100年来の謎だった「宇宙線陽子の起源」は超新星残骸にあった、名大が確認
著者:波留久泉

 名古屋大学(名大)は8月23日、アフリカにあるガンマ線望遠鏡「H.E.S.S.」の最新成果と星間ガスの解析結果を融合させた独自の新解析手法を適用し、超新星残骸「RXJ1713.7-3946」から届いた宇宙線の陽子・電子成分を分離することに成功したと発表した。
 また今回の研究結果は、100年来の謎だった「宇宙線陽子の起源」が超新星残骸にあることが示されたとした。

同成果は、名大大学院 理学研究科の福井康雄名誉教授、同・佐野栄俊特任助教(現・国立天文台 科学研究部 助教/国立天文台フェロー)、名大大学院 理学研究科の山根悠望子大学院生(研究当時)、同・早川貴敬研究員、同・井上剛志准教授、同・立原研悟准教授、豪州・アデレード大学のGavin Rowell氏、同・Sabrina Einecke氏らの国際共同研究チームによるもの。詳細は、米天体物理学専門誌「The Astrophysical Journal」に掲載された。

マイナビニュース 2021/08/25 09:59
https://news.mynavi.jp/article/20210824-1954966/