インテルに関していれば、日本にとってビジコン社の話は実に
惜しいと言わざるを得ない。あるいは日本の大手半導体製造メーカーが
もう少し早くLSIのマイコンチップを手掛けていればと思う。
それまで一応日本でもミニコンや中型・大型の計算機はICで作って
いたのだから、それらをLSI化することはできないわけではなかった
はずだった。たとえば東芝は数年遅れて12ビットのしかもCMOSの
CPUチップを作っている(もっぱら制御用途を想定)、でもそれが
大幅に利用されることはなかったようだ。結局ソフトを作れなかった・
作らなかったからではないだろうか。インタープリター言語である
BASICを開発ベースにしたマイコンピュータ・ホビー計算機の時代ならば、
ある意味CPUはなんでもよかったはずなのだ。