日本の食卓に欠かせない存在なのに、漁獲量が急減している「イカ」。資源確保のため、約60年前から世界中で養殖の研究が行われているものの、なかなかうまくいかず、実現は不可能ともいわれてきた。だが沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究チームが、とうとう持続的な養殖システムの開発に成功し、5年後の商業化を目指して動き始めた。世界初の快挙の背景には、日本らしい「温泉の仕組み」を生かそうという、コロンブスの卵のような発想があった。

漁獲量はピーク時の1割
イカは、アジアや欧米を中心に、食材として世界中で愛されており、日本でも1人当たりの生鮮魚介の年間購入量では、2000年代初頭までずっと第1位だった。

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