これにより,たとえ原子配列の整合性が良い界面における場合でも,界面を挟んだ対称性が破れ,
不整合な電荷密度分布(ICCD: Incommensurate Charge Densityと命名)が
生じていることを明らかにし,界面ダイポールの効果とそれに伴う見かけ上の疑似的欠陥
生成現象により,固有の界面エネルギー準位が形成され,優れた光機能性が発現していることを解明した。

また,作製した3次元半導体デバイスは,特に可視光域での優れた光電流,発光ならびに
光吸収などの光特性を示すため,研究グループは,発光素子や光機能を利用した半導体・
エネルギーデバイス材料開発や,将来的には太陽光を利用する水と光を用いた持続可能な材料
創製技術としての進展への寄与が期待されるとしている。