血液型不適合で生体肺移植
10代女性患者に、京大病院

 京都大病院は12日、10代の女性患者に対し、血液型が異なる父親の肺の一部を移植する手術を実施したと発表した。
 血液型が適合しないケースの生体移植は肝臓や腎臓では既に実施されているが、肺では世界初。患者は既に退院し、経過は良好という。

 臓器提供者と患者の血液型の組み合わせによっては移植後、免疫による拒絶反応で臓器が機能しなくなるため、免疫抑制剤を使うなど特別な治療が必要。
 血液型不適合の生体移植が肺でも可能になり、治療の幅の拡大につながりそうだ。

 患者は関東在住で、肺の病気「閉塞性細気管支炎」を発症。肺移植でしか助からない状況だった。

共同通信 2022/4/12 17:21
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