雲って何でできているの? なんで雲は落ちずに浮かんでいられるの――。
 「身近な雲について子どもたちに聞かれて、すぐに答えられず困った、という大人の声は多いんです」

雲の写真やイラストをふんだんに紹介した『すごすぎる天気の図鑑』(KADOKAWA)がベストセラーとなった荒木さんはそう話す。

 雲の正体は、小さな水滴や、氷の粒の集まりだ。

 海や川、森などから蒸発して、目には見えなくなった水蒸気が材料となり、温度が下がって水滴や氷の粒に戻ったときに雲として見えるようになる。

 冷たいコップに触れた水蒸気が水滴になって現れたり、お湯が沸いたやかんから出た水蒸気の温度が下がって湯気が見えたりするのと似た仕組みだ。

 空では、水蒸気を含んだ空気が上昇したときに雲ができやすい。気圧が低い上空にのぼった空気は体積が大きくなり、「断熱膨張」と呼ばれる作用で気温が下がる。

 気温が下がるほど、空気の中に含むことのできる水蒸気の量(飽和水蒸気量)が減るため、一部は気体のままでいられなくなり、水滴や氷の粒に変わり、「雲粒」になる。

 「それぞれの雲粒は小さいですが、重さはあるので、1秒に数ミリから数センチの速さで地面に向かって落下します。でも、目には見えませんが空には上昇気流がいたるところにあるので、雲は浮かんでいられるわけです」

https://www.asahi.com/articles/ASQ8Q6HT8Q8LPLBJ00D.html