「世界最高レベルの国産コロナワクチン、5年以内に」政府の開発司令塔初代トップ 浜口道成・元名古屋大総長に聞く

 新型コロナウイルスなどの国産ワクチン開発で、世界に遅れている状況を打開しようと、政府は3月にワクチン開発の司令塔となる組織「先進的研究開発戦略センター(SCARDA)」を発足させた。
 初代トップに就任した浜口道成センター長=元名古屋大総長=が本紙インタビューに応じ、日本のワクチンやRNA研究の深刻な停滞を認め「5年以内に世界のトップレベルのいいワクチンを作りたい」と決意を語った。(森耕一)

 ―なぜ国産ワクチン開発は、遅れているのか。

 「米国の場合、備えがあった。
 2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)などの反省から、生物医学先端研究開発局(BARDA)をつくり、新たなパンデミック(世界的大流行)に備えて企業のワクチン開発を大規模に支援してきた。
 日本はSARSなどの感染が広がらず反省が生まれなかった。
 1990年代に新3種混合ワクチンで健康被害が起き、最近は子宮頸がんワクチンの問題もあり、ワクチンに対する国民の否定的な感情も非常に強くなった」

(以下略、続きはソースでご確認ください)

東京新聞 2022年5月8日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/176017