類は「周辺地域は湿度が高いが、このチョウのいる所だけやや森林が開けていて明るい」
ところを好む?という
同じようにオスの翅が細長いアレキサンドラトリバネアゲハも一応熱帯雨林だがちょっとだけ乾季がある、みたいな所に
いるとのことで、何らかの共通点はあるのか
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/11/Giant_Blue_Swallowtail_%28Papilio_zalmoxis%29_%288362447270%29.jpg
これも知ってる人は知ってるザルモクシスオオアゲハ
これは前翅長さ8cm程度で日本のモンキアゲハと同じくらいで
やや横長の翅型ゆえ面積でも大したことがない
だが青灰色でギラギラ光る色はなかなか美しい
これは翅の中で単なる特定周波数の光の反射屈折による構造色ではなく、ましてや色素ではなく、細かな粒子を含めたチンダル現象で
青く見せている、とされている
どちらも猛毒を持ち、メスがオスに比べて特に少なくてザルモクシスオオアゲハなどは
懸賞金を掛けても滅多に見つからないとされる
幼虫の餌植物も未確定で、数年前にドイツ人がオスに発信機を付けて行動を研究していたが
それでもまだ分かっていないと思われる
更にこの2種の雑種?が目撃されているが、その詳細も不明である
アフリカに関してはギニアなどからスパムメールが多く来たなんて話もあったが、真偽不明の情報が多数あって
これらのチョウを50万円で売りますなんてメールすらあり、コンタクトを取ろうとしたがうまく行かなかったとか
振り込んで何も来なかったとか一杯あるw
オスの前翅なら世界一長いとすら言われるチョウ
前翅長さ11cmくらい
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a2/Antimachus.jpg
まあ知ってる人は知ってるドルーリーオオアゲハ
アフリカは熱帯雨林風でも弱い乾季があるか山地で最寒月平均気温23℃になるかそんな所しかないので
チョウの種数とか美しさでは他の熱帯より少ないが、時折特化したようにでかいものや変な分類群の綺麗な種類が出来てしまう
ところでこの種類は「周辺地域は湿度が高いが、このチョウのいる所だけやや森林が開けていて明るい」
ところを好む?という
同じようにオスの翅が細長いアレキサンドラトリバネアゲハも一応熱帯雨林だがちょっとだけ乾季がある、みたいな所に
いるとのことで、何らかの共通点はあるのか
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/11/Giant_Blue_Swallowtail_%28Papilio_zalmoxis%29_%288362447270%29.jpg
これも知ってる人は知ってるザルモクシスオオアゲハ
これは前翅長さ8cm程度で日本のモンキアゲハと同じくらいで
やや横長の翅型ゆえ面積でも大したことがない
だが青灰色でギラギラ光る色はなかなか美しい
これは翅の中で単なる特定周波数の光の反射屈折による構造色ではなく、ましてや色素ではなく、細かな粒子を含めたチンダル現象で
青く見せている、とされている
どちらも猛毒を持ち、メスがオスに比べて特に少なくてザルモクシスオオアゲハなどは
懸賞金を掛けても滅多に見つからないとされる
幼虫の餌植物も未確定で、数年前にドイツ人がオスに発信機を付けて行動を研究していたが
それでもまだ分かっていないと思われる
更にこの2種の雑種?が目撃されているが、その詳細も不明である
アフリカに関してはギニアなどからスパムメールが多く来たなんて話もあったが、真偽不明の情報が多数あって
これらのチョウを50万円で売りますなんてメールすらあり、コンタクトを取ろうとしたがうまく行かなかったとか
振り込んで何も来なかったとか一杯あるw
39名無しのひみつ
2022/09/26(月) 09:26:42.02ID:psVP1eD8 https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/2f/Papilio_homerus_ulster.jpg
ジャマイカ特産のチョウであるホメルスアゲハ
西インド諸島はハリケーンが多いとか大陸と繋がった時期のタイミングとか
噴火して殆どの生物がいなくなったとかそんな島ばかりでチョウの種類が少ない
その数少ない種類が案外固有種だったりするのでややこしく、また多くの種類は採集禁止とか
ワシントン条約掲載種である
その中でも特に数が少ないと言われるのがこの種類で、
ジャマイカでも基本的には北側の標高100~1000mくらいの森林にいる
ジャマイカは南側は年間雨量800㎜の乾燥地帯ばかりでこのチョウは住めない所が殆ど
一応南側でも、南西部の山に何とか住めるところもあるが
北海岸は雨量が倍以上になり、地域特に標高によっては5000㎜にも8000mmにも雨量が増えるが
標高100mだとそこまでは雨量は多くない
ブルーマウンテンを育む気候である
なお、ジャマイカの北側でも沿岸部はあまり年間雨量が多くないところが特に北部の真ん中あたりには多く
西寄りと東寄りに偏るとされている
このチョウは翅は標本状態で15㎝ほどでそんなに物凄くは大きくないが下方向にも長いので
面積が非常に広く、西半球最大のチョウの1つとされる事もある
幼虫の餌はハスノハギリというクスノキなどと同程度に原始的な植物の仲間で、ジャマイカ特産の
Hernandia catalpifoliaなどだという
ジャマイカでも個体数が1000匹もいないとされ、ワシントン条約付属書Ⅰ掲載種となっている
ジャマイカ特産のチョウであるホメルスアゲハ
西インド諸島はハリケーンが多いとか大陸と繋がった時期のタイミングとか
噴火して殆どの生物がいなくなったとかそんな島ばかりでチョウの種類が少ない
その数少ない種類が案外固有種だったりするのでややこしく、また多くの種類は採集禁止とか
ワシントン条約掲載種である
その中でも特に数が少ないと言われるのがこの種類で、
ジャマイカでも基本的には北側の標高100~1000mくらいの森林にいる
ジャマイカは南側は年間雨量800㎜の乾燥地帯ばかりでこのチョウは住めない所が殆ど
一応南側でも、南西部の山に何とか住めるところもあるが
北海岸は雨量が倍以上になり、地域特に標高によっては5000㎜にも8000mmにも雨量が増えるが
標高100mだとそこまでは雨量は多くない
ブルーマウンテンを育む気候である
なお、ジャマイカの北側でも沿岸部はあまり年間雨量が多くないところが特に北部の真ん中あたりには多く
西寄りと東寄りに偏るとされている
このチョウは翅は標本状態で15㎝ほどでそんなに物凄くは大きくないが下方向にも長いので
面積が非常に広く、西半球最大のチョウの1つとされる事もある
幼虫の餌はハスノハギリというクスノキなどと同程度に原始的な植物の仲間で、ジャマイカ特産の
Hernandia catalpifoliaなどだという
ジャマイカでも個体数が1000匹もいないとされ、ワシントン条約付属書Ⅰ掲載種となっている
40名無しのひみつ
2022/09/26(月) 09:50:58.26ID:psVP1eD8 https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/16/Papilio_elwesi.jpg
シナフトオアゲハ
このチョウは後翅の尾状突起に2本の翅脈が入っている点で
殆どのアゲハチョウと違う
シナフトオアゲハは中国に分布するが、
より赤い色が鮮やかでちょっと小さいフトオアゲハPapilio marahoが
台湾に分布する
フトオアゲハはかつては世界で6頭しか見つかっていない!と言われ、
故北杜夫氏の初期の小説「谿間にて」で、これを台湾で見かけて
捕まえようと奮闘、いや熱病にうなされて山を彷徨う採集人の物語が
描かれている
シナフトオアゲハの方は個体数がそこそこいて標本も一応購入可能である
そしてシナフトオアゲハを出したのは、ユーラシアで大きなPapilio属、という事なのだが
これが時々かなり大きいのが見つかり、綺麗に標本として整えて145mmなんてのがいたりする
多分15㎝オーバーも十分にいるのだろう
しかしこれも餌がミカン科でもセリ科でもなくクスノキ科のタイワンサッサフラスという植物である
各種の特徴からフトオアゲハの2種はPapilioでなくAgehana属とされる事もあった
サッサフラスという植物は北米の南部に分布する
クスノキ科では例えばタブノキは枝や葉から粘液が採れるのでこれを使って線香を練り固めるのに使われたが
サッサフラスも粘液が多く、アメリカ南部のケイジャン料理でガンボというスープ風の料理で
サッサフラスを入れてとろみを付ける(最近ではオクラを入れる方が多い)
北米とユーラシア東部では類似の植物が案外見られるのだが、これもその1つである
シナフトオアゲハ
このチョウは後翅の尾状突起に2本の翅脈が入っている点で
殆どのアゲハチョウと違う
シナフトオアゲハは中国に分布するが、
より赤い色が鮮やかでちょっと小さいフトオアゲハPapilio marahoが
台湾に分布する
フトオアゲハはかつては世界で6頭しか見つかっていない!と言われ、
故北杜夫氏の初期の小説「谿間にて」で、これを台湾で見かけて
捕まえようと奮闘、いや熱病にうなされて山を彷徨う採集人の物語が
描かれている
シナフトオアゲハの方は個体数がそこそこいて標本も一応購入可能である
そしてシナフトオアゲハを出したのは、ユーラシアで大きなPapilio属、という事なのだが
これが時々かなり大きいのが見つかり、綺麗に標本として整えて145mmなんてのがいたりする
多分15㎝オーバーも十分にいるのだろう
しかしこれも餌がミカン科でもセリ科でもなくクスノキ科のタイワンサッサフラスという植物である
各種の特徴からフトオアゲハの2種はPapilioでなくAgehana属とされる事もあった
サッサフラスという植物は北米の南部に分布する
クスノキ科では例えばタブノキは枝や葉から粘液が採れるのでこれを使って線香を練り固めるのに使われたが
サッサフラスも粘液が多く、アメリカ南部のケイジャン料理でガンボというスープ風の料理で
サッサフラスを入れてとろみを付ける(最近ではオクラを入れる方が多い)
北米とユーラシア東部では類似の植物が案外見られるのだが、これもその1つである
41名無しのひみつ
2022/09/26(月) 20:32:24.36ID:psVP1eD8 北米にはトラフアゲハと呼ばれる一連のアゲハがいる
ちょっとキアゲハに似ているが全体的に縦じまがあって
それをトラの模様に例えている
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/15/SWALLOWTAIL%2C_TWO-TAILED_%28Papilio_multicaudata%29_%283-21-12%29_78_circulo_montana%2C_patagonia_lake_ranch_estates%2C_scc%2C_az_%281%29_%289423416184%29.jpg
その中で最大のオオミツオトラフアゲハは分布最南端のメキシコ南部高原で大きなものが見られるが
カナダでもかなり大きな個体がいる
例によって「北の方だと年1化しかしないからその間に一杯食べてギリギリまで大きくなる」パターンか
メキシコ南部でも大きくなるのは高原地帯で、低地だとさっさと成虫になってしまいあまり大きくならない
これはキアゲハなどに近い種類かなあ?と素人目で思っていたが、実際には
アジアのフトオアゲハと、アジアで毒のあるルリマダラに擬態するマネシアゲハと
北米のトラフアゲハが近縁で、Papilioとは明らかに区別できるんじゃないの?という
トラフアゲハはモクレン科、クスノキ科、バラ科、ヤナギ科、モクセイ科など、進化している植物から原始的な植物まで
様々なものを餌にする
北米ゆえ、モクレン科でもユリノキなどを餌にする事もある
アメリカには他にクスノキ科を食べるクスノキアゲハというPapilioもいる
色が黒っぽくてやや青や藍色の紋があり、、アオジャコウアゲハというチョウに擬態しているとされている
トラフアゲハもメスだけアオジャコウアゲハに擬態する地域個体群がいる
ちょっとキアゲハに似ているが全体的に縦じまがあって
それをトラの模様に例えている
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/15/SWALLOWTAIL%2C_TWO-TAILED_%28Papilio_multicaudata%29_%283-21-12%29_78_circulo_montana%2C_patagonia_lake_ranch_estates%2C_scc%2C_az_%281%29_%289423416184%29.jpg
その中で最大のオオミツオトラフアゲハは分布最南端のメキシコ南部高原で大きなものが見られるが
カナダでもかなり大きな個体がいる
例によって「北の方だと年1化しかしないからその間に一杯食べてギリギリまで大きくなる」パターンか
メキシコ南部でも大きくなるのは高原地帯で、低地だとさっさと成虫になってしまいあまり大きくならない
これはキアゲハなどに近い種類かなあ?と素人目で思っていたが、実際には
アジアのフトオアゲハと、アジアで毒のあるルリマダラに擬態するマネシアゲハと
北米のトラフアゲハが近縁で、Papilioとは明らかに区別できるんじゃないの?という
トラフアゲハはモクレン科、クスノキ科、バラ科、ヤナギ科、モクセイ科など、進化している植物から原始的な植物まで
様々なものを餌にする
北米ゆえ、モクレン科でもユリノキなどを餌にする事もある
アメリカには他にクスノキ科を食べるクスノキアゲハというPapilioもいる
色が黒っぽくてやや青や藍色の紋があり、、アオジャコウアゲハというチョウに擬態しているとされている
トラフアゲハもメスだけアオジャコウアゲハに擬態する地域個体群がいる
42名無しのひみつ
2022/09/26(月) 22:03:57.86ID:psVP1eD8 https://www.brh.co.jp/special/butterfly-nursery/network.html
チョウと食草の関係をJT生命誌研究館がネットワーク表示できるようにした
チョウと食草の関係をJT生命誌研究館がネットワーク表示できるようにした
43名無しのひみつ
2022/10/05(水) 09:30:43.29ID:hKukHB7h ヨーロッパにはトラフキアゲハという
北米のトラフアゲハに似たデザインのアゲハチョウもいる
しかしキアゲハにも近くないしトラフアゲハにも近くない、
としか情報がない
餌はキアゲハと同じセリ科
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/bd/Papilio_alexanor_MHNT_CUT_2013_3_10_Cucuron_Male_Dorsal.jpg
じゃあ、何に近いんだろう?
北米のトラフアゲハに似たデザインのアゲハチョウもいる
しかしキアゲハにも近くないしトラフアゲハにも近くない、
としか情報がない
餌はキアゲハと同じセリ科
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/bd/Papilio_alexanor_MHNT_CUT_2013_3_10_Cucuron_Male_Dorsal.jpg
じゃあ、何に近いんだろう?
44名無しのひみつ
2022/10/08(土) 23:04:17.54ID:9L+gqFO6 ルリモンアゲハ
https://www.nature-shop.jp/images/item/2/19.jpg
カラスアゲハ類とかアキリデスと呼ばれるものは、赤道付近だと青い部分が纏まって紋とか帯になり
日本のカラスアゲハのように金粉を散らした感じのものより分かり易い色になる
ルリモンアゲハは台湾からジャワまでいて、あまり珍しくもない
都会では見かけないが郊外で滝などがあると結構いる
だが例えばインド南部の亜種Tamilanaは
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c1/PapilioTamilanaF_492_1a.jpg
この図は古い博物学の本の絵なのでイメージが掴みにくいが他地域より大きく
青い紋も大きかったりする
https://www.nature-shop.jp/images/item/2/19.jpg
カラスアゲハ類とかアキリデスと呼ばれるものは、赤道付近だと青い部分が纏まって紋とか帯になり
日本のカラスアゲハのように金粉を散らした感じのものより分かり易い色になる
ルリモンアゲハは台湾からジャワまでいて、あまり珍しくもない
都会では見かけないが郊外で滝などがあると結構いる
だが例えばインド南部の亜種Tamilanaは
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c1/PapilioTamilanaF_492_1a.jpg
この図は古い博物学の本の絵なのでイメージが掴みにくいが他地域より大きく
青い紋も大きかったりする
45名無しのひみつ
2022/10/08(土) 23:12:20.46ID:9L+gqFO6 ところで台湾には普通のルリモンアゲハ以外に
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e1/Specimen_of_Papilio_hermosanus.jpg
青い紋がやや伸びて帯状になったものがいて、これはタイワンルリモンアゲハという別種になってしまった
ルリモンアゲハなどはオスの前翅の毛の生えた部分が殆ど無いが
タイワンルリモンアゲハは毛の部分がはっきりしていて、別の分類群になっている
台湾にはこれ以外にホッポアゲハというカラスアゲハの仲間がいる
メスは後翅に赤い紋が多くて美しい
他にも普通のカラスアゲハもいればタイワンカラスアゲハという種類もいる
台湾は北方系の紋の無いカラスアゲハと、紋のあるルリモンアゲハ系の交わる所で
これにフィリピンのルソンカラスアゲハ~沖縄のオキナワカラスアゲハの系統も含めた
丁度交差点のような位置になっていると言える
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e1/Specimen_of_Papilio_hermosanus.jpg
青い紋がやや伸びて帯状になったものがいて、これはタイワンルリモンアゲハという別種になってしまった
ルリモンアゲハなどはオスの前翅の毛の生えた部分が殆ど無いが
タイワンルリモンアゲハは毛の部分がはっきりしていて、別の分類群になっている
台湾にはこれ以外にホッポアゲハというカラスアゲハの仲間がいる
メスは後翅に赤い紋が多くて美しい
他にも普通のカラスアゲハもいればタイワンカラスアゲハという種類もいる
台湾は北方系の紋の無いカラスアゲハと、紋のあるルリモンアゲハ系の交わる所で
これにフィリピンのルソンカラスアゲハ~沖縄のオキナワカラスアゲハの系統も含めた
丁度交差点のような位置になっていると言える
46名無しのひみつ
2022/10/10(月) 14:10:48.60ID:XQkGTAXT オオクジャクアゲハ Papilio arcturus
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e8/Ptami447.JPG/1200px-Ptami447.JPG
インド北部~インドシナ半島北部に生息する。
オオクジャクとあるがクジャクアゲハより同じ地域なら翅が長い、程度で
日本のカラスアゲハなんかに比べるとちょっと小ぶり
翅にブルーの紋があるが三日月形あるはコンマ型にちょっとあるだけ
山地に生息する
熱帯というより亜熱帯のチョウ
タカネクジャクアゲハ Papilio krishn
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/84/Krishna_Peacock_-_Alka_Vaidya.jpg
ヒマラヤ山麓の1000~3000mの地域で見られる、のだが
同じ丘陵地にいる場合、翅が大きくて飛翔力のあるオオクジャクアゲハは
チョウは昼間に高い所に行きがちなので山頂付近に集まってしまい
タカネクジャクアゲハの方が低い標高にいる、という妙な事になるという
カラスアゲハ感を残しつつ紋もある、みたいなのはこの辺までかなあ
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e8/Ptami447.JPG/1200px-Ptami447.JPG
インド北部~インドシナ半島北部に生息する。
オオクジャクとあるがクジャクアゲハより同じ地域なら翅が長い、程度で
日本のカラスアゲハなんかに比べるとちょっと小ぶり
翅にブルーの紋があるが三日月形あるはコンマ型にちょっとあるだけ
山地に生息する
熱帯というより亜熱帯のチョウ
タカネクジャクアゲハ Papilio krishn
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/84/Krishna_Peacock_-_Alka_Vaidya.jpg
ヒマラヤ山麓の1000~3000mの地域で見られる、のだが
同じ丘陵地にいる場合、翅が大きくて飛翔力のあるオオクジャクアゲハは
チョウは昼間に高い所に行きがちなので山頂付近に集まってしまい
タカネクジャクアゲハの方が低い標高にいる、という妙な事になるという
カラスアゲハ感を残しつつ紋もある、みたいなのはこの辺までかなあ
47名無しのひみつ
2022/10/10(月) 14:14:34.30ID:XQkGTAXT >>44
インド南部のタミラナルリモンアゲハは大きく青い紋も大きくて美しい
だがインドネシア西部にこれに少し対抗したような大きさと紋の大きさの
ルリモンアゲハ類似種がいる
https://livedoor.blogimg.jp/beyondnostalgia/imgs/3/f/3f243874.jpg
カルナルリモンアゲハ
生殖器の形状などにはっきりとした違いがある
この辺になると、もう金粉を散らしただけでなくはっきりとブルーの紋をつけた
熱帯っぽい種類になって来る
インド南部のタミラナルリモンアゲハは大きく青い紋も大きくて美しい
だがインドネシア西部にこれに少し対抗したような大きさと紋の大きさの
ルリモンアゲハ類似種がいる
https://livedoor.blogimg.jp/beyondnostalgia/imgs/3/f/3f243874.jpg
カルナルリモンアゲハ
生殖器の形状などにはっきりとした違いがある
この辺になると、もう金粉を散らしただけでなくはっきりとブルーの紋をつけた
熱帯っぽい種類になって来る
48名無しのひみつ
2022/10/10(月) 14:34:13.06ID:pprEgnp8 なんの火消しだよ
49名無しのひみつ
2022/10/10(月) 20:58:00.52ID:XQkGTAXT ルリモンアゲハよりもっと南になるとルリオビアゲハあるいはオビクジャクアゲハと呼ばれる
前翅にも後翅にも青緑のバンドの入った種類が出て来る
東南アジア大陸部南部~スマトラ、ボルネオなどにいるオビクジャクアゲハ
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/8a/Papilio_palinurus-Mus%C3%A9e_zoologique_de_Strasbourg.jpg
後翅の帯模様がやや横方向に入る
今では上記のオビクジャクアゲハと同種とされることが多いフィリピンオビクジャクアゲハ
https://img06.shop-pro.jp/PA01021/891/product/101370411.jpg
後翅の帯模様が縦向きに入る
カラスアゲハは大きなチョウだがこの種類はかなり小さく
日本のナミアゲハの春型程度しかないものも多い
この種類は生息地のどこでもそんなに多くは見られないがマレーシアの
ランカウィだけは多いなどという
またミャンマーでは南部の沿岸部山地の海側に多く、北端は
崖の上の岩にパゴダが建っていて観光地として知られるチャイティーヨー・パゴダの
周辺付近とされる
雨量が少ない所ではこのチョウは見られず、タイなどではマレー半島あるいは
南部に細く突き出した部分の山地の一部にばらばらと産地があり、
保養地フアヒン付近の山地(パーラ・ウーの滝)などでも一応見られる
ミャンマー側ではこれよりずっと北でも見られる
小さい上に飛ぶのが速く飛ぶ位置も高い所で採集も観察も極めて難しいが
乾季がちょっとある地域などでは、その乾季に森の中の小川の周りなどに
このチョウが集まって来るので何とか観察できる
wikiに、半球形の窪みが鱗粉にあってそれで構造色を作っている様子も説明してある
幼虫の餌はミカン科のEuodia属で、この仲間はいわゆるミカンの木は餌にしない
これはカラスアゲハも同じである
また成虫は二次林的な環境すら住むことがない
でも最南端のオオルリアゲハの仲間は普通にオーストラリアで柑橘類を餌にしている
前翅にも後翅にも青緑のバンドの入った種類が出て来る
東南アジア大陸部南部~スマトラ、ボルネオなどにいるオビクジャクアゲハ
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/8a/Papilio_palinurus-Mus%C3%A9e_zoologique_de_Strasbourg.jpg
後翅の帯模様がやや横方向に入る
今では上記のオビクジャクアゲハと同種とされることが多いフィリピンオビクジャクアゲハ
https://img06.shop-pro.jp/PA01021/891/product/101370411.jpg
後翅の帯模様が縦向きに入る
カラスアゲハは大きなチョウだがこの種類はかなり小さく
日本のナミアゲハの春型程度しかないものも多い
この種類は生息地のどこでもそんなに多くは見られないがマレーシアの
ランカウィだけは多いなどという
またミャンマーでは南部の沿岸部山地の海側に多く、北端は
崖の上の岩にパゴダが建っていて観光地として知られるチャイティーヨー・パゴダの
周辺付近とされる
雨量が少ない所ではこのチョウは見られず、タイなどではマレー半島あるいは
南部に細く突き出した部分の山地の一部にばらばらと産地があり、
保養地フアヒン付近の山地(パーラ・ウーの滝)などでも一応見られる
ミャンマー側ではこれよりずっと北でも見られる
小さい上に飛ぶのが速く飛ぶ位置も高い所で採集も観察も極めて難しいが
乾季がちょっとある地域などでは、その乾季に森の中の小川の周りなどに
このチョウが集まって来るので何とか観察できる
wikiに、半球形の窪みが鱗粉にあってそれで構造色を作っている様子も説明してある
幼虫の餌はミカン科のEuodia属で、この仲間はいわゆるミカンの木は餌にしない
これはカラスアゲハも同じである
また成虫は二次林的な環境すら住むことがない
でも最南端のオオルリアゲハの仲間は普通にオーストラリアで柑橘類を餌にしている
50名無しのひみつ
2022/10/10(月) 23:24:29.14ID:XQkGTAXT オビクジャクアゲハの仲間はインドに2種類いる
Papilio crinoクリノルリオビアゲハ
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/89/Open_wing_position_of_Papilio_crino%2C_Fabricius%2C1793_%E2%80%93_Common_Banded_Peacock_WLB.jpg
オビクジャクアゲハに似ているが前翅の帯が細い
また、1割程度大型であるとされている
生息地はネパール~インド北東部と南西部とスリランカだが、
これも年間雨量が多くないと生息できないチョウなので
インドの大半の地域には生息していない
Papilio buddhaブッダオビクジャクアゲハ
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a1/Papilio_buddha_Westwood%2C_1872_%E2%80%93_Malabar_Banded_Peacock_at_Peravoor_%281%29.jpg
これは逆に帯が広く、しかも青くギラギラと強く輝き美しい
200m離れていても光沢が見えるという
翅も大きく前翅長7cmクラスのものもいる!とwikiに書いてあるんだが、ちょっと大き過ぎるように思うんだがw
クリノルリオビアゲハもインドとその周辺国が採集禁止なので標本入手は簡単ではないが
この種類はもっと入手が難しい
インド南西部の雨量も多くて気温も湿度も高い西ガーツ山脈の沿岸部斜面にだけ見られる、という
ただしクリノルリオビアゲハの方は個体数そのものは多く、ブッダオビクジャクアゲハもいる所には結構いるとの事
インドなのでカレーツリー(オオバゲッキツ)を幼虫が食べるのかと思ったがそういう事では無かったw
Papilio crinoクリノルリオビアゲハ
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/89/Open_wing_position_of_Papilio_crino%2C_Fabricius%2C1793_%E2%80%93_Common_Banded_Peacock_WLB.jpg
オビクジャクアゲハに似ているが前翅の帯が細い
また、1割程度大型であるとされている
生息地はネパール~インド北東部と南西部とスリランカだが、
これも年間雨量が多くないと生息できないチョウなので
インドの大半の地域には生息していない
Papilio buddhaブッダオビクジャクアゲハ
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a1/Papilio_buddha_Westwood%2C_1872_%E2%80%93_Malabar_Banded_Peacock_at_Peravoor_%281%29.jpg
これは逆に帯が広く、しかも青くギラギラと強く輝き美しい
200m離れていても光沢が見えるという
翅も大きく前翅長7cmクラスのものもいる!とwikiに書いてあるんだが、ちょっと大き過ぎるように思うんだがw
クリノルリオビアゲハもインドとその周辺国が採集禁止なので標本入手は簡単ではないが
この種類はもっと入手が難しい
インド南西部の雨量も多くて気温も湿度も高い西ガーツ山脈の沿岸部斜面にだけ見られる、という
ただしクリノルリオビアゲハの方は個体数そのものは多く、ブッダオビクジャクアゲハもいる所には結構いるとの事
インドなのでカレーツリー(オオバゲッキツ)を幼虫が食べるのかと思ったがそういう事では無かったw
51名無しのひみつ
2022/10/10(月) 23:48:26.27ID:XQkGTAXT Papilio blumeiオオルリオビアゲハ
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c1/PapilioBlumeiMUpUnAC1.jpg
前翅長65mmオーバーで青緑の輝く帯も緑の金粉も
尾状突起まで輝くのも全てが最高に美しい!
だが、現地では普通種
標本もオビクジャクアゲハ5種類で最も入手しやすいとされる
生息地はスラウェシ島に限られている
スラウェシはチョウが巨大化して哺乳類などは小さくなる島だが
オビクジャクアゲハ類もこの種類は確かにマレーシアやスマトラやフィリピンの種類よりは大きいが
インド南西部のブッダオビクジャクアゲハとはあまり変わらないのでは?という事になって
ちょっと怪しくなって来たかw
まあ、インド南西部もチョウが大きくなり易いのではと言われることがある
インド南西部は>>29のテンジクアゲハ、>>44のタミラナルリモンアゲハ等を筆頭に
青いチョウが何故か多い
スラウェシではこのチョウもカラスアゲハ系で赤道付近では大型、という事になる
Papilio peranthus adamantius
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c0/Papilio_peranthus_adamantius.JPG
アオネアゲハのスラウェシ亜種
アオネアゲハはジャワやバリなどにもいて小さいアゲハチョウだが、
スラウェシのものだけは大きくて標本にして整えて10㎝を軽く超え、翅先が突出して
豪華な形状になる
のだが、「もっと小さな亜種と青い部分の面積があんまり変わってないぞ」と言われるくらい
黒い部分ばかりが広くなる
アオネアゲハというくらいだから翅の付け根が青く輝き、他は黒っぽい(緑の鱗粉は僅かにあるが)チョウである
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c1/PapilioBlumeiMUpUnAC1.jpg
前翅長65mmオーバーで青緑の輝く帯も緑の金粉も
尾状突起まで輝くのも全てが最高に美しい!
だが、現地では普通種
標本もオビクジャクアゲハ5種類で最も入手しやすいとされる
生息地はスラウェシ島に限られている
スラウェシはチョウが巨大化して哺乳類などは小さくなる島だが
オビクジャクアゲハ類もこの種類は確かにマレーシアやスマトラやフィリピンの種類よりは大きいが
インド南西部のブッダオビクジャクアゲハとはあまり変わらないのでは?という事になって
ちょっと怪しくなって来たかw
まあ、インド南西部もチョウが大きくなり易いのではと言われることがある
インド南西部は>>29のテンジクアゲハ、>>44のタミラナルリモンアゲハ等を筆頭に
青いチョウが何故か多い
スラウェシではこのチョウもカラスアゲハ系で赤道付近では大型、という事になる
Papilio peranthus adamantius
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c0/Papilio_peranthus_adamantius.JPG
アオネアゲハのスラウェシ亜種
アオネアゲハはジャワやバリなどにもいて小さいアゲハチョウだが、
スラウェシのものだけは大きくて標本にして整えて10㎝を軽く超え、翅先が突出して
豪華な形状になる
のだが、「もっと小さな亜種と青い部分の面積があんまり変わってないぞ」と言われるくらい
黒い部分ばかりが広くなる
アオネアゲハというくらいだから翅の付け根が青く輝き、他は黒っぽい(緑の鱗粉は僅かにあるが)チョウである
52名無しのひみつ
2022/10/11(火) 13:41:12.35ID:IgUtPztg https://i1.treknature.com/photos/413/green_butterfly.jpg
普通のアオネアゲハ
緑色の部分が付け根から半分近くまで広がる
更にこれはオスだが前翅下部の毛の生えた部分にも注目
日本だとカラスアゲハはオスの前翅に毛が生えているが
これは熱帯域でルリモンアゲハやオビクジャクアゲハだと
殆ど無くなってしまう
しかし南半球に多いアオネアゲハでは復活する
ジャワやバリなどでも見られる
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/66/Papilio_neumoegeni_Yale_Peabody_museum.jpg
Papilio neumoegeni
スンバアオネアゲハ
小スンダ列島のスンバ島に分布する
スンバ島は19世紀に大噴火を起こした同じ小スンダ列島のスンバワ島と比べても
知名度が低い
ここは他の小スンダ列島の島々よりちょっと南にずれていて
この辺りは南に行くほど年間雨量が減るので島の大半がチガヤの草原で
この種類の住める原生林は島の北部の山にしかない
その山では普通種だ、が、現在「全く採集されなくなった」と言われ
絶滅が懸念され始めた
上記の翅の毛の生えた部分はこの種類も多いのでアオネアゲハ類だが
緑の部分は翅の付け根でなく帯状になっているのでデザインだけで言えばオビクジャクアゲハ系統?
と判断されてしまう
これらはいずれも日本のナミアゲハの春型くらいの大きさ
普通のアオネアゲハ
緑色の部分が付け根から半分近くまで広がる
更にこれはオスだが前翅下部の毛の生えた部分にも注目
日本だとカラスアゲハはオスの前翅に毛が生えているが
これは熱帯域でルリモンアゲハやオビクジャクアゲハだと
殆ど無くなってしまう
しかし南半球に多いアオネアゲハでは復活する
ジャワやバリなどでも見られる
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/66/Papilio_neumoegeni_Yale_Peabody_museum.jpg
Papilio neumoegeni
スンバアオネアゲハ
小スンダ列島のスンバ島に分布する
スンバ島は19世紀に大噴火を起こした同じ小スンダ列島のスンバワ島と比べても
知名度が低い
ここは他の小スンダ列島の島々よりちょっと南にずれていて
この辺りは南に行くほど年間雨量が減るので島の大半がチガヤの草原で
この種類の住める原生林は島の北部の山にしかない
その山では普通種だ、が、現在「全く採集されなくなった」と言われ
絶滅が懸念され始めた
上記の翅の毛の生えた部分はこの種類も多いのでアオネアゲハ類だが
緑の部分は翅の付け根でなく帯状になっているのでデザインだけで言えばオビクジャクアゲハ系統?
と判断されてしまう
これらはいずれも日本のナミアゲハの春型くらいの大きさ
53名無しのひみつ
2022/10/11(火) 22:51:16.17ID:IgUtPztg Papilio pericles
ペリクレスアオネアゲハまたはチモールアオネアゲハ
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/69/Papilio_pericles.JPG
「アオネアゲハ」というが、この辺になって来るとそろそろニューギニアのオオルリアゲハの雰囲気があるというか
アオネアゲハとオオルリアゲハは一応は違うグループなんだが少しだけ似ている
このチョウはチモール島特産種でこれもあまり大きくない
チモール島は乾燥した島だが高標高だと少しは年間雨量が増えて一応は森林地帯がある、が
それでもあまり豊かな森にはならないので、こういう小型種が精一杯になる
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/02/Papilio_lorquinianus-Mus%C3%A9e_zoologique_de_Strasbourg.jpg
ヘリボシアオネアゲハPapilio lorquinianus
モルッカ諸島とニューギニアの西半分にいる
オオルリアゲハは青だがこの種類はやや緑が強い
また後翅のふちにも紋が並ぶ
大きさも小さめ
幼虫はサンショウ属の樹木の葉を食べる、というが今一つ情報が弱い
ペリクレスアオネアゲハまたはチモールアオネアゲハ
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/69/Papilio_pericles.JPG
「アオネアゲハ」というが、この辺になって来るとそろそろニューギニアのオオルリアゲハの雰囲気があるというか
アオネアゲハとオオルリアゲハは一応は違うグループなんだが少しだけ似ている
このチョウはチモール島特産種でこれもあまり大きくない
チモール島は乾燥した島だが高標高だと少しは年間雨量が増えて一応は森林地帯がある、が
それでもあまり豊かな森にはならないので、こういう小型種が精一杯になる
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/02/Papilio_lorquinianus-Mus%C3%A9e_zoologique_de_Strasbourg.jpg
ヘリボシアオネアゲハPapilio lorquinianus
モルッカ諸島とニューギニアの西半分にいる
オオルリアゲハは青だがこの種類はやや緑が強い
また後翅のふちにも紋が並ぶ
大きさも小さめ
幼虫はサンショウ属の樹木の葉を食べる、というが今一つ情報が弱い
54名無しのひみつ
2022/10/12(水) 12:03:36.54ID:s3vQr0Zb オオルリアゲハ Papilio ulysses
>>13に画像
モルッカ~ニューギニア~オーストラリアに棲息する
まあ最もギラギラ光るPapilio属の種類、って事で良いのかな
殆どのカラスアゲハ類は柑橘類の葉を食べないんだが
この種類はオーストラリアでオレンジ園の害虫になっている
亜種は様々ある
西の方が大きいとされる
セラム島のものは大きくて青い部分の面積が広めで
標本として翅を整えても12cmを超えるくらい大きい
モルッカ諸島のアンボン島の亜種papilio ulysses telegonus
https://www.aureus-butterflies.de/WebRoot/Store18/Shops/17926950/583F/1373/9F65/E85B/976F/C0A8/2BBA/A56D/SAM_7198_ml.JPG
後翅に打ち上げ花火の柳のような紋が並び美しい!としばしば書かれたが
人によっては「普通のオオルリアゲハより青い部分の面積減ってね?」とケチをつけるw
またニューギニアの東のビスマーク諸島やソロモン諸島では
翅の周りの黒い部分が増えてしまう
Papilio ulysses ambiguus
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f3/Papilio_ulysses_ambiguus_Rothschild%2C_1895.JPG
この種類はオスの前翅の毛の生えた部分も、カラスアゲハ類で最も大きい
それでもなお、「メスの方が毛の生えた部分も無くてメスは赤い紋も発達しててオスより綺麗だなあ」と言われがちな
カラスアゲハ類の中で唯一
「オスはメスより光沢が強く美しい」と言われるぐらい、青い部分の光沢がはっきりしている
メスは翅の周りに青い紋も並ぶが、全体として青い部分に黒い鱗粉も多かったり
それが無くても何となく光沢が弱い
殆どのカラスアゲハは光沢がはっきりしないから単なる緑か青の鱗粉の多いチョウ、みたいに言われてしまう
そしてその範疇の中で、赤い紋が表側にも多いメスの方が美しいとされがちだ
>>13に画像
モルッカ~ニューギニア~オーストラリアに棲息する
まあ最もギラギラ光るPapilio属の種類、って事で良いのかな
殆どのカラスアゲハ類は柑橘類の葉を食べないんだが
この種類はオーストラリアでオレンジ園の害虫になっている
亜種は様々ある
西の方が大きいとされる
セラム島のものは大きくて青い部分の面積が広めで
標本として翅を整えても12cmを超えるくらい大きい
モルッカ諸島のアンボン島の亜種papilio ulysses telegonus
https://www.aureus-butterflies.de/WebRoot/Store18/Shops/17926950/583F/1373/9F65/E85B/976F/C0A8/2BBA/A56D/SAM_7198_ml.JPG
後翅に打ち上げ花火の柳のような紋が並び美しい!としばしば書かれたが
人によっては「普通のオオルリアゲハより青い部分の面積減ってね?」とケチをつけるw
またニューギニアの東のビスマーク諸島やソロモン諸島では
翅の周りの黒い部分が増えてしまう
Papilio ulysses ambiguus
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f3/Papilio_ulysses_ambiguus_Rothschild%2C_1895.JPG
この種類はオスの前翅の毛の生えた部分も、カラスアゲハ類で最も大きい
それでもなお、「メスの方が毛の生えた部分も無くてメスは赤い紋も発達しててオスより綺麗だなあ」と言われがちな
カラスアゲハ類の中で唯一
「オスはメスより光沢が強く美しい」と言われるぐらい、青い部分の光沢がはっきりしている
メスは翅の周りに青い紋も並ぶが、全体として青い部分に黒い鱗粉も多かったり
それが無くても何となく光沢が弱い
殆どのカラスアゲハは光沢がはっきりしないから単なる緑か青の鱗粉の多いチョウ、みたいに言われてしまう
そしてその範疇の中で、赤い紋が表側にも多いメスの方が美しいとされがちだ
55名無しのひみつ
2022/10/13(木) 10:14:17.40ID:W2x4v14n カレドニアルリアゲハ
Papilio montrouzieri
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/ac/Papilio_montrouzieri.JPG
オオルリアゲハの小型版、とも言えるチョウである
ニューカレドニアとその周辺でのみ見られる
カラスアゲハ類はどうしても湿潤な森でないといないようなイメージになりがちだが
ニューカレドニアでは首都から近い、ニューカレドニア西海岸で乾燥した森林でも
季節によっては見る事が出来るとの事
ところでソロモン諸島にはオオルリアゲハがいて、
ニューカレドニアにはカレドニアルリアゲハがいるなら
「その間」のバヌアツには何がいるんだ?
と調べると、この仲間は全くおらず
アゲハチョウそのものがネッタイモンキアゲハPapilio fuscusという
モンキアゲハを小型化したような種類しかいない
バヌアツはソロモン諸島~ニューカレドニアのラインより少し沖合寄りになるのでチョウが少ないのか?などと考えるのは勝手だが
本来はバヌアツの方が環太平洋造山帯なんだよなあ
なお、他の種類のチョウもそんなに多くない
一方でバヌアツのタンナ島には8cmを超える大型のラフェルトノコギリクワガタがいて
「チョウの目立つ種類がろくにいない南太平洋の島々の中では最も大きいクワガタ」
という妙な位置に収まっている
クワガタのような大陸寄りの昆虫はいるのに、チョウはあまりいないのも妙である
そしてその更にもっと沖合のフィジーにフィジーオオウスバカミキリ類数種がいるがPapilio属はフィジーモンキアゲハPapilio schmeltziと
Papilioがヨーロッパタイマイ系に化けたようなナワテアゲハPapilio natewaくらい
もっと太平洋の中心くらいのサモアではサモアモンキアゲハPapiio godeffroyiがいる程度
どちらにしてもカラスアゲハ系ではない
ゴンドワナ大陸の切れ端、のような要素もある島々でどんな生物が生き残ったり拡散したりしたかはまあ憶測が難しい
ニューカレドニアには現生の被子植物で最も最初に分かれたとされるアンボレラという1目1科1属1種の植物もある
Papilio montrouzieri
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/ac/Papilio_montrouzieri.JPG
オオルリアゲハの小型版、とも言えるチョウである
ニューカレドニアとその周辺でのみ見られる
カラスアゲハ類はどうしても湿潤な森でないといないようなイメージになりがちだが
ニューカレドニアでは首都から近い、ニューカレドニア西海岸で乾燥した森林でも
季節によっては見る事が出来るとの事
ところでソロモン諸島にはオオルリアゲハがいて、
ニューカレドニアにはカレドニアルリアゲハがいるなら
「その間」のバヌアツには何がいるんだ?
と調べると、この仲間は全くおらず
アゲハチョウそのものがネッタイモンキアゲハPapilio fuscusという
モンキアゲハを小型化したような種類しかいない
バヌアツはソロモン諸島~ニューカレドニアのラインより少し沖合寄りになるのでチョウが少ないのか?などと考えるのは勝手だが
本来はバヌアツの方が環太平洋造山帯なんだよなあ
なお、他の種類のチョウもそんなに多くない
一方でバヌアツのタンナ島には8cmを超える大型のラフェルトノコギリクワガタがいて
「チョウの目立つ種類がろくにいない南太平洋の島々の中では最も大きいクワガタ」
という妙な位置に収まっている
クワガタのような大陸寄りの昆虫はいるのに、チョウはあまりいないのも妙である
そしてその更にもっと沖合のフィジーにフィジーオオウスバカミキリ類数種がいるがPapilio属はフィジーモンキアゲハPapilio schmeltziと
Papilioがヨーロッパタイマイ系に化けたようなナワテアゲハPapilio natewaくらい
もっと太平洋の中心くらいのサモアではサモアモンキアゲハPapiio godeffroyiがいる程度
どちらにしてもカラスアゲハ系ではない
ゴンドワナ大陸の切れ端、のような要素もある島々でどんな生物が生き残ったり拡散したりしたかはまあ憶測が難しい
ニューカレドニアには現生の被子植物で最も最初に分かれたとされるアンボレラという1目1科1属1種の植物もある
56名無しのひみつ
2022/10/13(木) 10:35:47.51ID:zDYhMvKx こんな綺麗な蝶が消えてしまうのか
そんならブサイクな量産型日本人の出生数が減った方が遥かにマシ
そんならブサイクな量産型日本人の出生数が減った方が遥かにマシ
57名無しのひみつ
2022/10/13(木) 10:53:24.41ID:7nbSN/BZ 彼らが好む柑橘類を植林してあげないと。
58名無しのひみつ
2022/10/13(木) 18:15:30.75ID:mZm070wx ググってみたらまあ綺麗だこと
惚れ惚れするな
惚れ惚れするな
59名無しのひみつ
2022/10/13(木) 18:17:42.57ID:mZm070wx そういえばガキの頃は夏になるとアゲハチョウやモンシロチョウが飛んでたけど、とんと見なくなったな
60名無しのひみつ
2022/10/15(土) 13:01:08.84ID:OxZgddEU https://www.ne.jp/asahi/hokkaido/swanbay/ageha/miyama/00704.jpg
メスのミヤマカラスアゲハ
個体によってはこれより美しいものもいる
後翅の帯状の部分が青系になって輝く
しかしほぼ同じ地域で見つかるものでも青っぽかったり
灰色っぽかったりでなかなか安定しない
メスのミヤマカラスアゲハ
個体によってはこれより美しいものもいる
後翅の帯状の部分が青系になって輝く
しかしほぼ同じ地域で見つかるものでも青っぽかったり
灰色っぽかったりでなかなか安定しない
61名無しのひみつ
2022/10/15(土) 18:41:52.17ID:OxZgddEU >>50
>オオバゲッキツ
Papilio mahadevaマハデバオナシモンキアゲハという
ルリマダラ類に擬態しているアゲハは地域によっては
オオバゲッキツも食べてたかな?
それで>>40の「谿間にて」には台湾の山中でフトオアゲハを追って
さまよう登場人物が、「オナシモンキアゲハを捕まえ、その瞬間だけ
満たされた時間を過ごした」と書いてある
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/dd/Common_Raven_-_Yuwaraj_Gurjar.jpg
Papilio castor
この種類は台湾やベトナム北部にいてオスはモンキアゲハ的な紋があって
メスはこれが帯状になる
上記のマハデバオナシモンキアゲハはオナシモンキアゲハと同種として扱われた事もあったが
今は一応別種になっている
そして「谿間にて」の読後感想文的なもので「赤と白の模様を持ち、太い尾のフトオアゲハを追う登場人物は
アゲハチョウでありながら尾状突起がなく、白い紋しかないオナシモンキアゲハを採ったことで
更に満たされぬ思いをその後で募らせたと思われる」という文章を読んだことがある
でも作者は全然そんな心算では無かったらしい
これは穿ち過ぎだとの事
>オオバゲッキツ
Papilio mahadevaマハデバオナシモンキアゲハという
ルリマダラ類に擬態しているアゲハは地域によっては
オオバゲッキツも食べてたかな?
それで>>40の「谿間にて」には台湾の山中でフトオアゲハを追って
さまよう登場人物が、「オナシモンキアゲハを捕まえ、その瞬間だけ
満たされた時間を過ごした」と書いてある
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/dd/Common_Raven_-_Yuwaraj_Gurjar.jpg
Papilio castor
この種類は台湾やベトナム北部にいてオスはモンキアゲハ的な紋があって
メスはこれが帯状になる
上記のマハデバオナシモンキアゲハはオナシモンキアゲハと同種として扱われた事もあったが
今は一応別種になっている
そして「谿間にて」の読後感想文的なもので「赤と白の模様を持ち、太い尾のフトオアゲハを追う登場人物は
アゲハチョウでありながら尾状突起がなく、白い紋しかないオナシモンキアゲハを採ったことで
更に満たされぬ思いをその後で募らせたと思われる」という文章を読んだことがある
でも作者は全然そんな心算では無かったらしい
これは穿ち過ぎだとの事
62名無しのひみつ
2022/10/17(月) 22:43:02.74ID:eoOswJGm >>20
アオスジアゲハGraphium sarpedon
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4b/Common_Bluebottle_Osaka.JPG
まあ青緑色の帯の綺麗なチョウだ
青緑の部分は鱗粉が無くいわば翅の地色
飛ぶのが速いが、好む花を知っていると採集できる
また湿地で水を飲んでいる事もある
幼虫はクスノキ科を食べる
このデザインのアオスジアゲハ、あるいはタイマイと呼ばれる仲間では
最も北に分布する
日本からオーストラリア北部まで広く分布し、赤道付近のものは青い帯が広いが
やや小さくなる
>>21
ミカドアゲハGraphium doson
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/22/RN017_Graphium_doson.jpg
アオスジアゲハは翅に1列の帯があるがこちらは3列。また帯は淡い
アオスジアゲハより僅かに大きい、とされる
本州だと紀伊半島南端とか山口県内とか、あるいは四国、九州、そしてそれ以南にいて
アジアでもインドネシア西半分くらいまで生息する
餌はモクレン科のオガタマノキである
熱帯地域にこれそっくりなミナミミカドアゲハとかバチクレスタイマイというのが何種類もいて
見分けるのは簡単ではない
タイマイ、というのはまさにウミガメのタイマイに因む
タイマイは甲羅からべっ甲が採れ、これを加工してベッコウ細工を作っていたが
乱獲のため今は禁止である
べっ甲は色が付いてやや透けていて中に斑紋があり、これが鱗粉が無くて翅が透けていたり
斑紋が多かったりするアオスジアゲハやミカドアゲハなどにデザインが似ている、というので
このチョウの仲間をタイマイと呼ぶようになった、らしい
(異説もあり、中国語由来との事)
アオスジアゲハGraphium sarpedon
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4b/Common_Bluebottle_Osaka.JPG
まあ青緑色の帯の綺麗なチョウだ
青緑の部分は鱗粉が無くいわば翅の地色
飛ぶのが速いが、好む花を知っていると採集できる
また湿地で水を飲んでいる事もある
幼虫はクスノキ科を食べる
このデザインのアオスジアゲハ、あるいはタイマイと呼ばれる仲間では
最も北に分布する
日本からオーストラリア北部まで広く分布し、赤道付近のものは青い帯が広いが
やや小さくなる
>>21
ミカドアゲハGraphium doson
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/22/RN017_Graphium_doson.jpg
アオスジアゲハは翅に1列の帯があるがこちらは3列。また帯は淡い
アオスジアゲハより僅かに大きい、とされる
本州だと紀伊半島南端とか山口県内とか、あるいは四国、九州、そしてそれ以南にいて
アジアでもインドネシア西半分くらいまで生息する
餌はモクレン科のオガタマノキである
熱帯地域にこれそっくりなミナミミカドアゲハとかバチクレスタイマイというのが何種類もいて
見分けるのは簡単ではない
タイマイ、というのはまさにウミガメのタイマイに因む
タイマイは甲羅からべっ甲が採れ、これを加工してベッコウ細工を作っていたが
乱獲のため今は禁止である
べっ甲は色が付いてやや透けていて中に斑紋があり、これが鱗粉が無くて翅が透けていたり
斑紋が多かったりするアオスジアゲハやミカドアゲハなどにデザインが似ている、というので
このチョウの仲間をタイマイと呼ぶようになった、らしい
(異説もあり、中国語由来との事)
63名無しのひみつ
2022/10/17(月) 23:03:03.06ID:eoOswJGm タイマイの仲間は金属光沢でキラキラのものはいないが、
すっきりとしたデザインの種類が多く、飛ぶのも俊敏だが全く目に留まらないほどでなく
花に集まったり水辺に集まった時にはそれなりに目立つ
ミカドアゲハが3列ならこれは4列
コモンタイマイ Graphium agamemnon
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1b/Graphium_agamemnon_20131222.jpg
黄緑色の帯が4列もあり、尾状突起まである
コモンとは着物の小紋に因むが、このチョウは台湾にもいて日本人がこんな名前を付けた
しかし基本的には熱帯アジアに多いチョウで、英語の図鑑を見ると個体数の欄にcommonと書いてあり
確かに現地では最も普通種のタイマイである
幼虫の餌としてはモクレン科やバンレイシ科を好む
バンレイシ科は日本人には全く馴染みのない植物だが、北アメリカ原産の「ポポー」という果物は
バンレイシ科で、アオスジアゲハがポポーに産卵した例がある(ただしアオスジアゲハはモクレン科オガタマノキ、
バンレイシ科ポポー、バラ科のヤマザクラ、ミカン科まで産卵した例があり、要するにアオスジアゲハより進化した
アゲハが食べているもの全てを餌の候補に出来る)
バンレイシ、そのものは和名でシャカトウ(釈迦頭)と名が付き、カスタードアップルなんて英名もある
ねっとりした甘味が強い果肉の熱帯果実もコモンタイマイは好む
また東南アジアで細長い樹形になり庭園などで使われるアショカノキPolyalthia longifolia(バンレイシ科)にも産卵する
コモンタイマイ類似の4列帯のタイマイは何種類もいるが別に全てが普通種という訳ではない
その中でも珍品はソロモン諸島のサンタ・イサベル島の固有種とされたイサベルコモンタイマイ(ミークタイマイ)で
Graphium meeki
https://www.theinsectcollector.com/acatalog/Graphium_meeki_inexpectatum_fA1-.jpg
かつては7匹が20世紀初頭位に採集されただけで、それから100年近く全く採集されなくなってしまった
21世紀になってまたかなり採られるようになり更にブーゲンビル島など他の島でも見つかって
値段も下がったが、ソロモン諸島の政情悪化で現在はまた入って来なくなったという
すっきりとしたデザインの種類が多く、飛ぶのも俊敏だが全く目に留まらないほどでなく
花に集まったり水辺に集まった時にはそれなりに目立つ
ミカドアゲハが3列ならこれは4列
コモンタイマイ Graphium agamemnon
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1b/Graphium_agamemnon_20131222.jpg
黄緑色の帯が4列もあり、尾状突起まである
コモンとは着物の小紋に因むが、このチョウは台湾にもいて日本人がこんな名前を付けた
しかし基本的には熱帯アジアに多いチョウで、英語の図鑑を見ると個体数の欄にcommonと書いてあり
確かに現地では最も普通種のタイマイである
幼虫の餌としてはモクレン科やバンレイシ科を好む
バンレイシ科は日本人には全く馴染みのない植物だが、北アメリカ原産の「ポポー」という果物は
バンレイシ科で、アオスジアゲハがポポーに産卵した例がある(ただしアオスジアゲハはモクレン科オガタマノキ、
バンレイシ科ポポー、バラ科のヤマザクラ、ミカン科まで産卵した例があり、要するにアオスジアゲハより進化した
アゲハが食べているもの全てを餌の候補に出来る)
バンレイシ、そのものは和名でシャカトウ(釈迦頭)と名が付き、カスタードアップルなんて英名もある
ねっとりした甘味が強い果肉の熱帯果実もコモンタイマイは好む
また東南アジアで細長い樹形になり庭園などで使われるアショカノキPolyalthia longifolia(バンレイシ科)にも産卵する
コモンタイマイ類似の4列帯のタイマイは何種類もいるが別に全てが普通種という訳ではない
その中でも珍品はソロモン諸島のサンタ・イサベル島の固有種とされたイサベルコモンタイマイ(ミークタイマイ)で
Graphium meeki
https://www.theinsectcollector.com/acatalog/Graphium_meeki_inexpectatum_fA1-.jpg
かつては7匹が20世紀初頭位に採集されただけで、それから100年近く全く採集されなくなってしまった
21世紀になってまたかなり採られるようになり更にブーゲンビル島など他の島でも見つかって
値段も下がったが、ソロモン諸島の政情悪化で現在はまた入って来なくなったという
64名無しのひみつ
2022/10/17(月) 23:19:13.89ID:eoOswJGm アオスジアゲハのように1列帯だがかなり長い尾状突起を持つ最大種が
コドルスタイマイ(オオタイマイ)である
http://www.swallowtails.net/G_codrus_auratus.JPG
この種類はインドネシアの西寄りやフィリピンからソロモン諸島まで分布する
ソロモン諸島のマライタ島のものが最大で、アオスジアゲハの1.5倍になる
しかし帯紋はオレンジがかったような黄色で黄金色とまで言われる
これに近縁でマレーシアにいてやや小型、というか日本のアオスジアゲハサイズで尾状突起だけ伸ばしたような
マレーオオタイマイでは、幼虫はハスノハギリを食べる
同じハスノハギリ科は>>39のホメルスアゲハの食草になっている
逆に小さいが美しい種類がミイロタイマイで
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/2c/Gweis.jpg/1200px-Gweis.jpg
この画像は青い紋がピンクになって色数が減っているが
ピンク、青、緑の紋が散っていて本当に美しい
ニューギニアに生息する
しかし個体や標本の保存状態如何でピンクが一部だけ青になったり全部青になったりする
またニューギニアの西のセラムタイマイはよく似た模様だがこれらの殆どが緑っぽかったりする
セラムタイマイも一時期は絶滅したのではと言われたりしている
オーストラリアのミドリタイマイもこの仲間だが地味
コドルスタイマイ(オオタイマイ)である
http://www.swallowtails.net/G_codrus_auratus.JPG
この種類はインドネシアの西寄りやフィリピンからソロモン諸島まで分布する
ソロモン諸島のマライタ島のものが最大で、アオスジアゲハの1.5倍になる
しかし帯紋はオレンジがかったような黄色で黄金色とまで言われる
これに近縁でマレーシアにいてやや小型、というか日本のアオスジアゲハサイズで尾状突起だけ伸ばしたような
マレーオオタイマイでは、幼虫はハスノハギリを食べる
同じハスノハギリ科は>>39のホメルスアゲハの食草になっている
逆に小さいが美しい種類がミイロタイマイで
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/2c/Gweis.jpg/1200px-Gweis.jpg
この画像は青い紋がピンクになって色数が減っているが
ピンク、青、緑の紋が散っていて本当に美しい
ニューギニアに生息する
しかし個体や標本の保存状態如何でピンクが一部だけ青になったり全部青になったりする
またニューギニアの西のセラムタイマイはよく似た模様だがこれらの殆どが緑っぽかったりする
セラムタイマイも一時期は絶滅したのではと言われたりしている
オーストラリアのミドリタイマイもこの仲間だが地味
65名無しのひみつ
2022/10/18(火) 11:22:59.71ID:ygPcm4+t アオスジアゲハは単なるすっきりしたデザインの模様だが
コモンタイマイくらいになって来るとこのチョウの指向が出て来る
マダラチョウの仲間に擬態したい雰囲気なのだ
実際コモンマダラというチョウもいたりする
マダラチョウにもっと本格的に擬態したタイマイ類というのもいて
ゴマダラタイマイGraphium delessertii
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6b/Graphium_delessertii_Male.jpg
アサギマダラとかの仲間に少しだけ似ている
そしてこの拡大版という感じのがフィリピンにいる
https://www.insectdesigns.com/images/P/paperedarisbeiadeoides.jpg
翅を標本用に整えても12cmを超え、オオゴマダラに擬態している
毒のあるチョウは無毒のチョウ数種に擬態されまくってそのデザインを無毒と思われた結果
間違えられて襲われて鳥に致命傷を喰らった挙句「まずい!」
と吐き出されたとしてもそれで死んでしまうから
それへの対抗策の1つが巨大化となる
擬態する無毒チョウはわざわざふんわり飛んだりして飛び方まで真似るので
大きいと敵に襲われるリスクが増え、そうなると毒も無い小回りも効かないで
救いようがないw
そのため自分が毒無しとバレた瞬間に狂ったように高速高機動で飛び始めたりする
タイマイの仲間は本来は飛ぶのは物凄く速いが、擬態するものは普段はなるだけ抑えて
ふわふわと飛び、何か襲ってくる奴がいると思った瞬間にスピードが5倍以上に速くなる
人間の歩く速度くらいで飛んでいたのが、狭い路地で安全運転する自動車より速く飛んでしまう
いざとなったらスピードで敵を振り切れるタイマイの仲間だからこそ出来た
オオゴマダラへの擬態、とも言える
コモンタイマイくらいになって来るとこのチョウの指向が出て来る
マダラチョウの仲間に擬態したい雰囲気なのだ
実際コモンマダラというチョウもいたりする
マダラチョウにもっと本格的に擬態したタイマイ類というのもいて
ゴマダラタイマイGraphium delessertii
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6b/Graphium_delessertii_Male.jpg
アサギマダラとかの仲間に少しだけ似ている
そしてこの拡大版という感じのがフィリピンにいる
https://www.insectdesigns.com/images/P/paperedarisbeiadeoides.jpg
翅を標本用に整えても12cmを超え、オオゴマダラに擬態している
毒のあるチョウは無毒のチョウ数種に擬態されまくってそのデザインを無毒と思われた結果
間違えられて襲われて鳥に致命傷を喰らった挙句「まずい!」
と吐き出されたとしてもそれで死んでしまうから
それへの対抗策の1つが巨大化となる
擬態する無毒チョウはわざわざふんわり飛んだりして飛び方まで真似るので
大きいと敵に襲われるリスクが増え、そうなると毒も無い小回りも効かないで
救いようがないw
そのため自分が毒無しとバレた瞬間に狂ったように高速高機動で飛び始めたりする
タイマイの仲間は本来は飛ぶのは物凄く速いが、擬態するものは普段はなるだけ抑えて
ふわふわと飛び、何か襲ってくる奴がいると思った瞬間にスピードが5倍以上に速くなる
人間の歩く速度くらいで飛んでいたのが、狭い路地で安全運転する自動車より速く飛んでしまう
いざとなったらスピードで敵を振り切れるタイマイの仲間だからこそ出来た
オオゴマダラへの擬態、とも言える
66名無しのひみつ
2022/10/18(火) 11:42:41.03ID:ygPcm4+t タイマイの仲間にはもう1つの系統で
翅が普通のアゲハっぽくて整っていて
縦じまが入っていて、尾状突起がスッと長い、
というのがいる
ヨーロッパタイマイ Iphiclides podalirius
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/77/Iphiclides_podalirius01.jpg
タイマイの仲間であるがバラ科を食べる
分類としては縁はあまり近くないが、
アジアにも「このような形」のタイマイが何種もいて
アサクラアゲハとかハルカゼアゲハとかオナガタイマイと名が付いている
だが南北アメリカ大陸にも一見そっくりな形のがいて、これは分類がかなり遠いという
北米ではポポーに産卵するものがいる
更にこの中南米にいるものはメスが非常に珍しく、幼虫の餌が全く判明していないものばかりだという
このような形の種類でアジアにいるもので見ものなのは翅の豪華さだとスラウェシのオオオナガタイマイとなる
Graphium androcles
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/02/Papilionidae_-_Graphium_androcles.JPG
スラウェシのチョウは他地域より大きい!の典型である
中米の一見よく似ているシロオナガタイマイなども前翅の大きさは同じくらいになるが
尾状突起はオオオナガタイマイが断トツで長くて、後翅全体の長さで7㎝すら超える
でもヨーロッパタイマイと熱帯アジアのオナガタイマイは決して近縁ではない、との事
翅が普通のアゲハっぽくて整っていて
縦じまが入っていて、尾状突起がスッと長い、
というのがいる
ヨーロッパタイマイ Iphiclides podalirius
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/77/Iphiclides_podalirius01.jpg
タイマイの仲間であるがバラ科を食べる
分類としては縁はあまり近くないが、
アジアにも「このような形」のタイマイが何種もいて
アサクラアゲハとかハルカゼアゲハとかオナガタイマイと名が付いている
だが南北アメリカ大陸にも一見そっくりな形のがいて、これは分類がかなり遠いという
北米ではポポーに産卵するものがいる
更にこの中南米にいるものはメスが非常に珍しく、幼虫の餌が全く判明していないものばかりだという
このような形の種類でアジアにいるもので見ものなのは翅の豪華さだとスラウェシのオオオナガタイマイとなる
Graphium androcles
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/02/Papilionidae_-_Graphium_androcles.JPG
スラウェシのチョウは他地域より大きい!の典型である
中米の一見よく似ているシロオナガタイマイなども前翅の大きさは同じくらいになるが
尾状突起はオオオナガタイマイが断トツで長くて、後翅全体の長さで7㎝すら超える
でもヨーロッパタイマイと熱帯アジアのオナガタイマイは決して近縁ではない、との事
67名無しのひみつ
2022/10/18(火) 11:57:12.96ID:ygPcm4+t タイマイをアオスジアゲハ型、尾状突起縦じま型、マダラチョウ擬態型に
形態だけで大雑把に分けるのは勝手だが、
尾状突起縦じま型は複数の分類群で何度も誕生していて、
恣意的な分類群となってしまう
コモンタイマイも尾状突起があったが、アフリカのタイマイは
コモンタイマイに似ているのに尾が長いものがいる
オナガコモンタイマイGraphium antheus
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/35/Large_striped_swordtail_%28Graphium_antheus%29_underside.jpg
しかしアフリカのタイマイはもっともっと複雑で
マダラチョウ複数種に擬態したり、現地で毒のあるホソチョウという茶褐色のチョウに擬態したり
何故かフタオチョウっぽくなったりするものまでいてかなりややこしい
またアジアにも中間的なタイマイがいる
https://www.biolib.cz/IMG/GAL/174060.jpg
フィディアスタイマイ Graphium phidias
マダラチョウ擬態でありながら尾状突起がある
ラオスとベトナムの特産である
この辺りは低地はサバンナ性で乾燥しているか、森林であっても乾季には多くの木の葉が落ちるような季節林が多いが
海に向いている山地斜面だけ急に雨量が増えて常緑林になって固有種が残っていたりする
ベトナムのチョウの種数は日本の4倍以上ともされ、面積あたりだと日本の5倍に達しており、アンナン山脈の谷筋で細かく区切られた中に
次々と種分化している
なお、日本の団塊世代のアマチュア昆虫研究家が退職後にベトナムにロングステイして調べたものが相当あるとの事
形態だけで大雑把に分けるのは勝手だが、
尾状突起縦じま型は複数の分類群で何度も誕生していて、
恣意的な分類群となってしまう
コモンタイマイも尾状突起があったが、アフリカのタイマイは
コモンタイマイに似ているのに尾が長いものがいる
オナガコモンタイマイGraphium antheus
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/35/Large_striped_swordtail_%28Graphium_antheus%29_underside.jpg
しかしアフリカのタイマイはもっともっと複雑で
マダラチョウ複数種に擬態したり、現地で毒のあるホソチョウという茶褐色のチョウに擬態したり
何故かフタオチョウっぽくなったりするものまでいてかなりややこしい
またアジアにも中間的なタイマイがいる
https://www.biolib.cz/IMG/GAL/174060.jpg
フィディアスタイマイ Graphium phidias
マダラチョウ擬態でありながら尾状突起がある
ラオスとベトナムの特産である
この辺りは低地はサバンナ性で乾燥しているか、森林であっても乾季には多くの木の葉が落ちるような季節林が多いが
海に向いている山地斜面だけ急に雨量が増えて常緑林になって固有種が残っていたりする
ベトナムのチョウの種数は日本の4倍以上ともされ、面積あたりだと日本の5倍に達しており、アンナン山脈の谷筋で細かく区切られた中に
次々と種分化している
なお、日本の団塊世代のアマチュア昆虫研究家が退職後にベトナムにロングステイして調べたものが相当あるとの事
68名無しのひみつ
2022/10/18(火) 12:07:59.74ID:ygPcm4+t タイマイの仲間には変わり者もいる
スソビキアゲハLamproptera meges
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a2/Green_Dragontails_%28Lamproptera_meges%29_%2824360495381%29.jpg
前翅の長さが2㎝前後しかなく、この部分だけで言えばアゲハチョウで最小である
だが後翅の尾状突起は長く、後翅全体で4㎝を超える
東南アジアで水辺に良く集まる
細かく羽ばたくと尾が長軸沿いにまるでねじれるように細かく振動する
ところで南米にこれと全く違う分類群で半端に似ているのがいる
スカシシジミタテハChorinea octauius
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/81/Chorinea_octauius.jpg
これは翅の透明の部分がずっと広いし後ろ翅も赤い部分があるが
何故かちょっと似ている
こちらは太陽光線が当たると透明部分が虹色に素晴らしい輝きを見せる
シジミタテハの仲間には構造色でもっと綺麗な種類がいるのだが、
自然の光を受けてのスカシシジミタテハにだけは敵わん、という
スソビキアゲハLamproptera meges
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a2/Green_Dragontails_%28Lamproptera_meges%29_%2824360495381%29.jpg
前翅の長さが2㎝前後しかなく、この部分だけで言えばアゲハチョウで最小である
だが後翅の尾状突起は長く、後翅全体で4㎝を超える
東南アジアで水辺に良く集まる
細かく羽ばたくと尾が長軸沿いにまるでねじれるように細かく振動する
ところで南米にこれと全く違う分類群で半端に似ているのがいる
スカシシジミタテハChorinea octauius
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/81/Chorinea_octauius.jpg
これは翅の透明の部分がずっと広いし後ろ翅も赤い部分があるが
何故かちょっと似ている
こちらは太陽光線が当たると透明部分が虹色に素晴らしい輝きを見せる
シジミタテハの仲間には構造色でもっと綺麗な種類がいるのだが、
自然の光を受けてのスカシシジミタテハにだけは敵わん、という
69名無しのひみつ
2022/10/19(水) 02:04:17.14ID:ZxSEGkR8 ヒマラヤ山麓からベトナム北部にかけて生息するテングアゲハ
Teinopalpus imperialis
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/95/Kaiser-i-Hind.jpg
見事なライムグリーン
後翅に黄色い紋もある
メスは灰色とグリーンのグラデーションのある模様で尾状突起も3対とも4対とも言われる
豪華な形になる、がまた緑が奇麗なのか模様が奇麗なのか??議論になってしまう
類縁種で中国南部とベトナムにいるオウゴンテングアゲハ
Teinopalpus aureus
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/ca/551-Teinopalpus_aureus-_Museum_of_Kamei_Collection.JPG
オスの後翅の黄色い紋が普通のテングアゲハより大きい
またメスが前翅長60mm台後半とかなり大きくなる
テングというのは、普通のアゲハより口ひげがちょっと太くて長めで
頭部の前の方に少しだけ突き出しているからである
しかしタテハチョウの仲間のテングチョウに比べるとあまり目立たない
ただしテングチョウは茶色とオレンジでずっと地味なチョウであり
グリーンで大きなテングアゲハのようには目立たない
(熱帯アジアには紫色のテングチョウもいるが)
幼虫の餌はモクレン科モクレン属のMagnolia campbellii
Teinopalpus imperialis
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/95/Kaiser-i-Hind.jpg
見事なライムグリーン
後翅に黄色い紋もある
メスは灰色とグリーンのグラデーションのある模様で尾状突起も3対とも4対とも言われる
豪華な形になる、がまた緑が奇麗なのか模様が奇麗なのか??議論になってしまう
類縁種で中国南部とベトナムにいるオウゴンテングアゲハ
Teinopalpus aureus
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/ca/551-Teinopalpus_aureus-_Museum_of_Kamei_Collection.JPG
オスの後翅の黄色い紋が普通のテングアゲハより大きい
またメスが前翅長60mm台後半とかなり大きくなる
テングというのは、普通のアゲハより口ひげがちょっと太くて長めで
頭部の前の方に少しだけ突き出しているからである
しかしタテハチョウの仲間のテングチョウに比べるとあまり目立たない
ただしテングチョウは茶色とオレンジでずっと地味なチョウであり
グリーンで大きなテングアゲハのようには目立たない
(熱帯アジアには紫色のテングチョウもいるが)
幼虫の餌はモクレン科モクレン属のMagnolia campbellii
70名無しのひみつ
2022/10/29(土) 01:29:30.08ID:pQlp6d3S >>12
>世界で最も犠牲者を出したトラがいたクマーウン地域にも、このようなクジャクアゲハが見られる
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e6/Ppolyc.JPG
Papilio polyctorの多分インド産
カラスアゲハと種類としては同じだが、翅全体の金緑色の鱗粉の密度は減って
紋部分に集中する
同じくらいの緯度でもインドシナ半島あたりでは紋は小さい
クマーウンはチャンパーワットの人食いトラで有名だが
年間雨量は2200mmもあるものの、冬は氷点下になる事も時々あり
亜熱帯とすら言えずちょっと暑い日の長い温帯という感じで
しかも寒い訳でも無い時期に乾季だったりするので乾く時期には乾く
そんな地域だが、インド東北部から北部にかけては何故か熱帯的なチョウが多かったり
他地域ではあまり大きくない筈のチョウが急に大きくなったりする
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/32/Close_wing_position_of_Meandrusa_payeni_Boisduval%2C_1836_%E2%80%93_Yellow_Gorgon.jpg
これはタイマイの仲間で変わり者のカギバアゲハというチョウ
Meandrusa payeni
これもインド産の一部がかなり大型化する。
メスは巨大化する、と言われたが言われたほど大きくないぞともいうのだが
やっぱりインド産のメスは大きかった
他にもアッサム産のフタオチョウが大きくなるとかオオイナズマというタテハチョウがアッサムで大きくなるとか
幾つか事例がある
>世界で最も犠牲者を出したトラがいたクマーウン地域にも、このようなクジャクアゲハが見られる
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e6/Ppolyc.JPG
Papilio polyctorの多分インド産
カラスアゲハと種類としては同じだが、翅全体の金緑色の鱗粉の密度は減って
紋部分に集中する
同じくらいの緯度でもインドシナ半島あたりでは紋は小さい
クマーウンはチャンパーワットの人食いトラで有名だが
年間雨量は2200mmもあるものの、冬は氷点下になる事も時々あり
亜熱帯とすら言えずちょっと暑い日の長い温帯という感じで
しかも寒い訳でも無い時期に乾季だったりするので乾く時期には乾く
そんな地域だが、インド東北部から北部にかけては何故か熱帯的なチョウが多かったり
他地域ではあまり大きくない筈のチョウが急に大きくなったりする
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/32/Close_wing_position_of_Meandrusa_payeni_Boisduval%2C_1836_%E2%80%93_Yellow_Gorgon.jpg
これはタイマイの仲間で変わり者のカギバアゲハというチョウ
Meandrusa payeni
これもインド産の一部がかなり大型化する。
メスは巨大化する、と言われたが言われたほど大きくないぞともいうのだが
やっぱりインド産のメスは大きかった
他にもアッサム産のフタオチョウが大きくなるとかオオイナズマというタテハチョウがアッサムで大きくなるとか
幾つか事例がある
71名無しのひみつ
2022/11/10(木) 13:56:38.07ID:mZaaM5q5 >>33
田舎だがそれなりの住宅街にある家の庭のノーマル山椒に一度だけカラスアゲハの幼虫がついた年があった
終齢だとナミアゲハやクロアゲハとハッキリ違う模様なんだがミヤマカラスとカラスは似ていて紛らわしい
9月中旬に終齢で3頭保護したんだけど寄生もされてなくて全頭無事に翌年の5月に羽化して元気に飛んでいってくれた
https://i.imgur.com/GCuRyP4.jpg
田舎だがそれなりの住宅街にある家の庭のノーマル山椒に一度だけカラスアゲハの幼虫がついた年があった
終齢だとナミアゲハやクロアゲハとハッキリ違う模様なんだがミヤマカラスとカラスは似ていて紛らわしい
9月中旬に終齢で3頭保護したんだけど寄生もされてなくて全頭無事に翌年の5月に羽化して元気に飛んでいってくれた
https://i.imgur.com/GCuRyP4.jpg
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