東大の助教を辞め、5年任期の教員に…シジュウカラにすべてを捧げる「小鳥博士」の壮大すぎる野望 「僕は、シジュウカラという動物を世界で一番見てるんで」

「鳥の言葉」の解読に成功した若手研究者がいる。
 京都大学白眉センター特定助教の鈴木俊貴さんは、10年かけてシジュウカラの鳴き声を集め、鳥が言葉を話すことを突き詰めた。
 「僕は、シジュウカラという動物を世界で一番見てるんで」と話す鈴木さんの生態を、フリーライターの川内イオさんが取材した――。

■世界で初めて鳥の言葉を解明した男

 「今、ヂヂヂヂッて鳴いたでしょ。シジュウカラが集まれって言ってます。向こうに何羽か残ってるから、こっちに来てって呼んでますね」
 「今、ヒヒヒって聞こえました? あれはコガラが『タカが来た』と言ってます。
 それを聞いて、シジュウカラも藪のなかに逃げたでしょ。日本語と英語でダイレクトに会話しているような感じで、ほかの鳥の言葉も理解してるんです」

 某日、まだ雪が残る軽井沢の森のなかを、京都大学白眉センター特定助教の鈴木俊貴とともに歩いた。
 シジュウカラの研究を通して、世界で初めて「動物が言葉を話していること」を突き止めた鈴木は今、国内外で脚光を浴びている研究者だ。

(以下略、続きはソースでご確認ください)

PRESIDENT Online 2022/05/24 12:00
https://president.jp/articles/-/57657