政府推奨のコロナ伝統療法、医師から非難の声続々、インド

■アーユルベーダ医学の薬草療法がワクチン不足で無料に、効果は不明

 新型コロナウイルスの流行が世界最悪レベルのインド。酸素も医薬品もワクチンも不足するなかで奮闘する全国各地の医師たちは、6月2日、一斉に黒い腕章をつけて、インドで最も有名なヨガ伝道師ババ・ラムデブ氏の逮捕を要求した。

 ラムデブ氏はテレビにもよく登場する伝統薬企業の創業者だ。
 新型コロナ感染症に対する効果が実証されていないにもかかわらず、薬草やヨガによる治療を宣伝する一方、現代医薬を「馬鹿げている」と言い、インド国内で数十万人が新型コロナで死亡したのは現代医学のせいだと非難している。

 だが、ラムデブ氏は決して異端の存在ではない。
 それどころか、ヒンドゥー民族主義を掲げるインド人民党(BJP)政権と密接なつながりがあり、保健相にも支持されている人物だ。
 2020年のパンデミック(世界的大流行)発生以来、モディ首相率いるインド政府は伝統医学「アーユルベーダ」を熱心に奨励してきた。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

ナショナル ジオグラフィック日本版 6/4(金) 18:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/d91a76491e4a6de9d4be7c6570278d2fc89723fa