182世代、ある珍しい遺伝子変異が大陸を超えた変遷が明らかに
松岡由希子

<米ユタ大学の研究チームは、何世紀にもわたり大陸をまたいだ心房細動の原因遺伝子の伝播について調べた>

 心房細動(AF)とは、異常な電気信号により心房が痙攣したように細かく震え、規則正しく収縮できずに血液をうまく全身へ送り出しづらくなる不整脈の一種だ。
 動悸、息切れ、倦怠感などの症状のほか、心房内で血栓が形成されやすくなり、脳梗塞などのより深刻な病気を引き起こすこともある。

 心房細動には何らかの遺伝性が関与していると考えられてきた。
 中国・同済大学の研究チームは、遺伝性心房細動患者の家族を研究し、「心拍リズムの維持に不可欠なイオンチャンネル遺伝子『KCNQ1』で原因となる突然変異が認められた」との研究論文を2003年に発表している。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

newsweekjapan 2021年11月12日(金)18時33分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/11/182.php