普通我々が寄生生物と聞いたらイメージとして、ちゃっかり宿主の栄養を頂いたり
宿主に害を与えて弱らせる有害な存在を思い浮かべるだろう。
でももしかすると、有益な寄生生物というものも沢山あって、それらは目立たない
だけかもしれない。もちろん宿主からみたときそれは異物であるから、免疫系は
通常それを排除しようとするはずである。しかし、もしも有益な作用をもたらす
寄生生物種があってそれに対して宿主の集団の中にその寄生生物種に対して
それを排除する免疫が効かないような変異や特性を持ったものがあれば、
集団の中でそのような変異や特性を持ったものは生き残りで有利になり、
次第に集団の中で数が優越してくるようになると思われる。そうなると
有益寄生生物はその宿主と共存共栄を果たすようになり、そのうち
遺伝子の交換などが起きて、宿主のDNAに寄生生物の遺伝子が取り込まれて
行くのではないかと思う。たとえばヒトの大腸に居る大腸菌は普段は
ヒトに対して悪いことをしないので、ヒトと大腸菌は一種の合体生物に
なっていると言える。